カードを作れない!? クレジットカード審査に通らない原因と解決方法
クレジットカードを申し込んでみて審査結果の連絡で「カード発行を見送らせていただきます」と連絡が来た経験がある方も多いのではないでしょうか?カードの審査に落ちたことを周りに相談するのも恥ずかしいし、カード会社に申し込みの情報を見られて否定された気持ちになってしまいますよね。
今回はクレジットカードの審査に通らない原因と解決方法をまとめてみました。
申込情報に不備があると審査に通らない
クレジットカードの審査に落ちる理由として最も多いのが「申込書の不備」です。・申込書の記入ミス
申込書に記入した住所や氏名、電話番号や、勤め先の会社名、住所、収入等にミスはありませんか?
申込書と本人確認書類で相違点が1つでもあれば、その時点で「審査落ち」の対象となってしまいます。
特に注意しておきたいのが「電話番号」、特に「電話にて本人または勤め先の在籍確認がある」クレジットカードの場合です。
申込者の個人連絡先や、勤め先の電話番号が1桁でも違えば当然電話が繋がりませんから、「虚偽の内容を申告した」と判断されてしまうのです。
申し込みをする前に、細かい点まで全て確認してミスが無いように気を付けておきましょう。
・空欄が多い
年収や勤務先、そういった個人情報を記載せず、空欄が多い場合も「審査落ち」対象となります。
申込書にある記載欄は全て、「審査をする上で重要な事」ばかりなのです。
ですから空欄があるだけで、「この人は信用情報が不足している」と取られてしまいます。
もしもどう書いていいのか解らない場合は、クレジットカードの問い合わせ先で確認しましょう。
・文字が汚くて読めない
ネット応募ではなく申し込み用紙に手書きをする場合、書いた文字が汚くて読めないと、審査に必要な情報を得る事ができません。
なるべく綺麗に書くようにするか、もしくはネット応募可のクレジットカード会社を選択しましょう。
・年収の水増し等の嘘を書く
年収を10万多く書いた、勤務先を大手の会社と偽って書いた、こういった「虚偽の内容」はすぐにばれてしまいます。
虚偽の内容を書く事は絶対にしてはいけません、正直に記載しましょう。
カードの審査基準を満たしていない
クレジットカードの種類によって、その審査の難易度が異なります。それには2つの理由があるのです。
まず1つ目は「カードステータス」、2つ目は「カード会社の求めるターゲット」です。
1つ目の「カードステータス」ですが、例えばカードにはプロパーカードと提携カードといった種類があります。
プロパーカードは国際ブランドの独自発行カード、提携カードはVISAカード等のカード会社からライセンスを取得した会社の発行カードです。
プロパーカードはブラックカードといったような、そのカードを持っているだけでその人のステータスとなるようなカードがあります。
大抵の場合、年収何千万以上でないと審査に通る事が出来ないので、審査基準を満たす人もかなり数が限られるのです。
次に2つ目の「カード会社の求めるターゲット」です。
例えばアルバイト職でも作れるカードもあれば、正社員職等のある程度収入の固定された人でなければ作れないカードもあります。
カード会社が主婦層をターゲットとしている場合は、固定の収入があっても審査に通らないという事もあるのです。
個人事業主(自営業)をしている場合は、そういった職種対象のカードでなければ、なかなか一般的なクレジットカードの審査に通りません。
こういった点から、カードの種類により審査基準や難易度が異なる事が伺えます。
クレジットカードの審査ではスコアリングシステムによって申込者の属性情報に点数を付け、スコアリングの審査通過基準を満たしていれば審査通過、満たしていない場合は審査落ちとしています。属性情報とはカード申込者の年齢や居住年数、収入(年収)などのことを言い、スコアリングではこれらの情報を総合的に評価します。申込書(インターネット申し込みの場合は入力された申込情報)に記入された個人情報と個人信用情報機関の信用情報を元にスコアリングが行われ、機械審査が行われます。
カード会社によってスコアリングの対象となる項目は異なりますが、基本的には下記の個人情報を元にスコアリング点数を付けていきます。
出典:クレジットカード審査に通らない理由 - おすすめクレジットカードを知る
申込者の情報に点数を付けるスコアリングで審査が行われています。
過去に支払い滞納をしてブラック状態だと審査に通らない
カード料金の支払いを滞納して「ブラックリスト入りの状態」になってしまうと、クレジットカードの審査落ち対象となってしまいます。他にも携帯電話料金の滞納や自己破産手続きなども審査落ちの原因となります。・クレジットカードまたは消費者金融等の滞納
過去に別会社のクレジットカードで支払い滞納をした、銀行系カードローンや消費者金融で滞納をした場合です。
1度でも「支払い期日までに支払い・返済をしなかった」=延滞したという記録が残ってしまいます。
延滞期間が1~2ヶ月と長期に渡って行われた場合は、特に「信用度が低い」と見做されてしまいます。
・携帯・奨学金等の支払滞納
例えば携帯代の新規契約や機種変更契約をする場合、大抵の人が携帯電話の分割支払いでの購入をしていると思います。
この分割での支払いさえきっちり行われていないという事、特に督促状が届いてからやっと支払いをしている場合は、信用情報に関わります。
そして奨学金ですが、こちらも支払いが滞っている場合は「カードを発行しても支払い能力が低い」と判断される事になり、ブラックリスト入りになります。
・自己破産・任意整理・代理弁済といった債務整理を行った
自己破産をして借金を帳消しにした、借入金を任意整理で減額した、こういった行為はブラックリスト対象者となります。
債務整理は「借入したが返済出来る余裕がなかった」と判断される事柄ですから、クレジットカード会社としても「カードを作っても返済能力がない」と思う為です。
しかし、過払い金返還請求は、返還請求をしてもブラックリストに入る事はありません。
・クレジットカード現金化を行った
最近よくネットで見かける「クレジットカード現金化」、これも当然1度でも行えばブラックリスト対象者です。
クレジットカード現金化は利用規約違反ですから、クレジットカード会社に知られれば強制解約の対象となります。
審査は一般的に申し込みをした時の、情報を利用して行っています。信用情報機関の情報を開示して行っています。
あくまでも開示した情報を元に、クレジット会社の独自の基準で審査は行っています。
審査に通らず、カードを作ることが出来ないと言うことは、信用情報機関の情報に不利益な情報が登録されているからです。
信用情報としてブラックの情報が残ってしまうため審査に通らなくなります。
複数枚申し込みする「多重申込」と「申し込みブラック」
「申し込みブラック」とは、簡単に言えばクレジットカードの「多重申し込み行為」です。例えば申し込みしたいクレジットカード会社が3社あったとしましょう。
早くカードが欲しいから3社一度に申し込みをして、審査に通った物があればそれを使いたいと思うかもしれません。
しかしこの行為こそが、「多重申し込み行為」なのです。
実はクレジットカード会社に限った事ではなく、例えばクレジットカード1社、消費者金融1社、銀行系カードローン1社という申し込み行為も「申し込みブラック」です。
カード会社からしてみると「こんなに短期間の内に何社にも渡って申し込みをするなんて、金銭的に余裕がないのかもしれない」といった判断材料となります。
そうすると「カードを発行してもこちらにきっちり返済出来るかどうか」が危ぶまれるので、「申し込みブラック」と判断され、ブラックリストに入ってしまいます。
クレジットカードもそうですが、金融系に申し込みをする場合は数か月スパンで日を置いてから申し込みをしましょう。
クレジットカード審査に通るための解決方法
クレジットカードの審査に通りやすくなる、ちょっとしたコツを5つご紹介しましょう。全て基本的な事ばかりなので、とても簡単です。
1.申込書の項目は全て記載する
審査をする上で申し込み書と本人確認書類(運転免許証や保険証等)が重要視されます。
その為、申込書は必ず「全ての項目を埋める」ようにしましょう。
中でも判断ポイントとなるのが「雇用形態」、「勤続年数」、「居住年数」、「年収」、「借入額」の5つです。
特に「勤続年数」は1年未満であれば「収入が不安定である」と判断される事があります。
1年未満であるかどうか、しっかり計算して書いておきましょう。
次に「居住年数」ですが、こちらは「持ち家」か「借家」でまた違ってきます。
「持ち家」ならばローン年数や金額、「借家」なら「居住年数」が重要視されます。
特に「持ち家」でローンもあと1年程で終わる、または支払い済みの場合は、それが担保になるので審査に通りやすくなります。
2.キャッシング枠は選択しない
クレジットカードに申し込みをする際、ショッピング枠とキャッシング枠のどちらかを選ぶ事があります。
ショッピング枠とはクレジットカードを使って、商品等の支払いを行う限度額の事で、支払方法は1回・2回・分割・リボを選べます。
キャッシング枠とはクレジットカードでお金を借りる事の出来る限度額です。
この2つの内、キャッシング枠も申し込みをしてしまうと、総量規制によりキャッシングの合計額が年収の3分の1までに設定されます。
例えば年収が120万しかない人は、その3分の1である40万までしか借入が出来ません。
その為状況によっては審査に通りにくくなってしまうので、「キャッシング枠は選択しない」ようにしましょう。
3.消費者金融系カードは審査が甘い
数多くありクレジットカード、例えば審査基準が最も厳しいのが、独立系、次に銀行系で、その次が信販系、そして流通系で、最も審査が甘いのが消費者金融系です。
どうして消費者金融系が甘いのか、それは「お金を借りてもらう事が目的」のカードだからです。
この消費者金融系カードに絞って申し込めば、審査基準も甘い事から審査に通りやすくなります。
4.新規入会キャンペーンが狙い目
クレジットカード会社も沢山の利用者を獲得しなければなりません。
その為に年に数回、新規入会キャンペーンが行われる事がありますが、この時が狙い目です。
新規入会キャンペーン=会員数を増やしたいと言う事、つまりその分審査基準も甘くなっています、是非この時に申し込みをしてみましょう。
5.家族カードが最も審査が通りやすい
家族カードとは、クレジットカードを契約している人の配偶者や両親、子供へ対して発行できる「追加カード」です。
つまりAさん夫妻の内、夫がB社にて既にクレジットカードを所持していると、妻はそのB社から追加でカードを発行できます。
家族カードを使用した場合は親カードの契約者(例の場合は夫)に対して、使用額が請求されます。
その為追加カードの方は審査基準がぐっと低くなっていますから、親カードよりもかなり審査に通りやすいのです。