アメリカに謝罪を求めることができない本当の理由を独新聞の社説が暴いた・・・! オバマの広島での謝罪を恐れる安倍政権、日米の嘘を突く南ドイツ新聞論評
短い論評で原爆投下に関する日米の歴史認識の根本的矛盾を鋭く突いたものです。被爆体験を利用して加害歴史を隠蔽して被害者になりすます日本と、核兵器で早期の戦争終結を実現して犠牲を押さえたと戦争犯罪を糊塗するアメリカの共犯関係を指摘する
日米の嘘を突く南ドイツ新聞論評翻訳:オバマの広島での謝罪を恐れる安倍政権
にもかかわらず、爆撃された両市の市長だけでなく、日本の岸田文雄外務大臣もワシントンの謝罪は必要ではないとしている。 それだけではなく核攻撃を生き延びた「ヒバクシャ」自身さえもオバマの遺憾の言葉を期待していないとの報道があるが、同時に彼らの56%が客人からまさにその言葉を期待しているとの世論調査がある。つまりこの情勢の真実とは:日本国民またはヒバクシャがアメリカの謝罪を望まないのではなく、安倍晋三首相の政府が望まないのである。それどころか、政府はアメリカの遺憾表明を恐れてさえいる。
出典:日米の嘘を突く南ドイツ新聞論評翻訳:オバマの広島での謝罪を恐れる安倍政権 日本は加害者のない犠牲者である、いずれにせよ加害者とされてはならない。「安らかに眠ってください、私たちは過ちを繰りしませぬから」と広島の記念施設の慰霊碑文にある。この「私たち」が誰であるのかはどこにも書かれていない。(訳注;良く知られているように、実際には「私たち」という主語は碑文にはない。主語のない文章は少なくとも欧米語には翻訳不可能である。主語・主体を不明にできる日本語の特徴を、筆者はこのようにして説明している)アメリカは占領期間中に原爆についてのすべての情報を弾圧した。ヒバクシャたちは沈黙を強いられた。それ以来東京は軍事的にワシントンに縛り付けられている。 アメリカ人は原爆で太平洋の戦争を早期に終わらせただけでなく、それどころか人命を救ったと正当化し、日本人は天皇が降伏の詔勅で述べたとおり「新兵器」のために彼らの政府が降伏したと信じている。歴史家たちはこの両方の神話を論破しているが、東京とワシントンは、彼らの軍事同盟をその上に築いてしまっている。結論として、アメリカは謝罪すべきではなく、東京は誤信による犠牲者として,自己の戦争犯罪に向き合ってはならないのである。もしオバマが広島で悔悟を示せば、それにより彼は安倍に対して、かつて日本によって酷く虐待されたアジアの諸国民に謝罪することを強いてしまうことになる。政府の首長はそんなことは考えてはいない。 出典:日米の嘘を突く南ドイツ新聞論評翻訳:オバマの広島での謝罪を恐れる安倍政権 オバマの広島訪問の告知で、このような矛盾が再び表面化している。多くのヒバクシャが、安倍にも同じような意向の表明を強いるかもしれないほど、オバマの謝罪を期待している。だがそこまでは行かないであろう。とはいえオバマは少なくともヒバクシャに耳を傾る必要がある。でなければ彼の訪問は単なる写真撮影の機会に終わってしまうであろう。 Quelle: SZ vom 20.05.2016 出典:南ドイツ新聞2016年5月20日 (訳責:梶村太一郎) 初出:梶村太一郎氏の「明日うらしま」2016.05.22より許可を得て転載 http://tkajimura.blogspot.jp/2016/05/blog-post_22.html 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/ 出典:日米の嘘を突く南ドイツ新聞論評翻訳:オバマの広島での謝罪を恐れる安倍政権 BBCニュース - そもそも広島の人たちは謝罪してほしいと思っているのか http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-36386241?ocid=bbc-japan-twitterjapan …pic.twitter.com/JAnuQfXEJw