【第27弾】洒落にならないほど怖い「意味が分かると怖い話」まとめ(解説付き)
1.濡れ衣
突然、彼女の親友が怒鳴りこんで来た。俺が浮気した現場を偶然見かけたらしい。
俺は全く浮気なんかしたことなかったし身に覚えがなかった。
「見間違いだろ」としか言いようがないんだけどさ、
間違いなく俺の車だったとかいうから、一緒にいた彼女も俺に疑いの目を向けている。
しつこいので、一緒に駐車場まで本当に合ってるか車を見に行った。
すると、彼女の親友は俺の車を見た瞬間、顔を真っ青にした。
「ごめん」
「は?何が?」
「私の見間違いだったみたい。でも車は買い替えた方がいいかも…」
彼女の親友は、そう言った直後の具合が悪いとかですぐ帰っていった。
なんだよ。疑っといて違ったら逃げるのかよ…。
俺はちょっとイラっとしたけど、彼女は安心したようだったのでまぁいいか。
解説
駐車場に車を見に行った時も、その女が助手席に座っていた。
彼女の親友が見たのは、女の霊だった。
2.元カノ
彼女とデートに行った時。一緒に街を歩いていたら、前から小さな女の子の手を引いた女性が歩いてきた。
俺は、すぐにそれが誰だか分かった。
俺が3年前まで付き合ってた元カノだった。結構ひどい振り方をして別れたんだよな…。
元カノは俺にニッコリ微笑んで会釈してきたので、彼女が「誰?」と俺に聞く。
俺は少しあせって「…前ウチの会社にいた○○さん!久しぶりだねー」と言った。
(会社が同じだったのは、嘘ではなく本当だった。)
彼女は「そうなんですか、こんにちはー。」と言って、
「私、少しあそこのお店見てくるね。」とその場を離れた。気遣いのできる彼女だ。
俺 「やあ…久しぶりだね、結婚したんだ…?」
元カノ 「まぁね。貴方に振られたから、一年前にね。こんな私でも良いって言ってくれる人がいるのよ。」
俺 「こんな私なんて言うなよ…君は充分魅力的だし…俺が未熟だっただけで。」
元カノ 「もうそんなこと言わないで。でもこんな私が結婚出来るなんて本当に思っていなかったのよ?」
俺 「そう?あ、いや…ゴメン、子供の前でこんな話しちゃって。」
元カノ 「いいのよ、可愛いでしょ?だから私とーっても幸せなの。」
俺 「ああ、そうだね、今の君は本当に幸せそうだ…安心したよ。」
元カノ 「本当にそう思う?」
元カノは、ふっと笑って去っていった。彼女の子供が振り返って俺に手を振った。
俺は手を振り返そうとした、その瞬間、気づいてしまった。
彼女が戻ってきて「綺麗な人だったね?ひょっとして昔好きだったとか?」
と言って俺をからかうように笑った。
解説
3年前に別れた元カノが1年前に結婚して、歩ける歳の子供がいる。
しかも「俺」に似ていた。
俺の子供だった。
3.相談事
こないだ妹とこんな話をしてたんだよ。妹「お兄ちゃんって落ち込んだ時どうする?」
俺「んー、別に何も。寝るかな」
妹「ふーん・・」
俺「どうした?何かあったか?」
俺「ううん、ちょっとね」
俺「何だよ水くさいな、言ってみろよ」
俺「う、うんとさ…」
俺「おう」
俺「お兄ちゃん、この間一緒に歩いてた人、彼女?」
俺「…は?」
俺「前学校の近くで話してたじゃん」
俺「ああ…あいつか。なわけないだろ、ただのクラスメートだよ」
俺「ほんと?」
俺「嘘言ってどうすんだよ」
俺「そっか」
俺「てかそんな話はいいんだよ。落ち込んでたんじゃなかったのか?」
俺「ううん、それならいいんだ!えへへ」
俺「おかしな奴だな」
俺「ふふ♪お兄ちゃんに彼女なんてできるわけないよね、よく考えたら。」
俺「こらこら、失礼だぞ!」
解説
途中から全て話し手が「俺」になっている。
妄想の中での妹との会話だった。
4.孫のジェシー
過去のトラウマから、1人遠く離れた車も通らないような山奥で暮らすようになったおじいさんがいた。
そんなおじいさんを思い、孫のジェシーは毎日毎日おじいさんに手紙を出した。
その手紙は、人と会わずに暮らすおじいさんにとって
いつしか楽しみになっていた。
けれど、その手紙が毎日届くようになってから数ヶ月ほど経った時、急に手紙がこなくなった。
おじいさんは、心配になり孫の住む街へ。
孫の家を訪ねると、孫が何者かに殺されていた。
おじいさんは悲しみと怒りで、頭がおかしくなりそうだった。
絶対に犯人を捕まえて殺してやると思った。
誰だかはもうわかっていた。
解説
犯人は、郵便配達の人。
毎日毎日、1人の為に山奥に行くのが面倒なので手紙を出す孫を殺した。
5.長いメール
友人から、こんなメールが来た。「昨日は退屈な1日だったなぁ。
日が昇る頃に友達からメールが来たっけ…。
かなり手の込んだ怖い話で、
ラリった親父に追われる話だったの…。
誰かに教えたい程怖い話だった。
かなり怖くて夜に外歩けなくなっちゃった(笑)
ニコニコしたオジサンでも、怪しく思えるの。
つけて来るんじゃ無いかって…。
けっこう私ビビリなんだ…。
ラグビー習っといたら良かった(笑)
レディーがラグビーはモテないか…
てゆーか元々モテないんだけど…。
ルックスも可愛くないし仕方ないよねー。」
なに?ブログ?とか思っちゃって無視しちゃった。
また用事ある時に連絡しよっと。
解説
メールの文の1文字目を縦に読むと、
「昨日かラ誰か二つけラレてル」 となる。
6.母親
その日俺は部屋で勉強していた。母親は出かけていて夜まで帰ってこないらしい。
しかし夕方ごろ俺のドアの前に誰か来た。
「ちょっと、A、開けてくれない?」
母の声だ。なんだよ…夜じゃないのかよ帰ってくんの。
なんか面倒だったので
「やだよ。面倒。下にでも行ってろよ。」
と冷たくあしらった。
「何で?ちょっと、開けてくれるだけでいいのよー」
「嫌だって言ってるだろ」
「……チッ」
?
その直後電話が鳴った。
「あ、A? もうすぐ帰るから。」
電話は母親からだった。
解説
ドアの前にいたのは母親ではなかった。
もし開けていたら…