第3次安倍政権発足後初の大型国政選挙となる第24回参院選は10日、投開票された。自民、公明両党は安倍晋三首相（自民党総裁）が勝敗ラインとした改選過半数（61議席）の獲得が確実だ。首相が目指す憲法改正に賛同する改憲勢力は、非改選と合わせて国会発議に必要な全議席の3分の2（162議席）以上の議席をうかがう。民進党は改選43議席を下回る見通し。共産党、おおさか維新の会は改選議席から伸長した。

　与党は非改選の計76議席と合わせ参院過半数の122議席を大きく超え、首相の政権基盤が一層強まる。自民党が27年ぶりとなる単独過半数に必要な57議席に達するかも焦点だ。

出典:与党勝利、参院で改選過半数獲得　改憲勢力3分の2に迫る勢い - 共同通信 47NEWS

　共同通信社の出口調査によると、選挙権年齢の引き下げで新たに有権者となった18、19歳の比例代表投票先は、自民党が40.0％でトップ、民進党19.2％、公明党10.6％と続いた。憲法改正の賛否については賛成46.8％、反対47.2％で拮抗した。

　共同通信社が3～5日に行った全国電話世論調査では、18、19歳の比例代表での支持政党は自民が35.4％で最多、他の政党は民進8.5％、公明5.0％、共産党1.5％などいずれも10％以下、「分からない・無回答」は42.9％だった。出口調査からは、自民が堅調に票を獲得したことがうかがえる。

出典:18、19歳は自民40％トップ　改憲賛否は拮抗、出口調査 - 共同通信 47NEWS