コンビニおにぎりの危険を煽るセンセーショナルな記事が平気で嘘をかいている

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コンビニおにぎりは本当に危険なのか?

もちろん、食品添加物が沢山はいっているので、危険性はあると思われる。

例:めんたいこ

【亜硝酸Na】食品例・明太子、タラコ、ハム、ウインナソーセージなど

食品の色の黒ずみを防ぐため、発色剤として使用されている添加物。毒性が強く、厚生労働省で使用量を制限している。ただし、規定量内であっても、魚卵、食肉などに多く含まれる「アミン」という成分に反応し、発がん性物質に変化することも。

出典:特に危険と思われる発がん性のある「食品添加物」8種

	

しかし、これに関して、

すべての明太子おにぎりに亜硝酸ナトリウムが添加されているわけではなく、同書によると、セブンイレブンの場合は無添加とのこと。

出典:あの大人気おにぎりも危険!? この添加物が危ない

	

とある。上記記事などは危険性についてかきたい記事なのにセブンイレブンでは入ってないことをしっかり確認して非難できないのである。

コンビニや業者によって違いもある。本当にそんなに非難するほどおにぎりは全体的に酷いのか?

一番いい例として、この記事だが、

この記事の批判の中心は「グリシン」

まず、ほとんどのコンビニおにぎりに使われている添加物がグリシンという炊飯改良剤です。ごはんのつやを出す効果や保存性を高める目的で添加されています。グリシンは人工的に合成されたアミノ酸です。体内でつくられるアミノ酸のグリシンは脳に働きかけ睡眠を深くさせる作用があります。こうしたことから、添加物グリシンは一部の製薬会社から安眠効果を高めるサプリメントとして販売されています。

出典:コンビニおにぎりと弁当は危険!原価5円?添加物まみれで健康被害の恐れ - エキサイトニュース(1/4)

	
しかし、人間の体内でつくられるアミノ酸のグリシンと、人工的につくられた添加物のグリシンとは別の物質と理解しておかないと、予想もしない健康被害に遭う恐れがあります。もっとも心配されるのが過剰摂取です。「食品添加物公定書」という公的な専門書には、グリシンをモルモットに大量に与えると、筋緊張の消失と一過性の完全麻痺が起こったという報告があります。また、大きな特徴として右回りの円運動を行うとも報告されています。大量に食べると、ということですが、グリシンはコンビニおにぎりだけでなく、ほとんどのコンビニ弁当に使われています。

合成アミノ酸を大量に摂取する怖さは、「L-トリプトファン事件」が実証しています。これは1988年から89年にかけて、昭和電工が製造した合成アミノ酸のL-トリプトファンを添加した清涼飲料水を飲んだ人が、米国で38人も死亡した食品公害事件です。日本でも同様の清涼飲料水が発売される予定でしたが、米国での被害が表面化したため、急遽発売を中止し、難を逃れたのです。

 今のように、量的にも対象食品も無制限にグリシンを使用している状態では、いつL-トリプトファン事件のような事態が起こるかわかりません。身を守る一番の方法は、グリシンの添加された食品、サプリメントは摂取しないことです。

出典:コンビニおにぎりと弁当は危険!原価5円?添加物まみれで健康被害の恐れ - エキサイトニュース(1/4)

	

おかしな点がある

文中に「食品添加物公定書」と書いてあるが、「食品添加物公定書」は認可された食品添加物の試験方法、試薬・試験薬等の規定、食品添加物の成分規格・保存規格などを規定してる文書で、危険性等には全く触れていない。

実際に、下記厚生労働省のページでみればわかる

該当部分

危険性に関する記述がまったくないのだが???

これに関してはあまりにおかしいので、書いてあるブログもある

食品ジャーナリストを称するのにこういう事を書いて良いのかな?

 「食品添加物公定書」は認可された食品添加物の試験方法、試薬・試験薬等の規定、食品添加物の成分規格・保存規格などを規定してる文書で、危険性等には触れていない。

出典:食品ジャーナリストの郡司和夫センセは算数の計算が出来ない????

	

グリシンについては、まったく違う資料「対象が物質評価書」に書かれているのである。

グリシンの危険性等だが

 対象外物質評価書 グリシン

 急性毒性

 >ラットを用いたグリシンの経口投与による急性毒性試験におけるLD50は、約3,340 mg/kg体重であった。

 食塩(塩化ナトリウム)のラットの経口のLD50(半数致死量)は3,000mg/kgなので食塩と同等程度という事になる。

 塩化ナトリウム・安全データシート、純正化学(株)


 >鶏(白色レグホン)を用いたグリシンの経口投与による急性毒性試験が実施された。4,000 mg/日以上の投与で、中毒症状を呈し、極度の疲憊、昏睡及び死亡がみられた。さらに水分の排泄量は減少し、その窒素含量は4倍に増加し、プリン濃度も上昇した。腎臓は著しく萎縮した。


 白色レグホンの23週齢の成鳥の体重は、雄が約2kg、雌が約1.5kgとされる。

 岡山県養鶏試験場 

 ヒトと鶏の感受性の違いを無視して体重50kgのヒトに単純に置き換えると、100g~133gに相当する事になる。

出典:食品ジャーナリストの郡司和夫センセは算数の計算が出来ない????

	

50キロの人で100グラム以上相当??????

実際にどの程度のグリシンを摂取しているかというと、少々データは古いが平成11年度の調査がある。

 公益財団法人日本食品化学研究振興財団、食品添加物の年齢別摂取量  

 これによると、一日のグリシンの摂取量の平均値は、1~6才が136mg,7~14才が209mg,15~19才が279mg、20~64才が295mg、65才以上が270mgであった。

 これは天然由来のグリシンと、食品添加物として添加されたグリシンの合計の値で、食品として摂取する量からは健康を害する量を摂取するのはまず不可能と良いって良い。

出典: 食品ジャーナリストの郡司和夫センセは算数の計算が出来ない????

	

なんと平成11調査で、普通にコンビニおにぎりなど食べてて、1日1グラムはとてもいかない???

有名な、睡眠サポートサプリの味の素グリナは1スティックあたり3000mg=3g。1スティック定価で200円以上する。

また、「グリナ 健康被害」で検索をかけても、全く健康被害に関する記事が出てこないのに、である。

本当に健康被害が出る100グラムのグリシンをとろうとしたら、個人輸入で454グラム3千円程度で売られているので、それをがぶのみすればいいのだが、そんなことをするバカがどこにいるだろう?

まとめると、

①全然危険性のかかれてない文章を持ちだして、「それに危険性が書かれている」などと嘘をかいている記事。

②100グラム飲まないと危険性はないグリシンを、1グラムも摂取する事ができないおにぎりに対して「危険」とかく。

これって、ほんとに正しい記事ですか?難癖に近いと思うのですが???

コンビニおにぎりが危なくないとはいいません。しかし、その危険について書かれているものの根拠が、正しいかどうか?よく考えてください。





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Sharetube