[米大統領選]トランプ大統領を予見できなかったメディア・ブログの「後出しじゃんけん」まとめ

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大方の予想を裏切って、一般投票で290人の大統領選挙人を獲得し、アメリカの次期大統領(Mr. President-Elect)になったドナルド・トランプ氏。選挙後、今回の結果を予見できなかった国内外のメディアやブログが、後出しじゃんけんのような記事を次々と発表しているので、まとめてみることにしました。
その前に、暗殺されなければトランプ氏が大統領になると予言していた、ジャーナリストの木村太郎氏のコメントを紹介しておきます。

【例外】1年前に直感 木村太郎氏「トランプ大統領誕生」なぜ予言できたのか

誰もがトランプ氏を泡沫(ほうまつ)候補と侮っていた時から「99%大統領になる」と断言していたのがジャーナリストの木村太郎氏(78)。なぜ“予言”できたのか。今後の日本への影響も含めて聞いた。 

出典:1年前に直感 木村太郎氏「トランプ大統領誕生」なぜ予言できたのか ― スポニチ Sponichi Annex 芸能

[ 2016年11月10日 08:12 ]

トランプ氏の大統領就任を予言していた木村氏 

Photo By スポニチ

僕が初めてトランプが大統領になると直感したのは昨年12月。当時の報道を見て、彼の暴言の数々は、米国人が言いたくても声に出せないことだと感じたからです。移民や経済格差の問題にしても多くの米国人が心の中で思っていた。それを率直に表現したからこそ有権者に響いたんですよ。


先月取材のため、米国に行ったのですが、トランプ勝利を確信するとともに大差もあるんじゃないかと思いました。有権者に「どちらに票を入れるのか」と聞くと、最初は言葉を濁す。投票に行かないという人もいた。でも、よくよく聞くとトランプ。「なぜ隠すのか」と聞くと「マスコミが想定するトランプ支持者は低所得の白人で人種差別主義者で女性蔑視の人たち。隠さない方がおかしい」と言う。だから調査会社の質問にも多くの人が態度を明らかにしませんでした。「隠れトランプ支持」の数は想像以上だ、と思いましたね。

出典:1年前に直感 木村太郎氏「トランプ大統領誕生」なぜ予言できたのか ― スポニチ Sponichi Annex 芸能

	

さすが、ジャーナリストです。まず直感があり、実際にアメリカで取材して、確信したんですね。
では、後出しじゃんけんの数々を紹介します。ゆっくりとご覧ください。

【朝日新聞】(社説)トランプ氏の勝利 危機に立つ米国の価値観

戦後の国際秩序を揺るがす激震である。


自由と平等、民主主義、法の支配、開かれた市場経済といった普遍的価値観を、国家として体現してきたのが米国だ。


2度の大戦や独裁政治への反省から、多くの国々や市民もその価値観に共感してきた。米国もまた、大国として支援の手を世界に差し伸べてきた。

出典:(社説)トランプ氏の勝利 危機に立つ米国の価値観:朝日新聞デジタル

2016年11月10日05時00分

【読売新聞】「政治の素人」手腕疑問視も…タフな交渉役自任

【ワシントン=黒見周平】米大統領選を制したドナルド・トランプ氏(70)は、公職経験を持たない「政治の素人」とも言え、大国を率いるリーダーとして手腕を疑問視する声がある。


型破りな言動も懸念材料となっている。


米国では、上下両院議員や州知事として政治経験を積み、大統領職を目指すのが通例だ。戦後の米大統領でいずれも経験していないのは、軍出身のドワイト・アイゼンハワー氏(1953~61年)だけだ。


不動産業を営んでいたトランプ氏は、状態の良くないホテルなどを安値で買い、大規模な再開発で利益を上げた。所有するカジノが経営危機に陥ったこともあったが、金融機関との交渉で資金調達に成功したことから、「タフなネゴシエーター(交渉役)」を自任する。

出典:「政治の素人」手腕疑問視も…タフな交渉役自任 : 米大統領選 : 読売詳報_緊急特集グループ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

2016年11月09日

9日、ニューヨークで、大統領選に勝利し、笑顔を見せるトランプ氏(AP)

【毎日新聞】トランプ氏勝利 「暴言王」勝利、期待と懸念と(その1) 熱狂トランプ旋風

【ニューヨーク田中義郎】共和党のドナルド・トランプ候補(70)が、下馬評の高かった民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(69)を破る「番狂わせ」の結果となった米大統領選。


既存の政治家を容赦なく攻撃し、ときに暴言を吐くトランプ氏だが、「米国を再び偉大な国に」と訴える選挙スローガンや雇用重視の姿勢は共感を呼び、支持は白人層だけでなく、暴言の矛先が向けられた中南米系住民や移民にもある程度広がったようだ。

出典:毎日新聞

毎日新聞2016年11月10日 中部朝刊

【産經新聞】日本も変わらねば 「ジョーカー」に政府・与党は間違いだらけ

「トランプ」だけに「ジョーカー」は最悪にして最強だった。「史上最低の選挙」などと言われた米大統領選はドナルド・トランプ氏(70)の勝利で終わった。


10月13日の当コラムで「『チャーミングな男で憎めないところがある』『最後の最後にトランプに入れる人は多い』という米国民の知人の言葉を紹介しておく」と書いたが、なるほど「隠れトランプ」の数は圧倒的だった。

出典:【WEB編集委員のつぶやき・トランプ当選特別版】日本も変わらねば 「ジョーカー」に政府・与党は間違いだらけ(1/2ページ) - 産経ニュース

2016.11.10 13:12

米大統領選で当選が決まり、支持者を前に喜ぶ共和党のトランプ氏=9日、ニューヨーク(ロイター)

【日本経済新聞】米大統領選、トランプ氏の勝利確実 「米国第一」掲げる 政治経験ない「異端」

【NQNニューヨーク=野見山祐史】米大統領選挙は米東部時間9日未明(日本時間9日午後)までに開票が進み、共和党候補のドナルド・トランプ氏(70)の勝利が確実になった。世論調査や選挙人獲得見通しといった事前予想は軒並み民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官(69)の優位を伝えていたが、トランプ氏はオハイオ、フロリダなど勝敗を分ける大票田の激戦州を相次いで制し、勝利を確実にした。


トランプ氏は2017年1月に第45代の米国大統領に就く運び。共和党出身の大統領はジョージ・ブッシュ(子ブッシュ)氏以来8年ぶりとなる。トランプ氏は不動産開発などを手がけてきた実業界の出身で、政治経験のない「異端」の大統領となる。

出典:米大統領選、トランプ氏の勝利確実 「米国第一」掲げる 政治経験ない「異端」  :日本経済新聞

2016/11/9 16:49

【共同通信】米大統領にトランプ氏 逆転劇、世界に衝撃

【ワシントン共同】米大統領選は8日投開票され、共和党候補の実業家ドナルド・トランプ氏(70)が大接戦の末、民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官(69)を退け、勝利した。共和党は8年ぶりに政権を奪還。トランプ氏は地元ニューヨークで勝利演説し「米国を再建し、アメリカンドリームを復活させる」と述べ、経済成長を加速させると表明した。


過激な言動を繰り返し、公職経験もないトランプ氏が、クリントン氏優勢との事前の予想を覆して逆転。オバマ大統領に代わり超大国を率いることになり、世界に衝撃が走った。


各国政府は米外交や経済政策の急激な転換を警戒する。

出典:米大統領にトランプ氏 逆転劇、世界に衝撃 - 共同通信 47NEWS

2016/11/9 20:35

米大統領選で当選が決まり、勝利宣言する共和党のトランプ氏。左は副大統領に就任するペンス氏=9日、ニューヨーク(ロイター=共同)

【時事通信】前例ない「実業家大統領」=暴言でもなお期待-ドナルド・トランプ氏・米大統領選

昨年6月の大統領選への立候補表明後、多くの支持を集めて瞬く間に共和党のトップ候補となり、最高権力の座に上り詰めた。


実業家で政界経験はなく、女性や少数派らに対する暴言で物議を醸してもなお、移民対策や景気浮揚を望む有権者の熱い期待を受け続けた。


米史上前例のないタイプの新大統領は「米国を再び偉大にする」という公約をどう実現するのか、世界が注目する。

出典:前例ない「実業家大統領」=暴言でもなお期待-ドナルド・トランプ氏・米大統領選:時事ドットコム

2016/11/09-17:00

【NHK】トランプ氏勝利 政府 信頼関係の構築図りたい考え

アメリカ大統領選挙で共和党のドナルド・トランプ氏が勝利したことについて、日本政府は、強固な日米関係が変わることはないとしながらも、トランプ氏の外交・安全保障政策や経済政策は必ずしも明確ではないとして、今後の動きを注視するとともに、速やかに信頼関係の構築を図りたい考えです。


トランプ氏は、アメリカを拠点に長年、不動産などを扱ってきた経営者で、政治経験はありませんが、民主党政権の政策を批判するなどして、支持を集めました。

出典:トランプ氏勝利 政府 信頼関係の構築図りたい考え

NHKニュース
11月9日 17時24分

またしても大波乱である。6月23日にイギリスで実施されたEU離脱の国民投票に続き、米国大統領選もまた大方の予想を覆す結果となった。


ただ、筆者にとっては、トランプ氏の大健闘を称えるというよりも、アメリカにはクリントン女史を心底嫌っている人がかなり存在したという事実に驚きを隠せない。


「リベラルな富裕層」の代表的な存在であるクリントン女史の不人気は、リーマンショック後の米国の格差の深刻さ、それにともなう階層断絶の深刻さを浮き彫りにしたのではなかろうか。


加えて、メディアの情報はバイアスだらけで、如何に信用できないものであるかも明らかになった。さらにいえば、インターネット社会の特徴なのか、新聞等の旧来型メディアが世論を誘導する力も大きく低下していることがはっきりした。


今回の大統領選は、「マスメディアの敗北」でもあるのではなかろうか。

出典:トランプ経済は、実は「大化け」の可能性を秘めている!(安達 誠司)

現代ビジネス 講談社(1/3)
2016.11.10
現代ビジネス 講談社(1/3)

			

世界を震撼させる、まさかの結果となった米大統領選。確固たる政策も実績もないトランプを勝利に導いたのは、現状に不満を抱く人々の「怒り」と「恐怖」を煽り、人間の本能的防御メカニズムを惹起するという原始的かつ巧妙な手法だった。


一言でいえば、「理」で攻めたクリントンが「情」のトランプに負けたということになる。これはまさに英国のEU離脱と同じ構図であるが、トランプの「黒魔術コミュ力」がなければ、ここまでの破壊力を持つことはなかったはずだ。サイレントマジョリティだったはずの非知識白人層を覚醒させ、トランピアン(トランプ支持者)として逆襲に駆り立てたものとは一体何だったのだろうか。

出典:トランプ熱烈支持者とは、いったい誰なのか

緊急特集!トランプ大統領誕生の衝撃 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準
2016年11月10日
緊急特集!トランプ大統領誕生の衝撃 東洋経済オンライン 経済ニュースの新基準

トランプ一家は、国民の敬愛を集める存在になるのだろうか(写真:UPI/amanaimages)

アメリカ人は、よくも悪くも単純だ。ヒラリーは複雑でわかりにくいのに対して、トランプは単純明快だ。彼の演説はツイッターのように短く、小学生でもわかる単語しか使わない。そのテクニックは、次の三つだという。


挑発的で非常識なメッセージ

詳細には決してふれない

事実を徹底的に無視する

出典:大衆支配の時代:『ドナルド・トランプ 黒の説得術』 – アゴラ

2016年11月09日 17:21

























【Gigazine】「トランプ大統領を認めない」「ファックドナルドトランプ」と絶叫、トランプ大統領当選を拒否するアメリカ人が集団で抗議の行進を開始して非常事態に突入

トランプ大統領当選のニュースが流れた直後から、アメリカの各地でトランプ大統領を認めない人々が大挙して集まり、あちこちで同時多発的に抗議の声を上げながら行進しまくるというとんでもないことになっています。


まずはトランプ陣営勝利の瞬間から。


「私はこの国を愛している。ありがとう、本当にありがとう」とトランプ氏。


エンパイアステートビルには「トランプ当選おめでとう」のメッセージ。

出典:「トランプ大統領を認めない」「ファックドナルドトランプ」と絶叫、トランプ大統領当選を拒否するアメリカ人が集団で抗議の行進を開始して非常事態に突入 - GIGAZINE

2016年11月09日 19時38分00秒

【山猫日記】「トランプ大統領」誕生

時代の転換点


トランプ大統領が誕生しました。ほとんどのメディアも、識者も、クリントン氏有利を予想していたこともあり、歴史的な事件であるとの論調が世界中を駆け巡りました。米国大統領が持っている権力と、時代の雰囲気を作り出す能力は今なお絶大ですから、我々が時代の一つの転換点に立っていることは間違いありません。それは、かつてニクソン大統領がニクソンショックを通じて国際経済のあり方や冷戦構造に風穴をあけ、レーガン大統領が資本主義を再定義して冷戦を終わらせたことに匹敵する新たな時代が始まろうとしているのだろうと思います。


世界中の専門家が選挙戦の予想をしていたのに、ここまで大きな読み違えがあったのは、いくつかの要因が重なったからです。第一は、北部の民主党支持と思われていた州における人口動態や投票率を読み間違えたこと。第二は、世論調査が人々の本音を反映していなかったこと。そして、最大の第三は、偏見にとらわれてトランプ現象の本質を理解せずに都合の良い数字ばかりを追いかけていたことです。順に見ていきましょう。

出典:山猫日記

2016年11月09日

【ロイター】米大統領選、トランプ候補が勝利宣言

[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米大統領選挙は、共和党のトランプ候補が予想を覆して勝利を収める見通しとなった。


トランプ候補は支持者を前に演説、民主党のクリントン候補から祝福の電話を受けたことを明らかにし、勝利宣言した。

出典:ロイター通信

2016年 11月 9日 17:06 JST

米ニューヨークで、米大統領選の開票結果に落胆した様子を見せるヒラリー・クリントン氏の支持者(2016年11月8日撮影)。(c)AFP/DON EMMERT

次期大統領に決まったドナルド・トランプ氏

【Newsweek】「トランプ勝利」世界に広がる驚き、嘆き、叫び

激戦州とされていたフロリダ州(選挙人29)やオハイオ州(同18)、ノースカロライナ州(同15)をヒラリー・クリントンが落としたことが明白となり、来年1月20日の「ドナルド・トランプ大統領」誕生がほぼ確実となっている。


あのブレグジット(英EU離脱)の時と同じ、「まさか」の事態。ソーシャルメディア上には、クリントン支持者、トランプ支持者、メディア関係者、あるいはこの世紀の一戦を見守っていた外国人たちの「驚きの声」がどんどん溢れだした。

出典:「トランプ勝利」世界に広がる驚き、嘆き、叫び

ワールド 最新記事 ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
2016年11月9日(水)19時00分
ワールド 最新記事

アリアンツの主任経済顧問でブルームバーグ・ビューのコラムニストでもあるエラリアン氏は、9日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「想定外の事象が次から次へと現実になるのを目の当たりにしている」と発言。「これは大西洋の東西で起きているもっとずっと大きな現象を物語る。それは政治の手法と、それに対する経済と金融、組織の対応方法の基本的な変化だ」と語った。

出典:エラリアン氏:想定外の事象が瞬時に現実に、トランプ氏勝利で学んだ - Bloomberg

2016年11月10日 01:29 JST

【タス通信】トランプ勝利へのロシアの反応

【下院で割れんばかりの拍手】


ロシア国民は、米国で行われた大統領選挙をかつての自国のそれに劣らず注意深く見守っていた。


アメリカは、新らたな大統領を選出した。奇抜な振る舞いで知られる大富豪、共和党のドナルド・トランプ候補が、対抗馬である民主党のヒラリー・クリントン候補を破り、そうした結果をさほど予想していなかった専門家らばかりでなく、世界の証券市場およびカナダの移民に関するサイト(カナダ移民局は、米国からの照会に対応しきれなかった)をもショックに至らせ、それらは、トランプ氏の優勢が多少とも確実になると、どちらもダウンしはじめた。

出典:タス通信

2016年11月10日

出典:タス通信

ミハイル・ポチュエフ/タス通信

【新華社通信】習近平国家主席、トランプ氏の米大統領当選に祝電

新華網北京11月10日 11月9日,中国の習近平国家主席はドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領に当選したことに対し祝電を送った。


習近平国家主席は祝電の中で以下のように示した。


中国とアメリカはそれぞれ最大の途上国と最大の先進国であり、または世界2大経済体でもある。中米両国は世界の平和と安定を維持し、世界の発展と繁栄を促進する面で特殊で重要な責任を担い、広範な共同利益を持っている。長期的かつ健全で安定した中米関係を発展させることは両国国民の根本的な利益に合致し、また国際社会も期待している。


私は中米関係を高く重視し、貴方と共に努力して衝突せず、対抗せず、相互尊重と協力ウィンウィンの原則に基づき、両国と地域、ひいては世界の各分野での協力を推し進め、建設的な方式で食い違いを管理、制御し、中米関係が新たな起点に立ってより大きな発展を収めることを推進し、両国国民と各国人民に幸福をもたらすことを期待している。

出典:新華社通信

2016-11-10 10:08:22




著者プロフィール
Sharetube