赤く盛り上がったケロイド状のしこりニキビ跡を“治す”方法まとめ

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ニキビの炎症がおさまったあとに、赤みを残したままやけど痕のように盛り上がったケロイド状のしこりになることがあります。

ケロイドニキビ跡の原因は、“重いニキビの炎症”。

何度も何度も同じ場所でニキビの炎症が起きることで、毛穴が崩壊するほどのダメージを与えてしまい、そのダメージを少しでも軽減しようとコラーゲン組織が折り重なるため膨れ上がってしまうのです。


ダメージは最深部まで達しているため、1度ケロイド状になってしまったニキビ跡を自力で完治させるのは非常に困難です。

しかし、皮膚科やクリニックなどで治すことはできるので、その方法をご紹介していきたいと思います。

1. 内服薬

ケロイド状に効果のある内服薬としては、「炎症を抑える」「ニキビ菌(アクネ菌)を抑える」といった効果のあるものが主となります。

内服だけ処方される場合もりますし、外用薬と合わせての使用を指示される場合もあります。

治った、と勝手に判断して使用を中止してしまうと、目に見えない皮膚の深い部分に炎症などが残っている可能性があるのでお医者さんの判断で使用開始・中止を決めてくださいね。


●抗生物質・・・抗生物質は、ニキビの元であるニキビ菌(アクネ菌)やその他の菌を抑えるために使用されます。

ミノマイシン、テラマイシン、エリスロマイシン、バナン、ルリッド、クラリシッドなどが一般的。


●抗炎症剤・・・抗炎症剤はニキビの炎症を抑えるために使用されます。ニキビ跡は少しの刺激で激しい炎症を起こすこともあるので、処方されることの多い薬剤です。

ブルフェンなどが一般的。


●皮脂分泌抑制剤・・・皮脂分泌抑制剤は、皮脂が過剰に分泌されているときに処方される薬剤です。皮脂を抑えることでニキビの繁殖を防ぎます。

ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、女性ホルモン剤(メサルモンF、低用量ピル)が一般的。


●ビタミン剤・・・肌の新陳代謝を高めるためにビタミンを投与することもあります。ターンオーバーを促し、古い角質や汚れをとり美肌へと導きます。

シナール、ハイチオールなどが一般的。

2. 外用薬

外用薬では「炎症を抑える」「保湿で血液を促進」「かゆみ・痛みを軽減」「ふくらみを抑える」などの効果が期待できるものが処方されます。

ステロイド系の軟膏で炎症を抑え、ヒルドイドなどの保湿剤で血行を促します。


またシリコンゲルシートをケロイド部分に貼り付けることっで、ふくらみを抑えかゆみや痛みと言った症状を軽減させることもあります。

3. ホームケアでできること

ニキビ跡がケロイド状のニキビ跡になってしまったら、自宅でも改善するために出来ることはあります。

しかし、治すというよりは悪化させないという方法なので、ほかの治療法と合わせて実行していきましょう。


●ピーリング・・・肌の促進を促すにピーリングが有効。優しくピーリングすることで肌の角質を生まれ変わらせることが出来ます。


●ニキビ跡専用の化粧水・美容液を使う・・・ニキビ跡専用の化粧水や美容液には、ニキビ跡を改善するのに特化した成分が配合されています。

炎症を抑える、各種ビタミン配合、ヒアルロン酸などの高保湿を謳っているものを使用しましょう。

5. レーザー治療など

美容クリニックでは、複数のレーザーを使って治療することができます。

レーザーでケロイドの膨らみを少しずつ小さくし、違うレーザーで赤みを取り除く手法が主になります。

保険適用外の治療になるので、料金や治療方法含めてお医者さんとよく相談しましょう。

ケロイド状のしこりニキビ跡を“治す”方法終わりに

ケロイド状のニキビができやすい人は”体質”ということも考えられます。

体質が原因だと、何度治療を繰り返してもまた違うところにニキビ跡が出来てしまうということも考えられるので、漢方やホームケアで体質を改善していきましょう。




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Sharetube