【洒落怖】箪笥と懐かしい風景(時空・中編)
『箪笥と懐かしい風景』
553 :ネタじゃないよ:03/03/08 03:39むかーし私が小学校2~3年の頃、何度も何度も同じ夢を見ていました。
それは、母の実家に母と二人で帰っていて、母、祖母、私の3人で、
家(築100年)の2階の廊下の突き当たりの扉を開けて、
棒の様な細く真っ暗な廊下を通って、
突き当たりの扉を開けるというものでした。
その扉を開けると、凄く穏やかで、明るい日差しが差し込んだ古い部屋があって、
異様に大きく古く、足で漕ぐミシンらしきものが置いてあり、
そのミシンの前に見覚えのない、だけどどこか懐かしい老婆が座っており、
私に優しく笑いかけてくれます。
そういう他愛もない夢だったのですが、何故かそれを何度も何度も見続けるにつれ、
子供だった私は、それが現実なのか夢なのかわからなくなってしまいました。
そして母と実家に帰省した時、よくわからなくなってしまった私は、
祖母と母に直接聞いてみました。
そして、この他愛もなかったはずのこの話は、謎を深めていきます。
554 :ネタじゃないよ(続き):03/03/08 03:48
私の問いかけに、母と祖母は「?」という顔をしながら、
「そんなのないよー」と言いながら笑っていました。
ムキになった私は、「ある!絶対ある」と言って2階に駆け上がり、
2階の廊下のつきあたりを見てみました。
しかし、そこには古い巨大な箪笥が置かれてあるだけでした。
「ほらーないでしょ。何変なこと言ってるの」
と言われながら、渋々納得したのを覚えています。
それでこの話は終わったものだと思っていました。
しかしその数年後、中学生になった私はその実家に行き、
背筋がぞっとするようなものを見つけてしまったのです。
558 :ネタじゃないよ(続き):03/03/08 04:01
中学生になった私は、そんな夢の事などもう忘れていました。
そして久しぶりに実家に帰って、ふと家を見上げた時です。
何かおかしいと感じました。
私はその時、2階の廊下の突き当たりの向かい側から、
家を見上げていたわけなのですが、
そこに窓があるのです。
つまり、廊下の突き当たりの箪笥の先に、窓があるんです。
当然、2階の部屋にそれに該当する窓はありません。
というか、その部分だけぽっかりと部屋は無いんです。
窓の中は真っ暗で、すすけていて何も見えません。
急にあの夢のことが思い出され、私は急いで家に入って階段を駆け上がりました。
そしてそこには、やはり古い巨大な箪笥が置かれてあります。
でもその時、普通廊下の突き当たりに箪笥は置かないだろう、
ということに気づきました。
ここで私は急に怖くなり、その事を誰にも言う事ができませんでした。
564 :ネタじゃないよ(続き):03/03/08 04:38
結局怖くなって何も言い出せず、それからさらに時間が過ぎました。
(いや結構ヘタレなもんで・・・)
そして高校生になった頃に、この事をふと思い出し、
今度こそ何があるのか確かめてやろう、と思っていました。
そして実家に帰ったとき、またあの家を見上げました。
ぜーったいこの窓の事をばーちゃんから聞き出してやる、と考えてました。
あの部屋は一体何なのか?何故部屋を封印しているのか?
あの優しそうなお婆さんは何者なのか?
でも、結局何も聞けませんでした。
なぜなら、そこに窓が無かったんです。
569 :ネタじゃないよ(最後):03/03/08 04:53
いやこれは夢オチではなく、実は現在進行中の話です。
なので、まだ本当のオチはありません。(すいません)
実は先日、その家が取り壊されることになり、
最後と思ってその家を見に行ったんです。
で、その壁を見上げたところ、その部分だけ壁が新しく
塗り潰されているのに気づいてしまいました。
つまりこれは、窓が潰されたことを意味しています。
その場にばーちゃんはいなかったので、まだ問いつめていませんが、
近日中に本当の事を聞いてみようと思っています。(母はもう他界)
でも、部屋を封印し、窓を潰すことの意味。
そして、見た事もないお婆さんと、足漕ぎミシンの風景。
あの明るく穏やかな優しい部屋を、あそこまで潰して抹殺してしまう意味を考えると、
何故か無性に怖くなります。
とりあえず近い内に真相を聞いて、またUPします。
正直、怖いです。時空の歪みだったらまだほっとしますが。
長々書いて未完ですいませんでした~
570 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/08 04:56
>>569
やめとけ。
あんたがいなくなったら悲しむ人もいるだろう。
謎は謎のままにしときなさい。
572 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/08 05:00
>>570
そうなんです。
実は私の母は、最初に「あそこに部屋があるー」と私が騒いだ数ヶ月後に、
なんとも妙な事故で、誰にも気づかれることなく、一人で悲惨な死を遂げました。
もしかすると・・・と思うこともあります。
正直、怖いです。
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