[任天堂]「ポケモンGO」がアメリカで爆発的にヒットした背景
7月6日にオーストラリア、ニュージーランド、アメリカの3カ国で先行リリースされた無料のスマホ向けアプリ・ゲームの「ポケモンGO」(Pokemon Go)が、たった1週間でとてつもない記録を続々と打ち立てた。
米国内のiPhone向けアプリ(iOS)の売上げランキングによると、リリース開始からたった14時間という史上最速のスピードで、無料ゲーム部門の1位
売上額は、デビューから数日後に、1日160万ドル(約1億6000万円)に
「ポケモンGO」リリース後、わずか4営業日で任天堂の株価は6割も上昇
今後、「ポケモンGO」は、スマホやインターネットが広く普及したドイツやイギリスなどのヨーロッパの先進諸国や、日本でも、順次、リリースされる予定になっているので、その反響次第では、さらに株価が上昇する可能性もあるという、とんでもない状況だ。
出典:Homepage http://www.pokemongo.com/en-us/ Catch Pokémon in the Real World with Pokémon GO!
(コトバンクより) Pokémon Go Pokémon Go Official Site
Pokémon Go 「外に出て遊べるゲームに」急逝した任天堂の岩田聡前社長の思い
「ポケモンGO」は、スマホの位置情報トラッキング技術(location-tracking technology)や拡張現実(augmented reality、略してAR)機能などを活用し、プレイヤーが自分の今いる現実世界をもとにしたAR世界の中で、スマホの画面上のデジタル・マップやカメラを通し、モンスター(ポケモン)を探し出し、捕まえるというゲーム。
「ポケモンGO」の開発を進めていた岩田さんは、
「ゲームは確かに楽しいが、それが原因で子供達が外で遊ばなくなった。外に出て遊べるゲームにしよう」
と語られていたそうで、「ポケモンGO」がリリースされた後、その開発に関わった方から、「岩田さん、ようやくここまで来ました。どうか空からどれだけの人々が外へと飛び出していくか、見ていてくださいね。Pokemon GOが、現実の世界の捉え方を変えるきっかけになったら。世界が素晴らしい場所であることに気づくきっかけになってくれたら、と願っています。」
とのコメントも。
Pokemon GOは任天堂・岩田社長時代のエイプリルフール企画から始まった|ギズモード・ジャパン
http://www.gizmodo.jp/2016/07/pokemon_gogoogle.html
リアルな世界にスマートフォンをかざし、そこに現れるモンスターを捕まえる「Pokemon GO」。このゲームの原型は、2014年のGoogleのエイプリルフール企画にありました。
「ポケモンGO」が爆発的にヒットした三つの理由
「宝探し」的な楽しさや、人間がもともと持っている「狩猟本能」を刺激するから、といった理由。
アメリカにおけるポケモン人気の高さについて指摘する声も多い。
スマホの位置情報トラッキング技術や拡張現実機能などの最新テクノロジーを活用しつつも、子ども向けのゲームなので、比較的分かりやすく仕上がっていると評価する記者もいる。
世界の広告産業の首都とも呼ばれるニューヨークの広告業界は、「ポケモンGO」を活用し、何か新しいより効果的な広告宣伝やプロモーションができないかと、右往左往の大騒ぎだ
様々な視点から、「ポケモンGO」がヒットした理由は挙げられており、どれも一理ある。複数の理由が組み合わさってヒットした、とも言えるだろう。
しかし、それにしたって、あっという間にこれほどの社会現象を巻き起こし、業界の記録や常識をすべて塗り替える勢いで、史上空前の大ヒットになった背景には、何かもっと重要で本質的な理由が潜んでいるはずだ。
〈1〉
任天堂は、一部のマニア向けの最新テクノロジーを、世間一般の人々にも魅力的で、誰でも簡単に楽しめる身近な存在に変えた
任天堂は、ビデオゲーム機の画質が粗いドット絵だった頃に、「ドンキーコング」に登場するプレイヤーのキャラクターとして、あのマリオを生み出したゲーム・メーカーとしてアメリカでは有名だ。
アメリカに、任天堂は、「カワイイ」キャラと、いかにも日本の企業らしい細かな部分にまで配慮の行き届いた、優れた操作性やゲーム・バランスなどによる革命をもたらし、ビデオゲーム、つまり、当時、一部のマニア向けだった最新テクノロジーを、世間一般の人々にも魅力的で、老若男女を問わず誰でも簡単に楽しめる身近な存在に変えたのだ。
家庭用ゲーム機のファミリー・コンピューター(アメリカではNintendoという名前で呼ばれている)が、大ヒットした最大の要因もそこにあるだろう。
〈2〉日本のポップカルチャーや文化の象徴的存在になったポケモン
任天堂が、アメリカでのアニメ番組の放映権や関連ゲームを含むキャラクター・グッズの版権を取得したのが、Pokemonだった。
Nintendo New York
日本の「カワイイ文化」をアメリカで普及した先駆者としてのイメージも持つ任天堂と、ピカチューを筆頭に可愛いらしいキャラクターがいっぱい登場するポケモンの親和性は抜群で、アメリカでポケモンは大ブレイクした。
毎年、サンクスギビング・デーのニューヨークで開催されるパレードには、ピカチュウの巨大バルーンが登場し、チビッ子たちに大人気。いくつもあるバルーンの中でも、特に人気のある代表的な存在になっている。
今年2016年、YouTubeユーザーが選んだスーパー・ボウルのベストCMは、可愛らしいピカチュウが登場する「ポケモン20周年」記念CMだった。
Pokémon Super Bowl Commercial
〈3〉ミレニアル世代が強いノスタルジーを感じる対象になっている
近年のアメリカでは、1980年代から2000年代初頭に生まれた「ミレニアル世代」(Millennial Generation、10代半ば~30代半ば)が、消費の中心となり経済や社会トレンドを牽引していると言われている。幼少期からデジタル化された生活に慣れ親しみ(デジタルネイティブ)、ほとんどの人が日常的にインターネットやスマホなどを使いこなしているため、それまでの世代とは価値観やライフスタイルに隔たりがあるとも指摘されている世代だ。
そんなミレニアル世代にとって、ポケモンは、上述のピザと同様かそれ以上の存在になっていると思われる。
以上3つのポイントを、ざっくり簡単にまとめて言うと、ミレニアル世代のノスタルジーを刺激して、リリース直後に爆発的に広まった「ポケモンGO」は、任天堂の持つ「一部のマニア向けの最新テクノロジーを、世間一般の人々にも魅力的で、誰でも簡単に楽しめる身近な存在に変えてくれる」
というイメージや、ポケモンが、
「日本のポップカルチャーや日本文化、さらには日本人の美徳のようなものまで内包し、象徴する特別な存在の1つになっている」
という特徴などにより、さらに幅広い世代の様々な人々をも巻き込み、空前の大ヒットに…という感じだろう。
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【速報】米メディアのIT系ニュースサイトのテッククランチは本日、機密メールが流出したため20日のポケモンGO日本配信を延期したと報じた。
http://esports-runner.com/?p=178633 pic.twitter.com/hGHsjFjnAN
TechCrunchが2chまとめのIT速報を引くとは世も末だな :-) 2chを日本のRedditと紹介しているのもどうなんだ。https://techcrunch.com/2016/07/19/pokemon-go-launch-in-japan-postponed-after-email-leak/ …
ポケモンGO リリース用
【12時リリース】
アンドロイド版 → http://play.google.com/store/apps/det …
【15時リリース】
iOS版 → http://itunes.apple.com/jp/app/pokemon …
昨日の夜に流出したマクドナルドの社内メール。これは今日リリース期待できますね! href="https://t.co/U1Ipt8YXNV" class="twitter-timeline-link u-hidden" data-pre-embedded="true" dir="ltr">pic.twitter.com/U1Ipt8YXNV
Pokémon Go will launch in Japan tomorrow with game’s first sponsored location http://tcrn.ch/29QUzMG pic.twitter.com/rrP30AsWWp