最強であり、一番怖い生物兵器(細菌兵器)ってなんだろう?

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テロは、怖いです。

多くのテロは、爆弾(自爆含む)を使ったものだと思いますが、実は生物兵器による攻撃も非常に怖いです。

では、一番怖い生物兵器って、何の生物を使った攻撃でしょう?

ここでは、最強候補の生物を挙げてみます。

そもそも生物兵器とは

生物兵器(せいぶつへいき)とは、細菌やウイルス、あるいはそれらが作り出す毒素などを使用し、人や動物に対して使われる兵器のこと。国際法(ジュネーヴ議定書)で使用が禁止されている。化学兵器と合わせて貧者の核兵器と言われる。

出典:生物兵器 - Wikipedia

	

最も怖い生物兵器、最強候補…

菌やウイルス

天然痘

非常に強い感染力を持ち、全身に膿疱を生ずる。仮に治癒しても瘢痕(一般的にあばたと呼ぶ)を残すことから、世界中で不治の病、悪魔の病気と恐れられてきた代表的な感染症。世界で初めて撲滅に成功した感染症でもある。

その大きな感染力、高い致死率(諸説あるが40%前後とみられる)のため、時に国や民族が滅ぶ原因となった事すらある。


飛沫感染や接触感染により感染し、7 - 16日の潜伏期間を経て発症する。

出典:天然痘 - Wikipedia

	
致死率40%って、とてつもなく怖いですね…

しかも、感染力が強く接触感染や飛沫感染するって、まさに悪魔の病気です。

現在は根絶された病気ではあるものの、ウイルスサンプルはこの地球上にまだあるようです。

根絶されたために根絶後に予防接種を受けた人はおらず、また予防接種を受けた人でも免疫の持続期間が一般的に5 - 10年といわれているため、現在では免疫を持っている人はほとんどいない。そのため、生物兵器として使用された場合に、大きな被害を出す危険が指摘されており、感染力の強さからも短時間での感染の拡大が懸念されている。ワシントン・ポスト(2002年11月5日号)は、CIAが天然痘ウイルスのサンプルを隠し持っていると思われる国として、イラク(注:記事はイラク戦争前のもの)、北朝鮮、ロシア、フランスを挙げている(ただし、イラクとフランスについては可能性はとても高いというわけではないとしている)。

出典:天然痘 - Wikipedia

	

HIVウイルス

後天性免疫不全症候群(こうてんせいめんえきふぜんしょうこうぐん、Acquired Immune Deficiency Syndrome; AIDS)は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が免疫細胞に感染し、免疫細胞を破壊して後天的に免疫不全を起こす免疫不全症のことである。一般にエイズ(AIDS)の略称で知られている。性行為感染症の一つ。

出典:後天性免疫不全症候群 - Wikipedia

	
一応候補に挙げてみましたが、HIVウイルスは感染力がそれほど高くない上に、潜伏期間も長く、性感染症なので、生物兵器としてはかなり弱いように思います。

もちろん、現在完治しない病気なので、怖いことは怖いと思いますが。

炭疽菌

炭疽菌(たんそきん、Bacillus anthracis)は、炭疽(症)の病原体となる細菌。病気の原因になることが証明された最初の細菌であり、また弱毒性の菌を用いる弱毒生菌ワクチンが初めて開発された、細菌学上重要な細菌である。第二次世界大戦以降、生物兵器として各国の軍事機関に研究され、2001年にはアメリカ炭疽菌事件で殺人に利用された。


生物兵器への利用が可能な病原体には、


・短期間で致命的な感染症を起こす

・ヒトからヒトに感染(伝染)しない

・有効な治療薬・ワクチンがある

・使った後での環境修復が容易


という性質が特に重要視される。これは兵器としての有効性と、使用した場所に後で自軍の兵士が入ったときの安全性の確保につながるからである。

出典:炭疽菌 - Wikipedia

	
治療法やワクチンがあるのなら、最強とは言えないかもしれません。

新型インフルエンザ

新型インフルエンザ(しんがたインフルエンザ)はインフルエンザウイルスのうち、ヒト-ヒト間の伝染能力を新たに有するようになったウイルスを病原体とするインフルエンザ感染症である。

出典:新型インフルエンザ - Wikipedia

	
H7N9鳥インフルエンザが、もしも人から人へ感染するようになったとしたら、とてつもなく怖いと思われます。

ある調査によれば、死亡率は約23%。

しかも、インフルエンザは飛沫感染も接触感染もしますし(空気感染のリスクも否定できません)、なにより感染力が凄まじいので、これがもしもテロに使われたとしたら、怖すぎます。

タミフル投与でも軽症から重症化したケースも報告されているようですので、治療も難しいと考えた方が良いかもしれません。

H7N9鳥インフルエンザに限らず、未知のインフルは最強候補の一角ではないでしょうか。

エボラ出血熱

エボラ出血熱(エボラしゅっけつねつ、米: Ebola hemorrhagic fever)、フィロウイルス科エボラウイルス属のウイルスを病原体とする急性ウイルス性感染症。ラッサ熱、マールブルグ病、クリミア・コンゴ出血熱と並ぶ、ウイルス性出血熱の一つ。ヒトにも感染し、50-80%という死亡率を持つ種類も存在する。救命できても重篤な後遺症を残すことがある。人類が発見したウイルスの内で最も危険なウイルスの1つである。


患者の血液、分泌物、排泄物や唾液などの飛沫が感染源となる。患者およびその体液への濃厚な接触は問題であり、死亡した患者の遺体への接触からも感染する。


致死率は50 - 90%と非常に高い。特に集団発生では致死率は90%に達することがある

出典:エボラ出血熱 - Wikipedia

	
集団発生では致死率90%…しかも、感染力が高いとなると、間違いなく最強候補です。

ただ、空気感染はしないとのことなので、パンデミックする前に対策を打てば、予防できなくもないのかな、と思います。(甘い考えかもしませんが)

感染力だけに関して言えば、新型インフルの方が驚異的かもしれません。

ペスト

ペストとは、ヒトの体にペスト菌(Yersinia pestis 腸内細菌科 通性嫌気性/グラム陰性/無芽胞桿菌)が感染することにより発症する伝染病である。黒死病とも。


日本では感染症法により一類感染症に指定されている。ペストは元々齧歯類(特にクマネズミ)に流行する病気で、人間に先立ってネズミなどの間に流行が見られることが多い。

ノミ(特にケオプスネズミノミ)がそうしたネズミの血を吸い、次いで人が血を吸われた結果、その刺し口から菌が侵入したり、感染者の血痰などに含まれる菌を吸い込んだりすることで感染する。人間、齧歯類以外に、猿、兎、猫などにも感染する。


感染症指定医療機関に隔離され、株ごとに異なる感受性のある抗生物質による治療が行われる。抗生物質のある21世紀の日本では死亡例はない。

出典:ペスト - Wikipedia

	
怖い病気であることは間違いないですが、抗生物質で治療できるようなので、最も怖いというほどではないと思われます。

ボツリヌス菌

ボツリヌス毒素の致死量は体重70kgのヒトに対しA型毒素を吸入させた場合、0.7〜0.9μgと考えられており、1gで約100万人分の致死量に相当する(ちなみに青酸カリは経口投与の場合5人/g)。自然界に存在する毒素としては最も強力である。


多くはボツリヌス毒素を含んだ食物を食べることで起こる。Clostridium botulinum が多く、まれにC. butyricum, C. baratli が原因菌となる。傷口にボツリヌス菌が感染して起こることもあるが、それほど多くはない。 腸管外科手術後や大量の抗生物質を服用し腸内細菌が著しく減少している場合は発症しやすくなる。


A、B型菌を不活化させるには100℃で6時間、芽胞で120℃で4分間の加熱が必要であるが、ボツリヌス毒素自体は100℃で1-2分の加熱で失活される。

出典:ボツリヌス菌 - Wikipedia

	
研究者らがこのほど発見した新種のボツリヌス毒素が、どうやら史上最強の致死性物質であるらしいことが判明。まだ抗毒素が見つかっていないためセキュリティ上の懸念から、具体的な遺伝子配列を記した論文は発表を当面差し控えるという学会始まって以来の異常事態となっています。


史上最悪って、具体的にどの程度の致死性なのか?…ですが、これが半端ないのです。


・2ナノグラム(10億分の2グラム)*注入しただけで成人を死に至らしめる。

・13ナノグラム(10億分の13グラム)*吸入しただけで成人を死に至らしめる。

・スプーン1杯ぶん混ぜただけで全市の水供給が壊滅的打撃。

出典:史上最強の致死性物質見つかる。悪用の懸念から最高機密扱い : ギズモード・ジャパン

	
量という意味では、最強最悪な致死性物質のようです。

熱に強い菌であるというのは怖いですが、食べ物を介してしか毒が体内に入ってこないというのは、テロとしてはそれほど怖くないかもしれません。

菌やウイルス以外

カンディル

カンディル(Candiru)は、ナマズの仲間でアマゾン川など南アメリカの熱帯地方に生息する肉食の淡水魚の種の総称である。


銀色の10cmほどの小魚だが、生育すると30cmほどになるものもいる。カンディルは自身よりも大きな魚のエラなどから細い体を潜り込ませて体の内側を捕食する。カンディルの種類によっては直接他の生きた魚や死魚の肉を食すものや、砂の中の微生物を食べて生きる比較的おとなしいものも存在する。


19世紀の探検家が報告して以来 、 次のような風聞がある。カンディルは、ほかの魚が排出したアンモニアに反応してエラなどから侵入する。この種は時には人間も襲うことがあり、肛門や尿道から内臓にまで侵入する。性質は、ピラニア同様に川に入った大型動物に集団で自ら襲いかかるため獰猛とされる。しかし、カンディルのヒレには侵入した獲物から離れないよう返し針のようなトゲがあり、無理に引き離そうとして肉を切り裂いてしまうので、切開による除去手術が必要となる。このため、生息地の人々には毒針を持つ淡水エイとしてピラニア以上に恐れられている。

実際には、カンディルが人を襲ったところが目撃されたことはない。 Stephen Spotteの研究によれば、カンディルはアンモニアなどの化学物質には反応せず、視覚で獲物を探す。カンディルに関する文献を調査したIrmgard Bauerは、カンディルの生息域とその地域の人口を考えれば、危険性はないと結論している。 1997年にマナウスでカンディルが尿道に侵入した患者を処置したという医学論文が1件あるが、その執筆者を訪れたSpotteは報告は疑わしいものとしている。

出典:カンディル - Wikipedia

	
2ちゃんねるの「生物兵器」話題にカンディルが出ていたので、このページでも挙げてみしたが、明らかにカンディルはテロには使われないと思われます。

イナゴ

イナゴ(蝗、稲子、螽)は、直翅目・バッタ亜目・イナゴ科(Catantopidae)に属するバッタ類の総称(イナゴ科をバッタ科と分けない場合もある)。日本では稲を食べる害虫とされると同時に水田から得られる重要なタンパク源として扱われ、多くの地域で食用とされた。

出典:イナゴ - Wikipedia

	
群生行動をしているバッタは、水稲や畑作作物などに限らず、全ての草本類(紙や綿などの植物由来の製品にまで被害が及ぶ)を短時間のうちに食べ尽くしてしまう。当然、被害地域の食糧生産はできなくなるため、住民の間に食糧不足や飢饉をもたらす事が多い。また、大発生したバッタは大量の卵を産むため、数年連続して発生するのが特徴である。

出典:蝗害 - Wikipedia

	
こちらも2ちゃんの話題にあがっていたので取り上げてみましたが、現在は農薬がありますのでそれほど怖くはなさそうです。

結論

感染力や致死率から考えると、


・天然痘・新型インフルエンザ・エボラ出血熱

この3つが最も怖いと考えて良いかもしれません。

そして、生物兵器に限らず、世界中でテロが起きないことを祈ります。

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Sharetube