世界で起こった恐怖の未解決連続殺人事件

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世界を震撼させた未解決連続殺人事件

FBIによると、アメリカには35から50人もの現役シリアルキラー(連続殺人犯)が存在しているとのこと。別々の事件として扱われ、連続殺人事件として捜査されない事件も多く、野放しになったシリアルキラーは、まさに今、アメリカのどこかで人を殺めているかもしれない。

 イギリスを震撼させた「切り裂きジャック」や「ジャック・ザ・ストリッパー」、スコットランドを震えあがらせた「絞殺魔バイブル・ジョン」、映画化されたアメリカの「ゾディアック事件」など、50年近く経った今なお、犯人逮捕に至っていない事件も多い。何人も殺せば、すぐに捕まってしまいそうなものだが、迷宮入りしている連続殺人事件は世界中にまだまだあるのだ。

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シリアルキラーとは

シリアルキラー(英:Serial killer serial=連続の、順列の)とは殺害行為を主目的に行う犯罪者、あるいは単独の連続殺人犯(連続殺人事件の犯人)に対して使われる言葉である。和名としては殺人鬼(さつじんき)とも称される。

出典:シリアルキラー - Wikipedia

	

ストーンマン連続殺人事件 (インド)

1989年6月から12月にかけての半年間、インド西ベンガル州のコルカタで13人のホームレスが立て続けに殺害された。被害者は単独行動を好む者ばかりで、皆、一人で就寝中のところを襲われた。凶器は大きな石。犯人は、寝ている被害者の頭めがけて大きな石を繰り返し振り落とし殺したのだった。

 実は、この連続殺人事件が起こる4年前、インド最大の都市マハーラーシュトラ州のムンバイでも同様の連続殺人事件が起きていた。シオンとキングサークルという町で、2年間にわたり、廃品回収をしたり物乞いをして生計をたてていたホームレス12人が、就寝中に頭を大きな石でかち割られ殺されたのだ。石は30キロ以上の重さであったとも報告されており、地元警察は同一犯によるものと断定。1987年に襲われた被害者の一人は幸いにも生き延びたが、真っ暗な中寝ているところを襲われたため、犯人の顔は見ておらず警察は落胆。その後も被害者は出たが、1988年半ばに事件はぴたりと止んだ。


 ムンバイとコルカタの連続殺人事件は、被害者のタイプ、犯行時間、犯行の手口など共通点が多いため、警察はすべて同一人物による犯行の可能性が高いと推測。ムンバイとコルカタのストリートはパニック状態に陥り、警察は必死で捜査を起こった。複数の容疑者が逮捕・拘束されたが、証拠がないため起訴できず。しかし、この警察の動きを懸念してか、1990年に入ると犯行は止んだ。なお、2008年2月にもアッサム州グワーハーティーで6人のホームレスが頭をかち割られ殺されるという事件が発生しているが、こちらはコピーキャットによる犯行が高いと見られている。


インド最大の未解決連続殺人事件として恐れられている「ストーンマン連続殺人事件」。2009年には『The Stoneman Murders』というタイトルでボリウッド映画化されている。

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タイラノール大量殺人事件 (アメリカ)

1982年9月29日、イリノイ州に住む12歳の少女が一般的市販薬「タイレノール」を服用後、急死するという事件が起こった。その直後、「タイレノール」を飲んだ直後に苦しみ出し、病院に救急搬送されていた男性も死亡。男性の葬儀に参列した兄夫婦も、男性が残した「タイレノール」を飲み急死。その後、イリノイ州在住の女性1人とシカゴ在住の女性2人も同じように「タイラノール」を飲んで急死したことが明らかになった。捜査官は何者かが、無差別に大量殺人するために「タイレノール」のカプセルの中に、劇薬であるシアン化物を投入したことをつき止め、「毒が入れられた錠剤が入れられている。絶対に飲まないように」とメディアを通して警告を発した。

「タイレノール」は空腹でも妊婦でも服用できる、鎮痛剤として人気が高く、さらに多くの犠牲者がでるだろうと懸念されたが、販売元のジョンソン・エンド・ジョンソンは、すぐに「絶対に飲まないで下さい」という広告を大々的に出し、迷うことなくリコールを開始。被害を最小限に食い止めることができた。


 警察は、ジョンソン・エンド・ジョンソンに「シアン化物連続殺人事件を終わらせたくば、100万ドルを払え」という手紙を送りつけた男を逮捕したが、事件に結びつけることはできず、無関係と判断。強要罪のみで起訴した。もう一人容疑をかけられた男がいたが、こちらも十分な証拠はなく釈放されている。


 犯人像や動機など、何も全く見えてこない不気味なタイラノール大量殺人事件。1986年には、この事件を真似たエキセドリン殺人事件が起こり全米を震撼させている。

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レインボー・マニアック連続殺人事件 (ブラジル)

2007年7月から2008年8月にかけて、ブラジルのカラピクイバにあるパトリス公園で、ゲイの男性ばかり13人が次々と殺害された。この公園は、"ゲイの待ち合わせ場所"として有名な場所であり、ゲイをターゲットにした犯行であることから、メディアは犯人のことを「レインボー(ゲイを象徴するカラー)・マニアック」と呼んだ。

 被害者の年齢は、20歳から40歳。13人のうち、9人は半裸で両膝をズボンで巻かれ、後頭部を38口径の拳銃で撃ち抜かれた状態で発見された。最後に発見された遺体は全身に殴打された痕があり、12箇所も銃で撃たれていたという。犯人はブラジル人に人気のSNS「オーカット」を利用し、被害者と会う約束をし、殺害した可能性が高いと伝えられ、ゲイ嫌いな者の犯行だとして捜査が行われた。


 当局によると、ブラジルではアンチ・ゲイによるゲイ殺人事件が多く、2007年では122件あったとのこと。メキシコでは35件、アメリカでは25件と報告されているため、ブラジルでの件数はダントツだ。1980年から2006年の間には2680人のゲイがアンチ・ゲイにより「ゲイだから」という理由だけで殺されており、警察はゲイに対して「気をつけて行動するように」と警告した。


 2008年12月、警察はスーパーの警備員をしていた元警官の46歳の男を容疑者として逮捕。目撃者が2人もいるとしたが、十分な証拠はなく、起訴するまでには至らなかった。

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事故現場の公園

			

ロングアイランド連続殺人事件 (アメリカ)

2010年5月、出会い系サイトとして利用する人が多い大手ウェブ掲示板の「クレイグリスト」で客を探し、売春していた24歳のシャナン・ギルバートという女性が、「助けて!追われてる。殺される!」という911通報をした後、行方不明になった。同年12月、彼女の姿が最後に確認された、ニューヨーク州ロングアイランドを捜査していた警察犬が、ギルゴビーチで麻袋に入れられた人骨を発見。2日後、その近くで、さらに3体の遺体が発見され、地元警察は「同じ場所に4つの遺体が麻袋に入れられ埋められていた。明らかに同一犯による連続殺人事件だ」と断言。被害者の年齢は、25、24、22、27歳と近く、全員「クレイグリスト」を使って売春をしていたという共通点があったことから、メディアは大々的に取り上げた。

 しかし、この4体の遺体の中にシャナンはいなかったため、警察は範囲を広げての捜索を開始。翌年3月末から4月に上旬にかけて隣接するエリアから4体の遺体を発見した。その後、全域で大掛かりな捜索が行われ、頭蓋骨2つ、歯、などを発見。その後も、バラバラになった骨が見つかり犠牲者は10人となったが、その中にシャナンはいなかった。なお、この時発見された被害者の身元は判明しておらず、1体は18~35歳の女性で娼婦であった可能性大、1体は17~23歳のアジア系男性で女装娼婦だった可能性が高く死後5~10年が経っていると推定、2体は生後16ヶ月~24ヶ月の女児とその母親らしき女性で、母親は恐らく娼婦だったろうと見られている。


 12月13日、やっとシャナンの遺体が発見されたのだが、警察は「逃げ惑っている間につまずき水死したのだろう」「不幸な事故だ」と断定。遺族は「それはちがう」と反論し、いまなお、殺害されたと主張している。


 警察が全力を挙げて捜索を続けているものの、今なお犯人が特定できないでいる「ロングアイランド連続殺人事件」。カジノで有名なニュージャージー州アトランティック・シティで2006年に発生した売春婦連続殺人事件の犯人と、同一の可能性も高いとも見られており、また、どこかで娼婦を大量殺人するのではないかと恐れられている。

出典:世界を震撼させた未解決連続殺人事件TOP10  〜シリアルキラーを考察〜【前編】(2/2)|TOCANA

	

被害者のシャナン

			

華城連続殺人事件

1986年9月から1991年4月にかけて、韓国の華城市周辺で、同一犯により殺されたと見られる10人の女性の他殺死体が次々と発見された。年齢は14歳から71歳と幅広く、全員が絞殺された上、畑や農水路、山中などに遺棄されていた。ほとんどの被害者が強姦されており、口には被害者のストッキングやブラジャー、靴下が押し込められていることが多かった。4人目の23歳の被害者は傘で陰部を何回も刺された傷が残っており、8人目の52歳の被害者は膣に桃がねじりこまれていた。9人目の被害者である14歳の少女は、激しく抵抗したらしく、ストッキングで後ろで両手足を縛られ、口にはブラジャーが、膣にはボールペンやスプーンなどがねじ込まれていた。あまりにも奇怪で残忍な事件だったため、韓国だけでなく世界中で大ニュースとなった。

 犯人は、犯行現場から逃げるところを一度目撃されているほか、体毛や精液、足跡など、様々な遺留品を残していた。これらの遺留品から、警察は犯人像を特定。体重は75キロ~77キロで血液型はB型、足のサイズは24.5cmと推測し、200万人もの捜査員を導入し捜査を行った。1986年11月30日に、同一犯と見られる男に強姦されたが隙を見て逃げ出し生き延びることができた45歳の女性の証言も得ることができ、21,280人もの容疑者を拘束して尋問したものの、全員シロ。


 韓国史上初の連続殺人事件として恐れられている「華城連続殺人事件」。2003年には『殺人の追憶』というタイトルで映画化もされたが、2006年4月2日に全事件の公訴時効が成立してしまい、犯人を特定することができても訴追できなくなってしまった。なお、2004年10月にも女子大生が同様の手口で刺殺されるという事件が起きており、華城連続殺人事件 の犯人のしわざである可能性が高い、今度こそ逮捕できるチャンスだととメディアは大々的に伝えたが、現時点で、犯人を見つけることはできていない。

出典:世界を震撼させた未解決連続殺人事件TOP10  〜シリアルキラーを考察〜【前編】(2/2)|TOCANA

	
	

ジップガン爆弾魔事件 (アメリカ)

1982年5月から1996年6月にかけて、ニューヨーク在住者にジップガンと呼ばれるホームメイドガンを仕掛けた郵便物が送られ、1人が死亡、4人が重症を負うという事件が起こった。亡くなった数は1人だけだが、犯人は明らかに殺しを目的として郵便物を送っていたこと、今後、また発生するかもしれないことから、今回、リスト入りさせていただいた。

 最初の被害者は54歳の高校進路指導員の女性。1982年5月7日に郵送されてきた大きな料理本を「母の日のプレゼント」だと思い開いたところ、中に仕掛けてあった22口径のホームメイドガンから銃弾が発砲し、腹部を撃たれ死亡した。この事件が人々の記憶から忘れ去られた1993年10月15日、ニューヨークの元清掃局員が、スタテンアイランドの自宅に郵送されてきた大きなメダルを入れる箱を開けたところ、中に仕掛けてあったジップガンから銃弾が発砲。男性と家族の2人が重症を負った。同じような箱は1994年4月5日、ブルックリンに住む75歳の老女の兄弟宛にも郵送され、これを開けた老女が負傷。1995年6月27日、クイーンズ在住の妊娠8ヶ月の女性が郵送されてきた本を開いたところ、銃弾3発が飛び負傷。お腹の赤ん坊には命中しなかったものの、女性がショック状態に陥ったため早産してしまった。1996年6月20日、ブルックリンに住む77歳の元不動産業者の自宅にビデオが入った小包が届き、開けたところ爆発。


幸い、怪我人は出なかった。

 警察は、この事件全てが同一犯によるものと断定し、捜査を進めた。最初の爆破事件は、被害者と不仲だった息子の仕業とも疑われたが、1993年以降の事件と相違点が多いことから、爆破魔によるものと見られるようになった。1996年6月以降、同様の事件は起こっていないが、最初の事件と2度目の事件の間が10年以上開いていることなどから、警察は再び犯人が行動を起こす可能性があるとして警戒している。犯人の目的は何なのか、なぜ被害者が選ばれたのか、今なお多くの謎に包まれている。

出典:世界を震撼させた未解決連続殺人事件ベスト5 残虐極まりないシリアルキラーたち - エキサイトニュース

	

ジップガン爆弾魔事件 (アメリカ)

			

ホノルル・ストラングラーズ (米ハワイ州オアフ島)事件

1985年5月29日から1986年4月にかけて起きた、ハワイ史上の連続殺人事件。

 最初の犠牲者は軍人妻で、友人と待ち合わせしていたワイキキのクラブに行く途中に行方がわからなくなり、翌朝、ケエヒ・ラグーンで遺体となって発見された。両手は後ろで縛られ、強姦された上で絞殺。彼女はポルノビデオを扱うレンタルショップで働いており、1年前に女性従業員が2人も刺されるという事件があったことから、警察は最初、同一犯の仕業かと疑った。しかし、その8ヵ月後、その線は消えた。まったく同じような事件が起こったからだ。1986年1月14日、ワイパフに住む17歳の日系女子高生が登校途中に行方不明になり、翌日ケエヒ・ラグーンで下半身裸の状態で遺体となって発見。両手は後ろで縛られ、強姦された上で絞殺されていており、現場の状況から軍人妻を殺した犯人と同一だと警察は断定し、捜査を進めた。


 しかし、容疑者はなかなか特定できず、同年1月30日に電話会社に勤める21歳の秘書が行方不明になり2月1日にモアナルアで、遺体となって発見。3月26日に行方不明になった25歳の女性が、4月2日にワイケレで遺体となって発見。4月29日に行方不明になった36歳の女性も遺体としてサンド・アイランドで発見された。3人とも1人目、2人目と全く同様の手口で強姦・絞殺されていたため、ハワイ中がパニックとなった。


5人目の犠牲者は、43歳の白人男性から「サイキックから彼女が放置されている場所は、サンド・アイランドだと聞いた」というタレ込みがあったため、発見に繋がった。犯人はサイキックを恐れてか、連続殺人は止った。警察は何人かの容疑者を逮捕したものの、証拠や決め手となるものがなく、釈放。現在に至るまで未解決となっている。

出典:世界を震撼させた未解決連続殺人事件ベスト5 残虐極まりないシリアルキラーたち(3ページ目)- 記事詳細|Infoseekニュース

	

Louise Medeiros

			

ゲイラン・バル四兄弟殺人事件 (シンガポール)

1979年1月6日午前、治安が良いとされるシンガポールで残虐極まりない殺人事件が起きた。国民の9割が住んでいる公共住宅団地(HDB)に住む夫婦の子ども4人がめった切りにされ殺されたのだ。

 ゲイラン・バルのHDBに住む38歳のタン・クエン・チャイと30歳の妻リー・メイ・イングは、夫婦で通学バスを運営しており、この日もいつもどおり6時35分に家を出た。10歳の長男、8歳の次男、6歳の三男、5歳の長女、4人の子供たちは全員寝ていたとのこと。リーは7時10分に子供たちを起こすため家に電話をしたのだが誰も出ない。心配した彼女は近隣住民に電話し、大丈夫なのか確認して欲しいと頼んだが、呼び鈴を鳴らしても、ドアを叩いても、子供たちは出てこなかった。10時になり帰宅したリーは、4人の子供たちが、浴室で重なり合った状態で血まみれになり死んでいるのを発見。全員、Tシャツとズボン姿で、頭部をめった切りされていた。長女は顔にも深い切り傷をつけられ、長男は抵抗したのか右腕を切り落とされかかっていた。司法解剖の結果、子供たちはそれぞれ20箇所以上、切られていたという。


 玄関をこじあけたり窓を壊すなどの形跡がなかったこと、家の中が物色されておらず何も盗まれていなかったことから、警察は一家に恨みを持つ者による計画的犯行と断定。リーは長女出産後に避妊手術を受けおり、事件直後の旧正月に「殺人犯」という差出人から「これで子孫はなしだ。ハハハ」という年賀状が送りつけられたことから、警察はすぐに犯人にたどり着くだろうと捜査に力を入れたが予想外に難航。結局、犯人を捕まえることはできなかった。


 この事件は連続殺人事件ではなく大量殺人事件であるが、凶悪犯罪が滅多に起こらないシンガポールで発生した、残虐この上ない未解決事件であるため、ご紹介した。


 なお、リーはその後、再び手術を受け妊娠可能な身体になり、1983年に男児を出産。夫婦は事件のトラウマに苦しみ、野放しになっている犯人に脅えながら、生活し続けている。

出典:(0ページ目)世界を震撼させた未解決連続殺人事件TOP10  〜シリアルキラーを考察〜【後編】

	

ゲイラン・バル四兄弟殺人事件

			

デイトナビーチ連続殺人事件 (アメリカ)

2005年12月26日から2007年12月にかけて、観光地として人気のあるフロリダ州ヴォルシア郡のデイトナビーチで、4人の女性が殺害された。最初の犠牲者は45歳の女性で頭部を1発ぶち抜かれて死亡。抵抗できないようにした上で至近距離で射殺するという、いわゆる処刑スタイルでの殺害だった。遺体は全裸で発見され、隠すことなく放置されており、現場からは犯人のDNAが発見された。2人目の犠牲者は34歳の女性で2006年1月14日に発見、3人目は35歳の女性で同年2月24日に発見され、「最初の被害者と全く同じ方法で殺害され、全裸で放置されていたこと」「3人目の現場に残されていたDNAが、最初の被害者が発見された現場から採取されたDNAと同一だったこと」「3人目の現場から発見された薬きょうから、3人とも同じピストルで銃殺された可能性が高いことが判明」したため、警察は同一人物の犯行だと断定。全員、身体を売っていたことから、娼婦を狙った連続殺人事件だとして、捜査を行った。

 2008年1月2日、30歳の女性が3人と全く同じ方法で殺害、発見された。見つけにくい場所に放置されていたことから腐敗が進んでおり、司法解剖の結果、2007年12月11日に殺害されていたことが判明。今回の被害者はドラッグに手を出していたものの、娼婦ではなく、「一般人も殺すのか」「ひっかかる女なら誰でも殺すのか」と地域に緊張が走った。殺人の期間が1年以上開いていることも、「いつか、また、殺し始めるに違いない」と住民を恐怖に陥れた。地元新聞『オーランド・センチネル』は、「FBIによると、この4人の殺人事件は、フロリダの28件の連続殺人未解決事件の犯人と同一人物である可能性が高いとのこと。犯人はおそらく長距離トラック運転手。28件の中には、タンパからデイトナビーチにいたる州間高速道路4号線で発見された19人の犠牲者の事件も含まれるという」と報道。地元の警察は、これらの事件との関連性はないとの見解を示しているが、犯人逮捕には至っておらず、住民たちは憤りをあらわにしている。

出典:世界を震撼させた未解決連続殺人事件ベスト5 残虐極まりないシリアルキラーたち(4ページ目)- 記事詳細|Infoseekニュース

	

Clockwise from top left: Stacey Gage (30), Laquetta Gunther (45), Iwana Patton (35), Julie Green (34)

			

イル・モストロ事件 (イタリア)

1968年から1985年にイタリアで起こった、カップルをターゲットにした連続殺人事件。犯行パターンは、「カップルが2人きりでデートしているところを襲い、至近距離から22口径ベレッタで射殺し、女性の被害者からはスキューバダイブで使われるナイフで生殖器を切り取り持ち去る」と決まっており、被害者にもドイツ人やフランス人もいたことから、ヨーロッパ中を震え上がらせた。

 事件が注目されるようになったのは、1981年6月に30歳の男性と21歳の婚約者が、フィレンツェ郊外の林の中で残虐遺体となり発見されたのがきっかけ。生殖器の切り取り方から医療関係者だと見られ、青姦覗き魔である地元の救急隊員が容疑者として逮捕された。しかし、10月に同様の事件が起こり、誤認逮捕だったとして釈放。1982年6月、1983年9月、1984年7月、1985年9月にも凶器から同一犯と見られるカップル殺害事件が発生。1984年の事件を捜査する過程の中で、1968年8月に女性が浮気相手と車で逢引している最中に射殺された事件も、同一犯によるものと断定された。


 犯人は1985年の犯行後、遺体の一部を切り取り捜査班に送りつけるという大胆な行動に出たが、警察は犯人にたどり着けず捜査は難航。女性の生殖器を持ち去っているのは悪魔崇拝目的だからという仮説を立て、1993年に農夫の男性が逮捕されたが、彼は容疑を否認したまま刑務所で病死。その後も、容疑者とされる男らがが逮捕されたが、十分な証拠を得ることはできず、「イル・モストロ事件」は未解決事件となっている。

出典:

	

I delitti del Mostro di Firenze (Archivio storico PressPhoto)

			

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