日本人が海外で巻き込まれた未解決殺人・変死事件

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亀田豊さん(当時33歳、男)オランダ S40年(1965)9月

1965年(昭和40年)9月2日夜、警視庁に国際刑事警察から8月25日にオランダのアムステルダムの運河でジェラルミン製のトランクから発見された首なし死体が日本人ではないかとの照会の電話が入った。

8月21日昼に本社にテレックスを入れてから現地で失踪した大阪市の貿易商、西沢企業ブリュッセル駐在員の亀田豊さん(33)だと断定された。殺害時間は21日夕方。

亀田さんはアパートの管理人にアムステルダムに行くと言っていたが、アムステルダムには取引先の商社はなかったことが後の調べでわかった。


死因

2年間の滞在予定で日本に妻子を残しての赴任だった。

死体は注射されて外科手術用の鋸で首と手足を切られたらしく、毒殺されてからバラバラにされたと思われた。当初は8月20日にロッテルダムで人に会うとして失踪していた来日経験のあるギリシャ人が疑われたが、関係ないことが判明。

オランダでは滅多にバラバラ殺人がないことから、現地警察は犯人も日本人という予断で捜査を進めたが、これが結局、この事件を迷宮入りとしてしまう原因となった。


疑われた日本人

ベルギー警察は大名物産ブリュッセル駐在員の日本人男性(26)を事件の参考人の1人としたが、この商社員は1965年9月4日午後2時30分にアンベルスへ向かう途中、スハールベークで車を120キロで運転して追い抜きに失敗してトンネルの柱に激突して死亡してしまったのだが、死人に口なしでベルギー警察はこの商社員をあたかも犯人であったかのように発表しているが、亀田とは過去に一緒にベルギーで温泉旅行をした事があるという理由だけで犯人に結び付けようとしており、結局この事件は迷宮入りとなっしまった。

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大塚公助さん(当時24歳、男)オーストラリア S63年(1988)9月

1988.9.17、オーストラリア滞在中の元信州大学の学生大塚公助さん(当時24)が、

クインズランド州北部のタウンズビルの公園で野宿中に何者かに胸と腕を刺されて死亡した。

 大塚さんは今年2月、オーストラリアに来てシドニーの日本レストランで働きながら英語を学んでいた。

現金三百ドルの入った財布は残されていた。

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渡辺淳子さん(当時26歳、女)フランス H3年(1991)3月

異国の地で、遺体安置所の窓ガラス越しに渡辺正さん(66)は娘と対面した。「本当に娘なのか」。肌の色も顔の形も変わり果てていた。遺体発見から二週間がたっていた。

損傷もひどかった。「このまま日本に運ぶことはできない」と言われた。現地で火葬することになったが、順番はなかなか回ってこなかった。火葬を終えるのに、さらに二週間が必要だった。


◇◆◇

〈一九九一年三月二十五日、フランス・パリ郊外のナンテール市にある首都圏高速鉄道(RER)駅の引き込み線わきの溝から、日本人とみられる女性の変死体が見つかった。後日、歯型などから、海外旅行中だった渡辺淳子さん=当時(26)=と判明した〉


大阪府吹田市に住んでいた正さんに、外務省から電話が入ったのは遺体発見の三日後だった。「娘さんがパリ郊外で事故に遭われたみたいです。至急、写真と歯型を送ってください」


淳子さんはカナダ各地を回る計画で、三月二十二日に出発していた。「フランスに行くとは聞いていなかった」。正さんは訳が分からなかったが、かかりつけの歯科医院に走り、歯型と写真を外務省に送った。


返事がきたのは十日後だった。遺体は淳子さんと確認された。すぐに現地に飛んだ。動揺が激しい妻は連れて行かなかった。

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吉井久博さん(当時29歳、男)トルコ H5年(1993)1月

1992年12月28日朝、トルコを観光中の会社員・吉井久博さん(29)が

イスタンブール市内の公園で遺体で見つかった。

遺体に外傷はなく死因は不明。財布や腕時計はなかった。

 吉井さんは先月20日日本を出発し、ギリシャのアテネを経て

25日にイスタンブールに着いていた。 

ホテルに荷物を置いて外出したまま戻ってこないことから

日本領事館に連絡が入り、行方を捜していた。

出典:未解決事件データベース : トルコ邦人男性変死事件

	

丸山かおりさん(当時24歳、女)フランス H7年(1995)9月

1995年9月16日、フランスを旅行中の丸山かおりさん(24)が

南東部のエクサンプロバンス近郊のサンアントナン村で遺体で発見された。

丸山さんは12日午後3時ごろ、現地で知り合い行動をともにしていた

日本人旅行者2人とサンアントナン村内の風車小屋で別れた。

同日午後5時に再び会う約束になっていたが現れず、その日宿泊を予定していた

ユースホステルにリュックサックなどの荷物を残したまま行方が分からなくなっていた。

丸山さんは外国語学校の英語の講師。フランス語にも興味を持ちはじめ、

語学勉強もかねてヨーロッパを再三旅行しており、フランスには7月ごろから滞在していたという。


出典:未解決事件データベース : 南仏邦人女性殺人事件

	

小島久美さん(当時27歳、女)アメリカ H8年(1996)5月

1997.4月。アメリカ・ロサンゼルス北部の山林でポリ袋に入った女性の白骨遺体が発見された。

2年後の1999年3月になって、この遺体と96年に行方不明になった岐阜県出身の元留学生・

小島久美さん(当時27)の歯型とが一致した。小島さんは当時ロス市内でホステスをしていたという。

 99年1月、週刊誌がこの失踪事件を報じ、当時小島さんと交際していた日本人男性を取材したところ、

この男性は取材後に自殺していた。


出典:未解決事件データベース : ロス元留学生ホステス遺体遺棄事件

	

松原山乃祐さん(当時42歳、男)インドネシア H11年(1999)7月

1999年6月29日、横須賀市の配管工・松原山乃祐さん(当時42)が、

インドネシアのジャカルタ空港に降り立った後、行方が分からなくなった。

12月になって家族が現地警察に相談すると、7月にジャカルタ近郊で発見された

遺体の所持品や特徴が松原さんに似ていたことがわかり、DNA鑑定を行ったところ

この遺体が松原さんと確認された。

 松原さんは事業の為にインドネシアに渡航を繰り返している・

インドネシア人女性と結婚を考えていると、姉に手紙を書いていたが、

養子縁組をした養父は「現地に仕事があったわけではない」と話すなど、

渡航目的ははっきりしていない。姉には他に生命保険に加入したことを打ち明けている。


出典:未解決事件データベース : インドネシア邦人男性殺人事件

	

草間美香さん(当時28歳、女)ニューカレドニア H14(2002)5月

南太平洋のフランス領ニューカレドニアで2002年に旅行中だった千葉県出身の草間美香さん=当時(28)=が殺害された事件の判決公判が12日、ヌーメアの重罪裁判所であり、アントワーヌ・コニュ被告(42)に禁固15年(求刑禁固20年)が言い渡された。現地メディアは、同被告が上訴するとの見通しを伝えている。

 事件は02年5月6日、リゾート地イルデパン(パン島)の岩場で草間さんの遺体が発見され、警察はコニュ被告とその兄を逮捕した。しかし、物的証拠が乏しく、2人とも事件への関与を否定したため、裁判は開始が遅れ、今年11月下旬にようやく始まった。判決では、兄は殺害に関与していないとして無罪となった。


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原田有二さん(当時24歳、男)アメリカ H15(2003)1月

大手自動車部品製造会社「デンソー」(愛知県刈谷市)の社員原田有二さん(24)が今年1月、長期出張で滞在中の米国ミシガン州バトルクリーク市で行方不明になり、今月5日、滞在先のアパート近くで遺体で発見された。  現地警察が現地時間の8日朝、原田さんの遺体と断定した。遺体に不審な点があり、警察は殺人事件として捜査を始めた。  同社によると原田さんは昨年12月中旬から今年2月中旬の予定で同市にある現地法人に出張。同僚と同市内のアパートで暮らしていた。現地時間の1月23日夜、仕事帰りに同僚らと食事をし、アパートに戻って就寝したが、翌24日朝には寝室から姿を消していたという。部屋の鍵はかかっていなかった。  雪解けを待って現地警察が捜索し、5日朝、遺体を見つけた。遺体はアパートから約500メートル離れた雑木林にあり、原田さんが普段着ていたトレーナー姿だった。靴は履いていなかった。

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川下智子さん(当時27歳、女) タイ H19年(2007)11月

11月25日、タイ北部スコータイで、日本人女性が殺害された。

遺跡公園内・寺院遺跡入り口近くの草むらで、旅行者・川下智子さんの死体が発見されたのだ。

首や腹を鋭利なナイフで刺されており、現在、タイ警察が捜査中とのこと。


遺体には、乱暴されていたらしき形跡も見つかり、大変痛ましい事件となってしまった。


川下さんとみられる女性と、男性が食事していたという目撃情報が報道されており、

ネット上では、「1人旅で旅先で知り合った男性と食事するなんて」等、

旅行先での行動を批判する意見も目立つ。


出典:探偵ファイル〜スパイ日記〜/タイで邦人女性殺害「タイはめっちゃいいとこ!」/梅宮貴子

	

中村舞美さん(当時27歳、女)フィジー H23年(2011)9月

南太平洋の島国、フィジーの海岸で、今月5日、現地に語学留学していた27歳の日本人女性が死亡しているのが見つかり、現地の警察は死因などについて調べを進めています。

フィジーの警察によりますと、死亡したのは、現地の英語学校に通っていたナカムラ・マミさん(27)です。警察によりますと、ナカムラさんは今月5日の夕方、フィジー第3の都市、ナンディの海岸沿いにあるマングローブの湿地帯で死亡しているのが見つかったということです。遺体が見つかったときの詳しい状況については明らかになっていませんが、警察によりますと、検視では死因を特定できなかったということです。ナカムラさんは先月31日、「ナンディの海岸に行く」と言って友人と別れたあと、連絡が取れなくなっていました。警察では、死因のほか、現場周辺でのナカムラさんの行動について確認を急ぐとともに、事故と事件の両面から調べを進めています。


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堀川築さん(当時38歳、男)フィリピン H24年(2012)6月

報道されたメディアをまとめますと、カビテ州のカーウィットのビナカヤンで6月6日午前5時半、大阪府堺市北区の会社経営者・堀川築(ほりかわ・きずき)さん、38歳が、道路脇の草むらで、両手、両足、口に荷物用のテープが巻かれた状態の遺体で発見されました。

クビに締められたような痕があり、死因は窒息死とみられています。


遺体は、死後4~6時間たった状態で発見されたそうです。


遺体の状況などから、殺人事件と見て、フィリピン警察が捜査。


出典:カビテ邦人殺人事件|カイビガンの休日

	

小川悟さん(当時51歳、男)ケニア H25年(2013)7月

日本人10人を含む外国人技術者らが犠牲になった1月のアルジェリア人質事件から半年を迎えた16日、同じアフリカで再び日本人技術者が犠牲になる事件が判明した。日系企業の進出が加速するアフリカは貧富の格差が激しく、殺人や強盗など凶悪犯罪も後を絶たない。治安悪化が懸念される現地で企業戦士の命をどう守ればいいのか。事件は再び課題を突きつけた。

「物腰が柔らかく落ち着いた人。非常に熱心に働き同僚にとても好かれ、信頼できる人物だったのに…」


 ケニアで武装強盗団に銃撃され死亡した小川悟さんが所属する東洋建設協力会社「イーストマリン」(シンガポール)の担当者は突然の悲報にショックを隠しきれない様子だった。


 情報収集に追われる中、「小川さんは妻と3人の息子を愛するよき夫、父親だった」と振り返った。


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安全な海外旅行のための心得5箇条

現地の法律を守り、風俗や習慣を尊重すること。

出典:海外渡航に際しての注意

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英会話教室、海外研修旅行 特色のある取り組み キャンパスライフ 藤田保健衛生大学(愛知県)
特に薬物犯罪については、近年、多くの国が取締りを強化しています。死刑を含めた厳罰でのぞむ国も珍しくありません。実際、旅行中に軽い気持ちで薬物に手を出した人、また、知人からの依頼を断りきれず「運び屋」を請け負った人、こうした方々の中には、その後の人生を台無しにするほどの重い刑罰を科せられた例もあります。自らの安全のためにも、薬物に手を出すことは絶対にやめましょう。

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Sharetube