「ホクロ」が実は「ガン」だった!?ホクロと悪性黒色腫メラノーマの見分け方
その”ホクロ”はもしかしたら癌かもしれない・・・
ほくろだと思っていたものが、実は「ガン」だったということがあるという・・・
〝顔にあるものは縁起が良い〟と言われる反面、とても気になるという人も多いホクロ。
出典:悪性度の高い「ホクロがん」は、小さくても威力大!その原因と治療・検査|うすい皮フ科クリニック 院長 碓井美智子先生|広島ドクターズ(広島の先生に聞いた病気や症状 治療・予防・病院情報)
初期の皮膚がんは、ホクロのように見えることがあります。しかし皮膚がんの場合は徐々に成長していき、やがて潰瘍などができることが一般的です。
メラノーマとは、悪性黒色腫という非常に悪性な皮膚がんの1つの病名です。一般的には「ほくろのがん」「ほくろのような皮膚がん」などと理解されています。医学的には皮膚の色に関係するメラニンという色素を作る色素細胞(メラノサイト)ががん化した腫瘍と考えられています。
悪性黒色腫は、その名の通り悪性度が高く、転移しやすい皮膚がん。悪性黒色腫を切除せずに放置すると、リンパ節に転移することが多く、さらには脳や肝臓などの重要な臓器にも転移が広がっていきます。
ホクロと癌の見分け方とは
通常の良性のほくろは簡単に悪性に変化するものではないものの、一般の人が良性のほくろと思っているもののなかにメラノーマの始まりのものがあることもあるので注意が必要。
見分け方としては、墨がにじんだように輪郭がはっきりしないもの、大きくなるもの、かゆみや浸出液がでるものなどが、メラノーマとしての危険性がある
ほくろだけじゃなく、「シミ」みたいなものも要注意。
もっとも簡単な皮膚がんとほくろの見分け方は、ある一本の線を引いて「左右対称」になるかどうか。左右対称ならほくろです。皮膚がんの場合は、悪性の細胞があちこちででたらめに増殖しているため、左右対称な形ではありません。対称性がなくデタラメな形のものが皮膚がんなのです。
「成人以降にできた濃淡のあるほくろのような色素斑は、メラノーマを疑わなければなりません」
自分のホクロをよく観察しましょう
日本人の場合は、「足の裏」のほくろについては特に気にしてみたほうがいいみたい。
ほくろのガンは痛みや不調などを感じにくく、大きくなりはじめて異常を感じ、皮膚科を受診する方が多いことが、切除手術を行ってもあまり予後が良くないと言われる原因
ガンが小さい段階では、ほぼ一般的なほくろと見た目が変わりませんので見逃してしまうことが多いのですが、ほくろのガンの特徴を抑えておけば、早期発見により根治治療も可能
また日本人が罹患するほくろの癌、悪性黒色腫はそのほとんどが足の裏に発症しますので、普段は見えにくい部分ですが入浴時などに注意は払っておくと良いでしょう。
出典: 【医師監修】ほくろと癌の関係について メラノーマ(ほくろのがん) - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会) https://www.dermatol.or.jp/qa/qa12/index.html メラノーマ(ほくろのがん) - 皮膚科Q&A どんな病気?治療法は?専門家が皆さんの疑問にお答えします。 http://www.pref.aichi.jp/cancer-center/hosp/12knowledge/iroirona_gan/12hifu.html 愛知県がんセンター中央病院は発がん研究から、診断・治療、さらには緩和ケアまで含めた広い分野でがんと闘う組織を整備しております。 スキンケア大学 気になる場合は皮膚科へ
悪性黒色腫では、日本人の年間推定発症数は1500〜2000人で、近年は増加傾向にあります
あああっ! 素人がほくろを皮膚の癌かもしれないと疑うのは非常に難しいものです。ですから、気になるほくろがあればすぐに皮膚科を受診し、総合的な判断を仰ぐのが良い
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