屈託なく複数の女性を口説き、遊び、恋人すれすれで寸止めし、離れようとすると可愛がり、修羅場になれば逃げ、頃合いを見て何事もなかったかのように誘ってきたりする。そんな「背脂男子」の特徴を挙げる。

会社で、学校で、あるいは街やSNSで。良いと思った女性がいたら、アプローチするのが背脂男子。
彼らは、「ただ、俺のラーメンを味わってほしいだけ」という店主のように、何のてらいもなく声をかけてきます。そうやって三枚目っぽい雰囲気で、ターゲットを店内に誘うのです。

女性にその気がないうちから、「オレ、結婚はしないんだ」とか、「ずっと忘れられない人がいる」など、「結婚はできない」という刷り込みをかけておくのがあざとい。

背脂男子は、「うちの店に理解がある人」にしか食指を伸ばしません。自分がイニシアチブを握れる場でしか勝負しないので、きっぱりしてごまかしのきかなそうな女性は眼中にないのです。
その目利きは、さすが繁盛店のオーナーというところ。
なお、彼らが狙うのは、「モテないわけではなく、自分の容姿にそこそこ自信のある女性」に限ります。

タチの悪い背脂男子は、「お客様への3つのお約束」を徹底しています。
すなわち、女性に対して「（関係を進めることを）焦らない、（結婚話に）向き合わない、（別れ話に）応じない」というやつです。
そのくせ、とても楽しく甘いひとときを与えてくれるので、女性は混乱し、病んだりもします。
恋人と思えば友人に、友人と思えば恋人に姿を変える巧妙さ。。

ここまでなめた経営方針でも、女性に「この人、本当はかわいそうな人なんだ」と思わせてしまうのが、背脂男子の最大の共通点。実際、ひとりの女に誠を捧げられない性分を、本人も引け目に思っている節はあるのです。

ナンパに理解があってそこそこ容姿に自信があり、男性に対して間口が広い。
「このまま彼と進んだら、どうなるかな？」という好奇心と、「今は遊びでも、いつか本命になれるはず」という自負。
「これってわたしのこと？」と思ったら、もう沼に片足突っ込んでるかも知れません。