入院中に読みたい病院の怖い話・怪談
病院で起こった怖い話をご紹介します。医療ミスなどの現実的な恐怖ではなく、怪談(心霊体験)です。
肝が据わっている方は、ぜひ入院中に読んでみてはいかがでしょう?
ただし、夜間にトイレに行けなくなってしまっても責任はとれません。
医療関係者が明かした怖い話
・「とある特養施設で働いていたとき、患者さんが亡くなると必ずその病室のブザーが深夜に鳴っていました。相部屋の人に聞いても誰も鳴らしていないというし、相部屋ならまだしも個室の場合は説明できません。深夜勤務のときは怖くて誰もその部屋に行けませんでした」・「仮眠室で寝ていたら、誰も居ないはずなのに背中をさすられて震撼したことがあります」
・「夜勤中のこと、施設内の公衆電話が鳴っている音が聞こえたのですが、もう一人の相方はそんなの聞こえなかったと言います。自分が聞いた電話の音はいったいなんだったのか、いまだにわかりません」
・「夜勤でトイレに行ったとき、患者さんがトイレにいたようで、オバケだと思って大声を出してしまったことがあります」
・「夜中に病棟を歩いていると妙な足音がしたので『も、もしかして』と思い怯えていたら、逃げ出した飼い犬が迷い込んでいただけだった。でも、それはそれで大騒動でした」
・「霊安所に幽霊が出る話はどこの病院でもありますが、ある夜、帰るときに地下の遺体安置所に通じる通路で物音が…。ついに幽霊に遭遇かっ!と身構えたら守衛さんでホッ」
ナースが深夜の巡回
某・私立病院でのお話。実話です。深夜、懐中電灯を手に夜勤ナースが病棟を巡回していると、数日前に他界した患者さんが廊下の突き当たりにボーッと立っていました。
そのナースは恐怖のあまりパニックになり、廊下の非常ベルを押してしまった為「何事か!?」と深夜の病棟が大騒ぎになりました。
ただそれだけの話です。これが再現ドラマになると患者さんの霊がナースを追い回したりしますが、実際はそんな事はありません。
病院で追いかけられる系の怖い話、ドラマではよくありますよね。笑代表的なのは、ドラマ「ほんとにあった怖い話」の真夜中の徘徊者(出演:阿部寛さん)ではないでしょうか。
隣がうるさい
看護師さんも、怖かったでしょうね…
連れていかれる
今年受験で看護師の国家試験を受けるんだが1ヶ月くらい前は本当にカオスで病院実習と国試の勉強で頭がテンパっていた(今もだが)
そのせいで「国試に落ちたら死ぬしかない」ってオカンに呻いていたんだ。
そしたらオカンが「いや死ぬとねー幽体離脱するからねー」と。
幽霊なんか1μも信じてない人が何を言い出すんだと思っていましたらこんな話を聞かされた。
とりあえず病院が多かれ少なかれ人が死ぬ場所のため一人死ぬとかなりの高確率で立て続けに患者が死んでいく。
たいてい3人は続いて死んでいく。
そんなジンクスを20年近く現場で見てきたオカン(看護師)はそれが日常だったんだよ。
そんな時にある患者がこんな事を言い出したんだって。
「前に死んだ○○さん。あの人がね夜壁から出てきて私の事引きずっていこうとするの。 だからこの病院怖いから他の病院に行きたいの」と。
彼女はその話の後容態が急変して30代の若さで亡くなったそうです。
「だから連れて行かれたんだなと思った」と淡々と話す母の言葉が妙にリアルで背筋が凍りついた。
まぁオチも怖くはないんだがその話を聞いた翌日に実習先の病院で患者がなくなって、次の日その死んだ患者の病室に入れられた患者もその日のうちにに亡くなった時は 連れてかれたんだなぁーと思ったわけです。
不謹慎だと思いつつもオカンにその事を報告すると、「甘い、うちの病院じゃぁ8時間勤務で3人死ぬことはざらだ」って言われてブルった。
小学生くらいの男の子
高校生のころ、父親が交通事故をおこし救急病院に入院した。母と一緒に2人部屋の病室に泊り込みで父の看病をしていた。
疲れた母が先に隣のベッドで寝てしまったので、一人で起きて父を見守っていた。
夜中の12時を過ぎたころだったか、廊下の明かりが漏れる部屋の中、
フッと母のベッドの方を振り向くと
薄暗い部屋の中に母のベッドを頭の方から方から覗き込む誰かがいる…。
目を凝らして見ると、小学生くらいの体が透き通った男の子が母のことを覗き込んでいた。
ジッと見ていると男の子が見つめる私に気付き、
驚いたように上下からゴムマリのように縮んで消えてしまった…。
その間、10秒くらいのできごと。
今、思えばその男の子は自分のお母さんを探して
夜な夜な病室をさ迷っていたのではないかと思う。
ゴムマリのように縮んで消えてしまった…想像すると怖すぎますね。
徘徊するお婆さん
俺の入院していた部屋は結石の爆破の為に一泊二日でくる人がほとんどだった。だもんで、三人部屋だったが入れ替わりが激しくて、
二日間だけ一人になったことがある。
一人になった最初の夜、人の気配がしたので
夜中にに目が覚めた。
ふとカーテンのほうを見ると、
カーテンごしのシルエットでしかわからないが
小学生くらいの人影がたっていた。
カーテンに密着している。
俺は”子供の患者が部屋を間違えたんだろう”と思って
声をかけようとしたとき、ふと気がついた。
”子供の入院患者なんていたっけ?”
少しずつその影は動いて、カーテンの境目のところにきた。
俺は怖くて声が出なかった。
カーテンがゆっくり開けられ、小さな頭が中をのぞきこんだ。
その顔は老婆の顔だった。
無表情で俺を凝視して、何も言わなかった。
しばらくそのままの状態が続き、老婆はすり足で部屋から出て行った。
翌日の朝、看護師にそのことを話すと、
隣の個室に入っているおばあさんがボケがはいってて
寂しい時によく他の部屋を徘徊しているようだった。
しかし… ばあさんにしては背筋がシャンとしていて
影だけ見ると子供に見える。まぎらわしい…
とっても怖かった俺の体験です。
結局、生きている人間だったのでしょうか?
手がワラワラ
亡くなったお婆さん
個室の病室に1週間ほど入院していたんだけど5日目くらいの夜に隣の部屋から声が聞こえてきた
「お婆ちゃん何で!」「いかんといてや~!」とかなんとか
おじいさんの声や子供の泣きそうな声で
こっちまで響いてきてああ、亡くなられたんだなと思ってた。
さほど気にせず翌日、俺の病室に小さいタンスみたいなのがあるんだけど
よく見たら壁と接している部分に何か白い粉みたいなのがある。
暇だからいつも病室内を眺めていたのでこんなものは昨日まではなかったはずだと思う。
なんだろうと思ってタンスを動かしたら白い粉がタンスの下にびっしりまかれていた。塩だった。
当然怖くなったのだが好奇心も出て他に何かあるのではないかと
思い探したら壁に掛けられた鏡の裏にお札が。
これは何かあるのかと思っていたが結局看護士さんにも聞けず
何も起こらず退院することになったんだが
そういえば数日前お婆さんが亡くなったんだな、と思い出して帰りに声が聞こえていた方を見たんだがそこは倉庫室?があるだけでそこが突き当たりの部屋だった。
医者が体験した怖い話
病院にまつわる幽霊系の話はよく聞きますが、自分では1つしか体験したことがありません。というわけで、その唯一を…。
これも研修医時代、しかも働き始めの4月です。(日付まで覚えています)
おりしも世間はお花見+新歓シーズン真っただ中。
浮かれすぎてべろんべろんになって、救急車でご来院いただく酔っ払いで、深夜も大忙しでした。
ちなみに、ある意味洒落にならないことに、前後不覚の酔っ払いは研修医のいい練習台です。
普段めったに使わない太い針で、点滴の練習をさせられたりしました。
一応治療上、太い針で点滴をとって急速輸液ってのは、医学上正しいのも事実ですよ?
でも、血行がよくて血管がとりやすく、失敗しても怒られず、しかも大半は健康な成人男性というわけで、
上の先生にいやおうなしに一番太い針を渡され、何回も何回もやり直しをさせられながら、
半泣きでブスブスやってました。
普通の22G針は、研修医同士で何回か練習すればすぐ入れれるのですが、
16Gという輸血の為の針になるとなかなかコツがつかめず、入れられる方も激痛…
でも練習しておかないと、出血で血管のへしゃげた交通事故の被害者なんかには絶対入らないわけで。
(皆様、特に春は飲みすぎには注意ですよ!)
話を戻します。
その日の深夜、心肺停止の患者が搬送されてきました。
まだ本当に若い方で、医者になりたての若造は使命感に燃え、教科書通りに必死に蘇生を行いました。
しかし結局30分経過したところで、ご家族と連絡をとった統括当直医の一言で全ては終了。
その方は、(自分は知りませんでしたが)今まで何回も自殺未遂で受診していた常連さん。
しかもいわゆる『引き際を抑えた見事な未遂』で、ギリギリ死なない程度でとどめていたようです。
しかし今回、運が悪かったというのか自業自得というのか…
だいぶ薬のせいで心臓が弱っていたらしく、(推測ですが)まさかの心停止。
駆けつけた知人という人も、固定電話から救急車は要請したものの、到着時にはその場におらず連絡不能。
状況から事件性が否定できないため、警察に連絡。
検視が行われることになりましたが、『たまたま大きな事件があったので朝まで引き取れない』とのこと。
家族と連絡を取る時、やむを得ず故人の携帯を見て連絡をとりましたが、あっさり蘇生中止を希望。
『生前、家族全員をさんざん振り回し、借金を負わせ、みんなが疲れきって病んでしまった。
自殺が最後の希望だったろうから、頼むから逝かせてやってくれ』と…。
死亡確認後、改めて連絡しましたが、
地方に住んでいて、今晩は引き取りにも付添にもいけないとのことでした。
最後に携帯から電話をしていた(おそらく通報者でしょう)異性の知人にも連絡をとりましたが、
『今までまとわりつかれ、逃げようとすれば自殺未遂をされて疲れ切っていた。
家族でも友達でも何でもない。もう関わりたくない』
と泣き声で通話を切り、その後はつながらず…。
暗澹とした気分になりました。最初の社会勉強でした。
結局「遺体をどうしようか」という話になり、もう一度話は警察へ。
誰かが面会に来た時にすぐ会えるようにという配慮から、『隔離室』に安置することとなりました。
この隔離室、少し説明しにくいのですが、救急の一番奥まったところにあります。
手前から診察スペース(ウォークインの診察室と救急車受け入れ)があり、処置のスペースがあります。
私たちはだいたい、この処置スペースと診察スペースを行き来しています。
さらに奥に経過観察用のベッドが10台あるのですが、そのさらに突き当りにあります。
カーテン付きのドアで仕切られていて、救急室のベッド側と廊下2か所から出入りできますが、
どちらも施錠できます。(以前知らない間にホームレスが入っていたりしたことがあったので…)
正しい使用方法はインフルエンザの患者の点滴などですが、今回はそこに入っていただこうというわけです。
空調も別になっているので、その部屋だけ最低温度に設定してクーラーをかけ、施錠しました。
ショックを受けていた自分も、すぐにまた怒涛のように運び込まれる酔っ払いの相手をしているうちに、
その患者のことが頭から抜け落ちて行きました。
それがだいたい11時ごろ。
異変が起きたのは、深夜1時半ごろでした。
観察用ベッドと隔離ベッドは、先ほども言ったように近いとはいえ少し離れているので、
各ベッドに一つずつナースコールがあり、鳴らすと『エリーゼのために』が流れます。
意外と音が大きく、救急全体で聞こえるので、
だいたい看護師さんが誰か手を止めて、ベッドのところに行ってくれます。
(しょうもない要件ばかり何回も言ってると、何もしないこともあるみたいですが)
しかし、悲しいことに看護師よりも研修医の方が立場が下で…あとは察してください。
というわけでぱっと板を見に行くと、観察室のランプがチカチカ。
何も考えずにナースコールを取って、「どうしましたか?」と言った瞬間、
後ろからぱっと別のドクターが切ってしまいました。
(ちょうど壁についてる固定電話みたいになっています)
「え・・・」
「お前良く見ろ、隔離室だぞ」
「あっ・・・え、あのー、酔っ払いが忍び込んでる、とか?」
「鍵は俺がかけた」
そういってポケットから鍵を出す上級医。
「そして今も持ってる。あとは聞くな、考えるな。こういうことも、たまにある」
そして鍵を戻してぼそっと、
「ただの故障だ、厭な偶然、それだけだからな」
もうそのあとは怖くてしかたありませんでした。
しかし自分がやらかしてしまったせいでしょうか、その後ベルが鳴る鳴る…。
ひっきりなしにエリーゼのためにがガンガン流れます。
そのたびにめんどくさそうに受話器をガチャギリする上級医。
しかしベルはひどくなる一方でした。
♪ミレミシレドラ~…、のメロディーが流れるのですが、
途中くらいから、こちらが切らなくても勝手に途中で切れるのです。
ミレミシレドミレミシレド、みたいな感じで。
最後はミレミシミレミシミレミレミレ…みたいになってましたね。
明らかにこちらをせかしていました。
私と同じく入りたての看護師さんもいたのですが、彼女は完全に腰が抜けて泣きながら座り込んでいたし。
そして、「おい!うっせーんだよ!!さっさと行ってやれやゴルァ!!!!」と空気の読めない酔っ払い共。
中にはオラオラ言いながら隔離室のドアを蹴るDQNまでいて、ちょっとしたカオスでした。
そんな中、一人不機嫌オーラを立てていたのは師長さんでした。
とうとうしびれを切らした彼女は、ツカツカと受話器のところに行ってさっと取ると一言、
「 黙 っ て さ っ さ と 死 ね ! ! ! ! ! 」
救急中にしっかりと声が響き、ぱたりと途絶えたナースコール。
理解したのかしないのか知りませんが、空気をやっと読んでくれた酔っ払い達。
くるりと振り返った師長さんは、それはそれは、頼もしいとかじゃなくて純粋に恐ろしかったです。
「 仕 事 し ろ ! 」
その後は馬車馬のように働きましたとも。
酔っ払いはいつも居座ってしまって返すのに苦労するのですが、皆様本当に理解が早かった。
腰を抜かしていた看護師さんはその後、
「ICUで死ぬ間際の人が氷をポリポリ食べていて、その音が耳から離れない」
と言い残して辞めて行きましたが、師長さんいわく「軟弱もの」だからだそうです。
女社会、子供を5人育て上げ、なおかつ893やDQNのやってくる救急外来をあえて選ぶ、そんな猛者。
今でも心底恐ろしいです。
あと、心当たりがあっても、この話はあまり広げないでくださいね。
特定されたら…考えたくないですから。
ちなみに、「蘇生したってことはないの?」という質問に、この方は以下のように答えています。
当時の自分もちょっと考えましたが、やはり何度考えても答えはNOでした。挿管こそしませんでしたが、
三次救急病院の蘇生メニューで、全くのAsys.(心臓が完全に止まった状態)でしたからね…
特に低体温などの特殊な状況だったわけでもありませんし。
医学的常識を超えて蘇生してくるケースを全く否定するわけではありませんが、非常に考えにくいです。
ちなみに、隔離室はかなり広めの個室です。
インフルエンザの時期、5組のインフルエンザの子供+保護者を収容できる広さです。
その中央に、柵付きのベッドを一台だけぽつんと置いた状態。
ナースコールは一台のみで壁に固定です。
生きている人を寝かせるときには、延長ケーブルでボタンを持たせますが、
当然当時は必要ないので、ケーブルは収納していました。
鍵はあくまで外からの侵入を防ぐためなので、中からはつまみ一つで簡単に開きます。
本当に生き返って、柵をはずして壁まで歩いてナースコールを鳴らすぐらい元気だったら、
せめてカーテンを開けて助けを呼ぶくらいしてほしかったかなあ。
あと、救急外来のナースコールは電話と違い、かけることはできても切ることはできません。
こっちから切らない限り、新しくかけなおすことはできないはず。
なので、もっとも科学的に説明がつくのは『故障』なんでしょうね。
なにはともあれ、自分には色々と洒落にならなかったです。
あるんですね、不思議なことが。
一人だけです
夜中 トイレに行こうとして廊下を歩いていたら、個室の扉が開いていて中から声がした。
「看護婦さん呼んで~」
中を覗き込むと、ベッドで寝ているおばあさんが
付き添いで隣に座っている別のおばあさんに言っているようだった。
付き添いのあばあさんは、うなずくだけで動こうとしない。
なんで呼んでやらないのか、わからない。
はじめはささやくような声だったが、だんだん大きくなった。
ナースコールを押せばいいのに、と思いながら
部屋から離れようとすると、
「にいちゃん 助けて~」と大声で言った。
それで気づいた。
「看護婦さん呼んで」は俺に言っていたようだった。
俺が「今 呼んでくるから」って言っても
今度はそればっかり言いだした。
その声もだんだん大きくなって、
廊下に響き渡るくらいになってきた。
俺は廊下をナースステーションへ向かって走り出した。
後ろから「ギャー!」って叫び声がした。
その声は異常に大きく、ナースステーションの近くまで
来ていても十分聞こえた。
中に居た看護師に
俺「○○号室の患者さんが叫んでるよ」
って言ったら、看護師は疲れた表情で
うなずいてそのまま別の仕事をしている。
「叫び声 聞こえないの?」
って言ったら
「ごめんなさいね。後でいきます。」
俺が「でも、すごい声がしてたけど」っていったら、
ようやく立ち上がって、
「だれが扉を開けたのかしら」って言いながら部屋へ向かった。
看護師は俺に もういいから寝てください みたいなことを言いながら
おばあさんの部屋へ向かった。
俺の部屋も同じ方向なので、いっしょに行った。
部屋に着いて
俺は気になったので、中を覗こうとしたけど
付き添いのおばあさんがチラッと見えただけで
看護師が扉を閉めてしまった。
次の日の夕方、昨日の看護師が俺の体温を測りに来た。
看護師「あのおばあさん、いつも大声で叫ぶので個室に
してもらってるんです。だから扉は必ず閉めるようにしてるんです。
おばあさんも、今は歩けないので扉を開けれないはずなんだけど…。
昨日、あの部屋の扉を開けませんでしたか」
俺「いいえ。知らない人の部屋なんか開けませんよ。
たぶん、付き添いの人が開けたんじゃないですか」
看護師「あの人は付き添いの人はいませんよ。」
俺「ええ!昨日 部屋の中に入る時にもいましたよ」
看護師「うそだ~ 患者さん一人でしたよ~」
看護師がなんか俺のことを気味悪そうに見たので、
俺は適当に 見間違いだったかな とか言ってごまかした。
でもほんとうは、あそこにもう一人 おばあさんがいたんだ。
深夜のナースコール
自分も看護師なんだけど、気味が悪かった体験がある。有床診療所で一人当直していた頃の話。
深夜、ナースコールが鳴ったんだけど、鳴っていたのは空き部屋の個室。
空き部屋は施錠してあるので誰かが入るなんて有り得ない。
一応部屋を確認に行ったけど、やはり鍵がかかっている。
マスターキーでドアを開け、室内も確認したけど変わった様子はなかったし窓の鍵もかかっていた。
しばらくして、また同じ個室のナースコールが鳴った。
流石に気味が悪かったので、ナースコールの端末のコードを抜いてナースセンターへ戻った。
しかしその後もナースコールは鳴り続けた。
翌朝、故障かもしれないと申し送り、その日のうちに業者に来てもらった。
しかし点検しても異常は見つからなかったとのこと。
そしてその個室に入院があった。
個室に入院したのは意識不明で四肢麻痺の人だった。
当然、患者さんはナースコールを押すことはできない。
しかしその部屋のナースコールがまた深夜に鳴り出した。
再度業者に点検を依頼したけど、やはり異常はないと言う。
結局その個室に入った患者さんが亡くなって再び空き部屋になるまで、
その個室のナースコールは深夜になると鳴り続けていた。
誰かを連れて行きたかったんだろうか…。
必ず止まる場所
千葉県の中部にある某病院。(今でもやってます)5階建てなんだけど、その一番北側の2台あるエレベーターの、正面向かって左側のエレベーターは夜は決して乗ってはいけない。
1階のロビーの端っこに喫煙所があって、入院患者が夜にこっそりタバコ吸いに行くらしいけど、必ず2階で一度止まる。
誰が乗ってくるわけでもなく、どういうわけか必ず止まる。
その話を聞いて、検査入院の時用もなかったけど乗ってみたら、本当に止まった。
乗ってたのは私一人だし、2階のボタンは押さなかったはずだから、かなりビビッた。
2階の扉が開いたけど、当然誰もいなかった。
ちなみに2階は、第2手術室とレントゲン、CT,それに精神科外来だ。
エレベーター
自分と母親は職種は異なるけど病院に勤務している。あ、ちなみに別々の病院ね。
この前母親にそっちの勤める病院にまつわる話とか無い?って聞いてみた。
そしたらこんな話をしてくれた。母曰く。
「患者を運ぶ方じゃなくて、給食運搬用のエレベーターなんだけど、同じ病棟の看護婦さんが、給食のワゴン返しにエレベーター呼んだんだって。でね、地下の給食室からハコかせり上がって来るでしょう? チーンって音がして目の前で扉が開いたんだって。そしたらね、エレベーターの中にね…防空頭巾を被った人たちが所狭しと座ってて、その看護婦さんの事睨んだんだって。」
うへぇ…と思ってると更に続ける母。
「それだけじゃないのよー。夜中に看護婦さんが見回りに行くでしょう。給食のエレベーターの前を通ったらハコがせり上がって来る音がするの。夜中の12時過ぎてんのよ?給食室になんて誰もいない筈なのに。で、(えー?なになに!?)って思って看護婦さんそのまま見てたんだって。そしたらガーッと扉が開いたの。でね、何が乗ってたと思う…?」
一体何!?と思ってると母が追い討ちをかけた。
「車椅子。車椅子がね、給食用のエレベーターからひとりでにこう… キュルキュルッ…って音を立てながら出てきたんだって。 人?乗ってるわけ無いじゃない給食用のエレベーターだよ? 無人の車椅子がキュルキュルッって…。看護婦さん叫びながら逃げ帰ったって言ってたよ。」
その他にも「食事制限かけられて満足に食べられないまま亡くなったお婆ちゃんが給食のエレベーターの前でじっとしてるのを見た」だのそんな話もしてくれた。
現在、母の勤務先における「なるべくなら近寄りたくないスポットBest3」は、
3位・透析室
2位・霊安室
そして堂々の第1位が給食用エレベーター…だそうだ。
入院中の怖い体験
もう8年以上前の話だが・・・。大学進学も決まった高校卒業間近のある日、
家の壁に軽く右肩をぶつけただけで激痛が走った。
大学病院で精密検査をした結果、骨肉種だという診断が下された。
骨肉種の治療としては、主に手術と、手術前後の抗がん剤治療が行われ、
(順調に治療が進んだ場合でも)大体1年近くの入院が必要となる。
手術が終わり、再び地獄のような抗がん剤治療が始まろうとする頃、
俺より1歳年下の男子高校生が同じく骨肉種で入院してきた。
歳が近く、同じ難病を抱え、個室も隣同士ということもあり、
俺達は自然と仲良くなり、体調のいい時は部屋で一緒にゲームをしたりもした。
(個室で且つ入院期間が長い場合、特別に据え置きゲーム機の持込が許可されていた。)
幸い俺の骨肉種は悪性度が低く比較的早期発見だったため、
術後の転移もなく、順調に抗がん剤治療が進んでいた。
一方、隣の男子高校生は、日に日に体調が悪化しているようだった。
更に悪いことに、彼は抗がん剤の副作用がとても激しく、
抗がん剤投与後数日は、1日中ゲーゲー吐く音が隣の部屋から聞こえてきていた。
数ヵ月後、後1ヶ月程度で退院できるという段階になったある夜、
いつものように隣の部屋からゲーゲー声が聞こえてきていた。
もう何週間も隣の彼とは会話できていない。
すると突然いつもの吐く音とは違う何か「グゲェ!」というような声が聞こえ、
それ以降、隣の部屋からの声は聞こえなくなった。
嫌な予感がしつつもその夜はそのまま眠りに着いた。
ふと部屋の外の騒がしさで目を覚ました。
時計をみると夜中の1時45分だった。
バタバタ廊下を走り回る音と、隣の部屋のドアを何度も開け閉めする音が聞こえた。
ただごとではないことを感じてはいたが、何か言い知れぬ恐怖感を感じたため、
布団を頭から被り再び眠りに着いた。
翌朝、恐る恐る外に出てみると、隣の部屋のドアは閉まっており、一見いつもと変わらないように見えた。
しかしその後、警察だが検察だかの人や、泣きじゃくる隣の男子高校生の両親の姿を見て、
昨夜、隣の部屋で何が起こったかということは容易に想像できた。
その後、俺は最後の抗がん剤投与を受けた。
この抗がん剤投与が終了すれば退院できるという希望を胸に、苦しい吐き気や下痢と戦っていた。
夜中、激しい下痢に襲われトイレに向かった。
時刻は夜中の2時前頃だろうか。
3つある個室のうち、真ん中のドアがしまっていた。
こんな夜中に?と一瞬不審に思ったが、
この病棟は抗がん剤治療患者が何人もいるので、俺と同じように下痢になったんだろうと思い、
そのまま手前の個室に入った。
程なくして隣の個室からゲーゲー吐く音が聞こえてきた。
やはり抗がん剤治療患者だなと思った次の瞬間、「グゲェ!」という音が聞こえたかと思うと、
個室の壁をガンガン叩きだした。
突然の出来事に驚いた俺は、「大丈夫ですか?!今看護士さん呼びます!!」と叫んだ。
すると、個室を遮る壁の上部から青白い顔がニュッ!っとでてきてこちらを睨んだ。
死人のように青白いその顔はまぎれもなく、以前隣に入院していた男子高校生だった。
そして、こう叫んだ。
「お前も死ねばいいのにな!!」
その1週間後、俺は無事退院し、1年遅れで大学に入学して、幸い再発もなく健康に過ごせている。
だけど、あの声が・・・、最後のあの声が今も耳から離れないんだ。
あいつが、いつも俺のそばにいるんだよ!!
大学で知り合った友人宅で酒を飲んでいるときに、友人から急にこんな話をされて驚いた。
腕時計をみるともう夜の10時25分過ぎを指していた。
なぜか、急にこの部屋から逃げ出したくなった。
「余り酷いようなら精神科に行ってみたほうがいい」
そう言い残し、俺は友人宅を後にした。
次の日、友人が自宅で自殺したことを知った。
帰宅途中のサラリーマンが、ベランダで首をつっている友人を発見したそうだ。
地元の新聞によると、通報時刻は夜の10時30分頃だということだ。
深夜の病院にて…
最後に動画の紹介です。ありがとうぁみさんという、怪談を得意とする芸人さんのお話です。
かなり怖いですので、閲覧注意かもしれません…