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自殺志願者に青酸カリを送付していた「ドクター・キリコ事件」とは

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自殺志願者に青酸カリを送付していた「ドクター・キリコ事件」とは

Author:
johndoejohndoe
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Update date:2017年07月18日
自殺志願者に青酸カリを送付していた「ドクター・キリコ事件」とは

ドクター・キリコ事件

1998年12月15日、3日前に毒物を飲んだ東京・杉並区の無職女性(24歳)が死亡した。
女性はインターネットを通して毒物を購入し、ある男(ドクターキリコ=草壁竜次27歳)の口座のその代金を振り込んでいたこともわかった。
まもなく札幌市内の男(27歳)も1998/12/15に自殺していたことがわかり、
この男が女性らに毒物を郵送していたことがわかった。

出典:

	

ドクター・キリコとは?

安楽死の必要性と正しさを信念とする医師。呼吸中枢をマヒさせる超音波の装置や、薬物を使用する。その信念は、軍医時代「戦場で手足をもがれ胸や腹をつぶされてそれでもまだ死ねないでいる悲惨なけが人をゴマンと見たんだ」と語る凄惨な体験から来ている。ブラック・ジャックと相反するキャラクターでありながら、医学の限界、医師が果たすべき役割といった、手塚治虫が伝えたかった永遠の命題を際立たせる最も重要なキャラクターの一人。

出典:キリコ:キャラクター名鑑:TezukaOsamu.net(JP) 手塚治虫 公式サイト

	

ドクター・キリコ

安楽死の必要性と正しさを信念とする医師。

青酸カリ

青酸カリ(青酸カリウム)とは、少量でも人を死に追いやる恐怖の化合物である。正式名称は『シアン化カリウム』。

成人での致死量は150mg~300mgと少量である。ただし、「耳かき1杯程度」というほど少なくはない。特徴としては、収穫前のアーモンドのような甘酸っぱい臭いがすること。

口から摂取した場合、胃酸と反応して青酸ガスを発生させる。これが肺から血液に入り全身を巡るとヘモグロビンなどに含まれる鉄原子と反応して、酸素の運搬やエネルギー(ATP)の産生などの機能を破壊する。この場合、摂取した者の口から青酸ガスが出てくるので近づくのは大変危険である。

注射した場合は青酸ガスは発生しないが、血液中でシアン化物イオンが発生するため毒性はほとんど変わらない。皮膚からも吸収されるが、強いアルカリ性で皮膚がただれるため、皮膚に塗っておけば気づかないうちに死亡するということはない。同じ理由で、口に含んだあと飲み込まずに吐き出せば、死亡することはまずないだろうが口中がただれてしまう可能性があるので危険であることにはかわりはない。

出典:青酸カリとは (セイサンカリとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

	

青酸カリ(青酸カリウム)

 ちなみにCNは弱酸。HCNはガス室に使用される猛毒です。

 例えば、NaCN入りのものを食べると(KCNでも同じ)、HCl(胃液)と反応してHCNが発生します(追い出し反応だね!!)。そして死亡。

ドクター・キリコ事件 ー 絶望は僕の相棒

1998年12月12日、東京・杉並区の無職X子さん(24歳)が薬物を飲み自殺するということがあった。毒物は青酸で、10日前後に宅配便で届けられており、送り主は札幌市の「草壁竜次」なる人物だった。

 X子さんが搬送された杏林大学病院の担当医師は、すぐさま伝票に書かれたPHSに連絡した。
「まさか。あれを本当に飲んでしまったんじゃないでしょうね。あれは純度の高い青酸カリですよ。その人(杉並の主婦)が死んだら、私も死にます」
 男はそう言って電話を切った。このため病院は警察と相談して、女性がまだ生きていることにしておこう、とした。

「女性から頼まれて青酸カリを送った。カプセルで6錠だ。普通は5万円だが、無職で金がないということだったので、3万円にしてやった」
 「草壁」は偽名で判明したが、男はそう話した。男はさらに7人に青酸カリを売ったことを認めたが、X子さんが死亡した15日から連絡がつかなくなっていた。

 自殺したX子さんは、2年前から精神的に不安定になり、自殺未遂を数回図っていた。3日、X子さんは「草壁」の銀行口座に3万円を振り込んでいる。「草壁」は7日に入金を確認し、引き出している。残金は数百円だった。12日午後、宅配便を受け取った母親にその中身について尋ねられると、X子さんはこう答えている。
「私のくすりよ」

 X子さんに青酸毒物を送りつけたのは誰なのか――。
 銀行口座開設の時に使用した健康保険証も偽物だった。X子さんの交友関係にも「草壁」という男は見当たらない。インターネットなどで知り合ったものかとも見られたが、彼女自身がそういうことに詳しいわけではなかった。
 まもなく関係を仲介した人物が判明する。練馬区の主婦A子(当時29歳)、彼女もまた死にたい1人で、「自殺ネットワーク」というホームページを運営していた。X子さんとA子は病院で知り合い、「草壁」を紹介した。

 さらに同年7月3日に、足立区の主婦(21歳)が、杉並区の女性と同じようなケ―スで自殺していたことも判明。「草壁」が不特定多数の人に、毒物を送っていたことがわかったのである。

 15日未明、札幌市北区の塾講師の男性H(27歳)が自殺した。家族が悲鳴を聞き、救急車を呼んで病院に運ばれた時にはすでに死亡していた。男性はぜんそくの持病があったので、発作により亡くなったものと当初見られたが、25日になって毒物の送り主である可能性が出てきたため、血液を調べたところ、高濃度の青酸カリが検出された。警視庁は被疑者死亡のまま、男性を「草壁」と断定、自殺幇助の容疑で書類送検した。
 26日と27日、男性宅を家宅捜索。毒物は発見されなかったが、壊れたパソコンなどが押収された。パソコンは男性の父親が、自殺の理由を知りたいと思い、開いたところ壊れたのだという。

出典:ドクターキリコ事件

	

ホームページ【ドクター・キリコの診察室】

東京都練馬区の主婦C(美智子交合/当時29歳)は、「安楽死狂会」というホームページを開設していた。その数週間後、コンテンツのひとつとして、「ドクター・キリコの診察室」という掲示板を設けた。同年6月、主婦Cがインターネットの自殺系の掲示板を通じて、「草壁」と知り合っていたが、その際に、「草壁」が薬関係に詳しいので、「診察室」専属の「ドクター」になって欲しいと頼んで引き受けてもらうことになり、「草壁竜次」は「ドクター・キリコ」という名前で掲示板の専属「ドクター」になった。また、主婦Cは他の掲示板で「草壁」が青酸カリを持っていたことを知り、譲り受けていた。それは、「草壁」が「販売」したのではなく、「保管の委託」をしたのであり、その「保管」の期限は5年ということであった。5年後には「草壁」に返すことになっていた。「草壁」は主婦Cに「保管」は「お守り」という意味で、「持っていることが安心感を生む」として、飲まずに持っていてくれればいいと言っていた。「委託料」は必要だったが、5年経ったら新しい「お守り」をあげるから、そのときは「委託料」は要らないと言った。主婦Cは「保管」として譲り受けた青酸カリを飲むつもりでいたが、結局、飲むことが出来ず、「お守り」となった。「草壁」は、譲り受けた誰もがそれを飲むことなく、逆に、自殺の衝動から解放される手段となる筈だと確信していた。同じ練馬区に住む女性D(当時21歳)が主婦Cとインターネットを通じて知り合っていたが、死にたがっていた。そこで、主婦Cは女性Dに「草壁」を紹介した。その後、女性Dは「草壁」から「お守り」を入手したが、同じ病院の精神科の患者で、12月12日に青酸カリを飲んで自殺することになる杉並の女性Aに、「私はこういう『お守り』をもっている」と話したところ、女性Aから「私もそれがほしい」と言われたので、「草壁」のPHSの番号を教えたという。その後、女性Aは「草壁」と直接、話をして青酸カリを入手したらしい。

出典:ドクター・キリコ事件

	
ドクター・キリコの診察室


・・・安楽に逝く為に・・・

無駄な苦しみを味わう事なく、安楽に、そして確実に逝きたい。
誰もが願う事でしょう。
『完全自殺マニュアル』が出版されて既に5年程が経過し、
あの中のお薬情報も、時代の経過と共に、一部『ずれ』も生じてきたようです。
5年経った今、あの中には紹介されていない、素敵なお薬も存在する事でしょう。

眠るように、安楽に逝きたい。
だけど、薬学の知識も無ければ、化学のイロハも知らない。
調べようにも、めんどくさい・・・(わたくしの事ですが)

そこで、交合お知り合いの化学者・薬学者であるドクター・キリコ先生に
ご登場頂き、交合からのお願いで、一肌脱いで戴く事となりました。

ここは、志願者が、より安楽に、そして確実に逝く為に、
適切なアドバイスを戴く診察室です。
キリコ先生は、薬学に関するエキスパートでいらっしゃいます。

(以下、省略)

出典:ドクター・キリコ事件

	
「ドクターキリコの診察室」とは、ハンドルネーム「美智子交合」なるA子のホームページ「安楽死狂会」の掲示板として開設されたものである。
 A子とHは6月頃にネット上で知り合い、膨大な量のメールを交換していた。HはA子から「(ホームページの)専属のドクターになって」と頼まれて、ここでは「草壁竜次」と名乗った。

 「ドクターキリコ」とは手塚治虫の漫画「ブラックジャック」に出てくるキャラクターで、助かる見通しのない重病患者の安楽死を請け負う医師である。なんとかして患者の命を救おうとするブラックジャックとは真逆のスタンスにいる。
「生きる望みをたたれた人間はむしろ楽に死なせてやった方がいい」
 草壁もこうした考えを持つようになったのだろうか。

 A子によると、死にたい人には誰でもかれでも毒物を送ったわけではないという。失恋や受験失敗などの一過性の自殺念慮については送らず、カウンセリングをしてどうにもならない症状の人にだけ送ったらしい。
 A子自身も、8月上旬にHから青酸カリ6錠を3万円で購入し、お守りがわりに持ち歩いていたが、「いつでも死ねるんだから、もう少し頑張って生きてみよう」と思うようになり、それを電話でHに伝えると、
「だろう?そういうものなんだよ。アレは僕にとっても本当に不思議な”お守り”なんだよ。僕はこれまで何人かの人にお守りを渡したけれど、誰も飲んだりしていない。だから美智子さん(B子)にもきっと”お守り”になると思っていたよ」
 と答えた。
 つまり、死なせてあげるためではなく、生きてもらうために毒物を送ったというのである。

 このホームページを通じて、毒物の郵送をHに要求したのは、確認されただけでこの8人である。

・杉並区の女性X子(24歳) 死亡
・足立区の主婦(21歳)    死亡
・練馬区の女性(21歳)
・愛知県内の女性(31歳)
・埼玉県内の男性(25歳)
・練馬区の主婦A子(29歳)
・茨城県内の男性(24歳)
・千葉市の男子大学生(22歳)

出典:ドクターキリコ事件

	

草壁竜次

Hは私立大学の化学科を卒業すると、札幌市の医薬品検査会社に就職。しかし、朝礼でボーナスに関する不満を上司にぶつけ、「改善しなければ会社を辞める」と言って本当に辞めた。
 96年には薬局に就職。しかし4ヶ月ほどで辞めた後は学習塾の講師の仕事をしていた。

 97年2月頃、薬品検査会社時代の取引相手であった薬品卸会社に「青酸カリを売ってくれ」と電話。担当者は断ったが、しつこく頼み込み、「湖沼の水のカリウム検査のため」と説明してなんとか入手した。その量は5g、660円ほどだった。

 Hは薬学の専門家ではなかったが、薬学部に進みたいと考えていたこともあって、地道に勉強していたようだ。
 「(量は)これくらいで死ねますか?」という質問に、「その10倍は必要です」などと丁寧に教えている。薬のことについて勉強するために高価な専門書を購入するなど、なかなか熱心であり、「無理をなさらないで」という内容の投稿もあり、悩める人々から慕われていた。もちろんネット上での相談であるから、誰もHとは会ったことはない。会うことを望む人もいなかった。
 11月には自分のPHSの番号も掲示板上に公開している。

 ちなみに彼は毒物を郵送する時、伝票の品名欄に「EC」と書いている。「エマージェンシー(緊急)・カプセル」という意味だった。

出典:ドクターキリコ事件

	

マスコミによる報道

マスコミは、インターネット経由で知り合った男性から青酸カリを購入、服用して死亡した事件であると報道したが、事実とは異なる。

また、掲示板で相談を受けていた「あや」という女性とのやりとりから「キリコとあやの心中劇」として報道したマスコミも存在するが、「あや」はこの事件で死亡した女性ではありえない。この錯誤は、日コン連代表山本隆雄の誘導によるものである。

出典:ドクター・キリコ事件 - Wikipedia

	

識者よ黙れ

事件がワイドショーなどで取り上げられると、次のような書きこみがあった。

「マスコミの扱いは偽善に満ちていた、特にフジテレビ。殺人者扱いじゃないか。カレーに毒盛ったわけじゃないし」(12月26日)

「いざとなったら草壁さんっておもっていたから生きて来れたのかもしれない。(中略)草壁さんいないならまたクスリ溜めなくちゃ」(同日)

「すばらしい希望にみちあふれた世界へ旅立たれたキリコ先生のご冥福をお祈りします。(中略)自殺が悪のように報道されていますが、どうしていけないの?死ぬよりもつらい苦しみを強いることがどうして善なのでしょう?最後の逃げ場まで強制的に奪い上げてさらにつらい苦しみ=いきていく事をおしつける。そんな偽善者に満ちた社会に生きていたいと思いますか?」(同日)

「識者たち黙れ、キリコ先生の冥福をお祈りします。残された私たちは、いろいろなものを奪われましたね。自殺を語るだけで悪のように扱われている。ネットの世界ですら居場所を奪うのか。ただ静かに、安楽に逝きたかっただけなのに・・・・」(12月27日)

 なお、掲示板は同日中に閉鎖されている。

出典:ドクターキリコ事件

	

逮捕

1999年2月12日、警視庁高井戸警察署は男性を自殺幇助の疑いで被疑者死亡のまま書類送検した。

送り主の男性は北海道在住で、東京都に住む主婦の女性(当時29歳)が運営していた「安楽死」を取り扱ったウェブサイトに設置された掲示板に「専属医」として招かれ、「ドクター・キリコ」というハンドルネームで参加していた。男性自身、薬学関係に詳しく、掲示板へ書き込みにくる「自殺志願者」に対して、「診察」として相談を受けていた。

被害者となった女性は、ウェブサイト開設者の知人の知人であり、青酸カリを送付した男性をインターネット経由ではなく、電話での口コミによって紹介を受けた。

出典:ドクター・キリコ事件 - Wikipedia

	

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