【第11弾】結末にトリハダ。「意味が分かると怖い話」をまとめました(解説付き)

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1.庭の人形

俺たち家族は、最近新しい家に引っ越した。

新しい家は、一軒家で新築なのに、かなり格安だったから、

友達には「事故物件なんじゃ?」と言われたけど、今のところ何もない。

ご近所さんだって、とっても優しいんだ。

たまに、おすそ分けなんて言って、料理の余りやお菓子をもらう時もある。


しかし、1ヶ月くらい過ぎた頃から、妻の体調が悪くなり、

「視線を感じる」と怯えるようになった。


やはり、いわく付き物件だったのだろうか?

この家が建つ前は、何があったのか隣のおばさんに聞いてみると、


「ああ、うちの畑だったのよ。うちの主人がいなくなってからは、

手入れも出来ないし、手放しちゃったんだけどね!」


おばさんは少し寂しそうにそう言った。

そういえば、おばさんの家族が出入りしている所は見ないな。

寂しいから、色々とうちに世話を焼いてくれるのだろう。


日曜日、相変わらず具合の悪い妻に変わり、子どもと遊んでやろうと庭に出た。

庭には以前の住人も子持ちだったのか、小さな砂場がある。


そこで砂遊びをさせていると、砂の中から真新しいクマのぬいぐるみが出てきた。

子どもが埋めたのか?手に取ろうとして違和感を感じ、慌てて手を離した。


胴体の部分が赤い糸で縫い直されており、びっちりと針が埋め込まれていた。

先に子どもが触っていたら…。

俺は、ゾッとして警察を呼んだ。


庭に警察が来て、必死に説明したけど


「まぁ、単なるイタズラなんじゃないですか?またなんかあったら言ってください。」


なんて、あまり真剣に取り合ってくれなかった。


そんなやり取りをしていたら、隣のおばさんがひょっこり顔を出してきた。


「どうしたの?」


「気味悪い人形が庭に埋めてあったんです。悪意があるとしか思えません。」


「怖いわねぇ。それでお子さんは?」


「え?」


「怪我とかは大丈夫だった?」


俺は明日にでも引っ越すことを決めた。

解説

隣のおばさんには人形に針が入っていたことも、

そのせいで子供が怪我をしそうになったことも言っていなかった。


おばさんが人形を埋めた犯人だから、それを知っていた。

2.後ろの視線

ある日、机に向かって勉強をしていた。

でも、しばらくすると背後から視線のようなものを感じたんだ。

部屋には誰もいないはずだし

ちょっと怖かったけど、勇気をだして後ろを振り返ってみた。

そこにあったのは鏡だった。自分が映った。

「なんだよー。正体は鏡に映った自分か。」

安心して、僕は勉強を再開した。

解説

視線を感じたのは、鏡に背を向けていた時。

その時に、視線を感じるのはおかしい。

自分ではない誰かが、鏡にうつっていた。

3.父のメール

私の父が施設に入っていた頃、

父との連絡手段がなかったため、携帯電話を持たせていた。


父はボケていた。


父に携帯を買ってあげた時は、


「これでいつでもお前と連絡が取れるなぁ。」なんて言ってたのに…

ボケてしまった父にはメールはおろか電話もまともにできなくなっていた。


そんな父から、ある日突然私の携帯に父からメールが来た。


件名はなかった。

ただ本文に

「いわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわいわ」

と打たれていた。


全然意味がわからなかった。

というより、単に間違えてボタンを押してしまったのだろう。


そう思っていると、続けてまた父からメールが来た。


今度も件名はなかった。


「いらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいら」


何のことやら…。

俺は、そのまま携帯を閉じた。


その日、施設から電話が来た。

父は施設で大暴れをし、階段から転落して亡くなったそうだ。


もしかして、二件目のメールの「いらいら」とは何かいらいらすることでも

あって私に伝えたかったのだろうか?なんて考えて、今更後悔した。

解説

携帯電話で「いわ」を、数字打ちすると「110」、

「いら」は「119」。


父は施設の職員に殺されそうになったために110通報しようとし、

その後痛みの中、119番通報しようとしていた。

4.ドライブ

ある日、仲の良い男女4人でドライブに出かけたんだ。

夏だったし、「心霊スポットでも行こうよ!」なんていう話になって、

俺たちは少し地元から離れた場所にある、心霊スポットと言われてる廃トンネルに向かった。

トンネルに向かう道は、かなり真っ暗で予想以上におぞましい雰囲気でいっぱいだった。

俺たちは、気軽に来てしまったことを後悔したし、

4人とも正直かなりビビっていた。

もうすぐトンネルに入る、という時、

「ぎゃぁああ!」

とA子が叫んだ。

びっくりして前を見ると、トンネルの中に

ワンピースを着た小さな女の子が見えた。

しかもこっちに走ってきたんだ。

俺たち4人は真っ青な顔を見合わせて、

「もう無理だ!逃げよう!」と言って車をUターンし飛ばした。

やっぱり、心霊スポットなんか行くもんじゃないよ。

初めて霊を見てしまった俺らはショックで、

帰りの車も重い雰囲気に包まれてたんだけど、最後にはいつものたわいない話をして別れた。

良かった。

誰も取り憑かれたりはしていないみたいだ。

ほっと一息ついて、いつもの生活に戻った。

次の日の夜のニュース番組を見るまでは

解説

ニュース番組で、昨日行ったトンネルでの少女殺害事件が流れた。

トンネルで見た女の子は、霊ではなかった。

誘拐され、殺されそうになっているところを逃げ出し、

偶然来た男女の車に助けを求めていた。

5.ビデオテープ

私が大学生だった時の話。

ある日バイトが終わって、帰宅すると郵便受けに少し大きめの茶封筒が入っていました。


家に入り開けて見ると、中にビデオテープが1つだけ。

気持ち悪くなった私は、茶封筒にビデオテープをしまいその日は眠りにつきました。


それから数日経ったある日、私の部屋に友達が何人か遊びに来たんです。

まぁ、いわゆる女子会みたいな感じで、お酒を飲んでかなり盛り上がってきて、


友達のうちの1人が例の茶封筒に気付き、面白がってビデオテープを取り出しました。


「なにこれ?いやらしいビデオじゃないの~?」

と冷やかしはじめました。


私が「ちがうよ!」と言って、経緯を説明すると、みんなは興味津々。

私が嫌がるのも気にせず、ビデオテープを再生しました。


すると映ったのは、部屋で30~40代の男が女性下着を頭などに身につけて

バカみたいに踊っている映像でした。


周りは、その映像を見て爆笑。

私は全く笑えず、真っ青な顔をしていました。

解説

男が踊っていた場所は、「私」の部屋で、

男が身につけていた下着は「私」のものだった。

6.後悔

こないだの話なんだけど、

飲みに行った帰り道、すっごく寒くてさ、家の近所の自販機で温かい茶を買ってたの。

そしたら右にある交差点を子供が凄い勢いで走っていったんだ。


夜中だし、寒いのに、


とか思いながら、さっき買ったお茶を飲んで歩いてたら

女の人が走ってきて


「息子見ませんでした?小さい男の子…」


と聞いてきた。

(ああ、さっきの子か。)

でも、すごい眠かったし面倒だったから知らないことにしちゃった。


翌日驚いたね、俺が見た子供の母親が自宅で刺されて重体なんだって。

近所の煙草屋が言ってた。


新聞には載らなかったから、詳しく解らないんだけど、

発見者が子供で警察まで走って行ったみたい。


あの後、何があったんだろうな…


解説

話しかけて来た女が犯人だった。

殺人現場を見てしまった男の子は警察へ走った。

バレてしまうのを恐れた女は、男の子を追いかけていた。

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Sharetube