ジレットモデルというマーケティング手法があるということを知って買い物の仕方を変えよう
殆どの人が初めて聞く言葉であろうジレットモデルに付いて説明しておきます。まずは言葉の説明から入っていき、事例を挙げて、理解を深めてもらいます。
ここからがいちばん大切な部分で、それでは、消費者として賢く買い物をするためにはどうした方がいいのかを各個人が考えて消費活動をしてもらうということになります。
最後までお読みいただけるとお金の使い方の一部が変わるはずです。
ジレットモデルとは
ジレット社はカミソリを扱うが、刃の部分はいいとして、毎回持ち手を販売すると非常に高価になることが問題だった。いくら切れ味が良くても、これでは売れない。
そこで刃を交換式にして、替え刃のみを購入できるようにした。
ここまでは普通の、良くできたアイデアのお話。
「ジレットモデル」といわれるモデルがここから飛び抜けて優れているのは二点。
これにより「まず使ってみる」人を増やし、「気に入って替え刃を買う人」で儲けを出した。
- 交換部分のジョイントを特殊な物にし、自社の替え刃しか付かないようにした
- 高価な持ち手部分をタダ同然で販売した(あるいは販促策として配った)
ジレットモデルとはマーケティング用語で割りと低額な消耗品に多くの利益を上乗せし、その本体を割安にする事、又はその様な価格付けをした場合に用いられる。つまり本体ではあまり利益を求めず、買い替えが必要な消耗品に利益を多くのせるビジネスモデルのことをいいます。
本体価格を無料、又は半額などで安く提供し、又はキャッシュバックの場合も含み、消耗品や月学利用料、基本料金などで本体を割り引いた分を取り戻すという考え方です。
出典:携帯キャリアには気をつけろ!そこのあなたも気づかれずに騙されている可能性大!: 私的ブログ
2つの引用から言葉の意味は理解できましたでしょうか。現代では髭剃りばかりでなく、様々な商品やサービスにこのジレットモデルが応用されています。
消費者にもメリット(利点)があるようなジレットモデルな場合と、メーカーや販売者ばかりしかメリットがないようなジレットモデルも存在します。
ジレットモデルを使った事例
それでは、ジレットモデルにはどんな事例があるのか挙げていきます。ジレットモデルを大きく分けると次の2つに分けることが出来ます。
それは、商品とサービスの2つです。
片方の場合もあれば両方を絶妙に絡めている場合もあります。
ジレットモデルを使った商品事例
- 電気カミソリの替刃
- 電気歯ブラシの本体と交換用のブラシ
- プリンターや複合機とインクカートリッジ
- レンタルコーヒーメーカーとコーヒー豆
ジレットモデルを使ったサービス事例
- セキュリティーソフトと年間料金
- パソコン用ミュージック視聴ソフトと有料音楽ダウンロードサイト
商品とサービスをミックスしたジレットモデルの事例
- 携帯電話の本体と基本使用料、月額
- iPodとダウンロード課金
その他のジレットモデルを使った事例
第2回 ビジネスモデルの定番に学ぶ (4/6ページ) - よくわかる・戦略思考の理論と実践術 : 日経Bizアカデミー
http://bizacademy.nikkei.co.jp/global/strategicnishi/article.aspx?id=MMAC3a000012112014&page=4
◇ビジネスモデル2~消耗品で稼ぐ「ジレットモデル」 消耗品で稼ぐビジネスモデルが、ジレットモデルです。ジレットはヒゲそり用具で有名です。ジレットは、ヒゲそりの本体を無料で配布しました。本体を無料で配布
消耗品で稼ぐジレットモデル
実際は替刃に髭剃り本体で値引きした分の価格を上乗せされています。替刃を何本買うと元が取れるかという年密な計算がされ、メーカーは価格決定をしています。それにはユーザーは、平均でどれくらいの頻度で替刃を交換するか、本体部分を買い換える頻度はどのくらいかなどの調査をしています。
http://blogos.com/article/31021/
買って5日で壊れる商品は不良品だが、500年持つ商品では会社が潰れる。本当に良い物を作り続ける会社は良い会社だが、高い成長と利益率を叩き出し、ビジネス誌から「優良企業」といわれる会社には、上手に「壊れる仕組み」を盛り込むことで利益を増やしている例もある。壊れる
100円ショップ活用研究室・激安!ダイソーの詰め替えインクってどうよ?
http://abcdefg.jpn.org/daiso/printink/cc.html
カートリッジの中身にインクを充填するというやり方です。
行き過ぎたジレットモデルは、価格を決めることが出来るメーカーや販売者じゃないと旨味はありません。しかし、適切なジレットモデルの場合は、メーカーと消費者双方にメリットが有るように思います。
デジカメがなかった頃のフィルムカメラ時代の話
今では、コンパクトデジカメ、携帯電話の写メと写真のデーターはデジタルと化しています。そのデジカメが無かった時代は、フィルムカメラの時代があったわけで、カメラメーカーとフィルムメーカーのそれぞれ別の会社、双方で成り立っていました。
キャノンといえば今でも一流のカメラメーカーです。そして富士フィルムもトップフィルムメーカーでした。
カメラ本体は当時高価のものでしたので頻繁に買い換えるユーザーはたくさんはいません。
しかし、フィルムは頻繁に買い足し、プリントショップでプリントまでします。
その結果フィルムメーカーはカメラメーカーの売上を追い越すという結果になったわけです。
この事から、キャノンというメーカーはデジカメの時代に移行し始めたときに、徹底的にジレットモデルを研究して複合機本体の価格とカートリッジの価格またその仕組まで作り上げることに成功しました。
このモデルを採用する狙いは、継続的な売上と比較的高い利益率だ。一度製品を買ってもらえば、自社の付属品や消耗品で継続的に売上の確保が期待できる。消耗品や付属品は本体に比べて絶対的な価格が低いため、利幅を少し大きくしても購入してもらえる点も見逃せない。
消費者にもメリットはある。本体を一度購入すれば、消耗品や付属品を買うだけで同じ商品を長く使えることや、本体価格は比較的安いので、「試し買い」がしやすい点だ。
出典:レザーブレード(ジレットモデル) 最初は本体を安く買ってもらい、付属品や消耗品で後から稼ぐ – ビジネス戦略com
試し買いを勉強代として賢い買い方につなげる勉強をしなければ、何度も同じ損を繰り返すことにもなります。よく考え計算することで損は防げるということに気付いてほしいいです。
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携帯キャリアはジレットモデルの使い方を間違っている/">333;font-size:12px;line-height:1.5;">携帯キャリアはジレットモデルの使い方を間違っている