【閲覧注意】赤口様・ちっちゃいかみさま・木更津古書店・握手・終わらない鬼ごっこ・預けられた家【怖い話】

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赤口様

ええとこんばんは。 

皆さんは赤口(しゃっこう)さまって遊び知ってますか?


こっくりさんみたいなものなんですがこっくりさんは占いとかの為じゃないですか?

赤口さまは違うんです。赤口さまは呪いの為。

つまり根本的に目的が違うんですね。


ここで「そんなの聞いた事ねえよプゲラ」って人がほとんどだと思います。

それもそうでしょう。これはもともと「表」の遊びではありません。


もともと「遊び」という言葉は今使われている意味ではなかったそうです。

「神」との交信の様な意味だったそうです。この遊びはそういった意味の「遊び」なのです。


前置きが長くなりました。

私がこの遊びを知ったのは去年の事です

同僚のSと飲みに言った時の事でした。

「Oのヤツ、ホント腹立つな」

ポツリとSが漏らした言葉に私はおおいに賛同しました。

Oというのは私達が所属していた部署の上司で

性格が悪い上に部下の手柄を横取りしたりするような人間で職場の皆に嫌われていました。

しばらくOの悪口を言っていた私達ですが


「なぁ。Oに一泡吹かせてみんか?」

興味を持った私はSに詳しく話しを聞いてみました。

聞くところによるとSの実家の方には赤口さまという呪法があるそうです。

それを行えば呪った相手に様々な危害を与えられるというのです。



71 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/19 21:41

酔っていた事もあり私は

「やろうやろう!」

と承諾してしまいました。


それから一週間後の事です。

私の携帯にSから電話が入りました。

「おうKか?こないだ言ってた赤口さまやるからHの家にきてくれや」

すっかりそんな話など忘れていた私は正直めんどくさいのでいやでしたが

しぶしぶ行く事にしました。


軽く着替え車に乗り込みHの家に向かいました。

「いつのまにかHまで巻き込みやがって……。」

そんなことを考えながらHの家に着きました。


中に上がるとSとHが私を迎えました。

「おう、よくきてくれたな。これ3人じゃないとできんのよ。」

そういえばこの間もそんな事をいっていました。

「これやるには3人じゃないとできん、できんのよ。」

なぜ3人なのかはその後のSの説明で解りました。


まず赤口さまをやるには3人が等間隔で三角形になるように座ります。(正三角形ですね)

そして3人の前に一枚ずつ紙を置きます。紙には50音を書いておくのですが

今私達が使っている「あいうえお」ではなく「いろはにほへと」のほうで書きます。

そして裏面に自分の名前を書きます。(Sの前の紙ならS、Hの前の紙ならHです)

一人目は二人目の方を向き二人目は三人目の方を向きます。

3人目は三角形の中央を向きその中心に赤口さまへの供え物と同じく50音を書いた紙を置きます。

(ちなみに「供え物」はSがどこからか拾ってきた野良猫でした。遊びでも気味が悪いと思いました)


73 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/19 21:41

「じゃあ始めるか」

Sに教わった通りに私とHは怪しげな言葉を紡ぎました。

順番はH→私→Sです。

H「一つ一人の恨みを連ね」

私「二つ二人の恨みを重ね」

S「三つ御霊を御呼びしたい」(だいたいこんな感じでした)


果たして周りにはなにも変化はなくHが

「ははは、やっぱこんなもんか……」

その時でした。辺りの空気が変わったのが感覚で解りました。


さっきまで何ともなかった空間が急に重苦しくなり言葉を発する事すらできません。

3人とも無言になり辺りが異質な静寂に包まれました。


見るとSが顔を真っ青にしながら手を4枚目の紙に伸ばしています。

指は文字を指し占め始めました。

「う ら み つ ら ぬ る も の を し め せ 」


次にHの顔が青ざめ自分の紙に指を這わせます。

「@ @ @ @ @ @(Oの名前)」

Hまでがおかしくなり私はこの場から逃げ出したくなりました。


しかし異変は私にも起こりました。

指が勝手に紙へ向かうのです。

そして紙の上で止まりました。つまりは恨む相手を教えろという事なのでしょう。

「@ @ @ @ @ @ 」

自分の意思でOの名前を指しました。


正直ここまでの事が起こるとは思いませんでしたし、もしや本当にOに何か起こるかもしれない

そう思いましたがどうする事もできません。


75 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/19 21:42

そしてSの番が来ました。Sの腕は中央の腕から自分の紙へ移り

「@ @ @ @ @ @ 」

こうして3人が3人ともOの名前を出しました。

もうこの後どうなるのか3人とも死んだような顔をしていたと思います。


するとまたSの腕が中央に向かいました。

「う ら み つ ら み し か と と ど け る 

  か わ り に く ち に の り を さ せ よ」


途端ビクンとSが震えました。次の瞬間Sは猫に覆い被さります。


ボシュッ


そんな感じだったと思います。

Sは猫の首に喰らいつきました。骨を砕き肉を喰らうSは正に鬼でした。

猫は目を飛び出しそうな程見開きましたが間もなく気味悪く痙攣し始めました。

そのままSは頭に口を移し猫の頭部を三分の一程喰らったと思います。(食事中の方すいません)

猫の頭から脳?らしき物がずり落ちていました。

Sの口は猫の血で真っ赤に染まっていました(恐らくこれが赤口さまの由来でしょう)

そこでSは正気に戻ったようです。その場で嘔吐し猫の一部だった物はその場にでてきました。

Sはそこでうずくまりガタガタと震えていました。


76 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/19 21:42

私とHで無言のまま猫の死骸を片付けました。あの時の嫌な匂いはしばらく忘れられませんでした。

どうにかSを落ち着かせ自宅に送りました。一人家に残されたHはさぞSを恨んだでしょう。

(猫の血だけはどうしても落ちず後で床を一部取り替えたそうです)


次の日、昨夜の嫌な事を思い出していた私は会社に行きさらに驚きました。

昨夜Oが車に引かれ死んだというのです。しかも一度引かれた後に二代目の車にひかれ

頭部は破砕。即死だったとの事でした。


私とS、Hは罪悪感よりも恐怖に怯えました。いい様のない恐怖でした。

私達は絶対に他言すまいとこの話を封印しました。

Sはしばらくして会社を辞めました。今はというと精神科に入院しています。

あのあとしばらくしてSはHを食べました。ちょうどあの後から4日目でした。

といってもHは右耳を食いちぎられた程度で済みましたが。


Sはそのまま施設に送られました。Hと私は今も会社に勤めています。


何故この話をここで書いたかというと私のところに赤口さまがたびたびくるからです。


「ま だ ま だ た べ た り な い た べ た り な い 

  た べ た り な い た べ た り な い た べ た り な い 

 た べ た り な い た べ た い た べ た い た べ た い」


最近Sを見るとどうにも食欲が止まらなくなります。Sも同じようで私を見る目が

明らかに違います。このままでは私達はどちらかに食われるでしょう。

これを見た方、お願いです。どうか憎い人がいましたら赤口さまを呼んでください。

そして赤口さまに供え物を捧げ貴方の憎い人を消して下さい。そうすれば私達は助かると思います。

お願いします。どうか赤口さまを呼んでください。貴方にも悪い話ではないです。

お願いします。赤口さまを呼んでください。お願いします赤口さまをよんでください


ちっちゃいかみさま

2017/01/04 15:12

69 本当にあった怖い名無し sage 2011/09/16(金) 07:43:42.96 ID:4rc9oYPv0

227 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2011/08/21(日) 23:39:45.36

   うちのせがれが2歳半でよくしゃべるようになったんだけど、実家に連れてくと

   「ちっちゃいかみさまいるの」って言って誰もいないとこ指差して言うのよ。

   姿は見えないけど母親と姉はなんか気配を感じることがあるらしい。

木更津古書店

これは自分の体験談というわけではないんですが。 

幽霊やなんかの仕業なのかもよくわかりません(笑)

私もだいぶ絡んではいるんですが、祖母の様子がちょっと変なんです。

原因はわかっています。

一通の手紙。

それも死者からの手紙といえるのかな。

いわゆる遺書ってやつです。


私は千葉の木更津で古書店を営んでいます。

最近は漫画のスペースがだいぶ多くなってしまいましたが、一応小説やなんかも扱ってます。

私が小説が好きなもんで。

漫画は金のためにやっているようなもんです。

「おいおい、商売なんだから!」なんていわれたりしてね(笑)


その小説に半年ほど前、すごく嫌なものが挟まってたんですね。


遺書が。


よくわからないメモやなんかはよく挟まってるんですけどね。

あと、現金なんかもたまに。

「ちゃんと、現金は返せ!」なんて野暮なことはいわないでくださいよ~。

でもね、さすがに遺書は初めてでした。


遺書の内容は、もう手元にはないので正確ではないんですが、こんな感じでした。


「いつ何がおきても不思議ではないので、生きているうちに遺書を書いておきます。このあいだ、敬一が死んでしまった時に、自分が生きていることがすごいことなんだと思った。それといつ死んでも不思議じゃないって思った。だから書いておきます。お父さん、お母さん、本当にありがとう。僕はお父さんとお母さんの子供で幸せでした。本当にありがとう。」


これだけなんですけどね。

突っ込みどころは結構ありますよね。

本当に「それだけかい!」てのと、「名前くらい書けよ!」、あとは「生きてるうちに書くのは当たり前だよ!」て感じですかね。

あと、これだけじゃ、これ書いた子、生きてるのか死んでるのかわかりませんね。

本に挟んであるの忘れちゃったのかどうかしたのかもしれないし。

あ、この本はですね。

直接お客さんから買い取ったんじゃなくて、問屋さんみたいなとこから買ってきました。

古本にも、問屋さんのようなものがあるんです。

それぞれの店が買い取ったもの全部さばききれるわけもないので、そういったものをまとめて買い取って、他のとこに売るんです。

だから、これもともと誰の本かは調べようがないんです。

わかれば、生きてるか死んでるか調べられたんですけどね。


それでだ。

この遺書らしきもの見つけて、面白いものみつけたよって家族に見せたんですよ。

そしたら、祖母がね。

供養しなきゃ駄目だって。

お寺さんに持っていって拝んでもらえって言うんですよ。

でもね、そんなの面倒じゃないですか。

だから、いきたきゃ自分で行けって言ってやたんですよ。

でもね。

うちのばあちゃん、歩けないのよ、もう90過ぎてるし。

家の中うろうろするぐらいはできるんだけどね。

そしたら、自分で供養するとか言い出して。

やめとけっていったんですよ。

そんなもん、素人がやるもんじゃないって。

それなのにね。

ばあちゃん庭で火起こしてね。

なんか、お経みたいの唱えだして。

「なんみょうほうれーん」みたいの。

それで、お経となえながら、燃やしちゃったの。

馬鹿だよねぇ、素人の癖に余計なことして。

やめろっていったんですよ、ほんとに。

何回も何回も。


その晩から。ばあちゃんの様子がおかしくなったの。

夜中に、変な奇声をあげるんだよね。

「あ~~~!」って。

部屋違うのに私の寝室まで聞こえてくるくらいの大声。

あんなよれよれなのに、よくあんな声出るよなって位の大声。

私も負けずに向こうの部屋までとどくくらいの大声で、「うるせー!」いってやると、ぴたっと止まるんです。

でも、そのうちそれがお経になったりしてきね。

しばらくは、まぁ我慢できたんですけど。

さすがに毎晩お経が聞こえてくると気味悪いでしょ。

だから、部屋までいってやめさせようと思ったんですよ。

それで、部屋の前までいって、ふすまバンって開けて、「うるせぇんだよ」っていったんです。

そしたらね、ばあちゃん布団の上で、お経唱えながら、なんつうんだろ。

V字腹筋って腹筋の仕方あるでしょ。

きおつけした格好で、頭と足を同時に上げるの。

それやってるんですよ。

何回も、よく平気だなって思う位強い力で頭を上げたり下げたり。

だんだんだんだんって、そんで口からは「なんみょうほうれん」って。

すごい力ですよ。

90歳のばあさんができることじゃないから、きっと祟られてるんだと思います。


だから、何度もとめたのにね。

皆さんも、素人が余計なことしちゃいけませんよ。

木更津の古書店主人からの、ちょっと怖い話&教訓でした(笑)


握手

33 本当にあった怖い名無し 2013/09/25(水) 16:25:37.73 ID:74VHaTKj0

怖くはないのかな、でも、わたしはとにかくイヤな話。

かつて、私は色々見えると言うか感じ取れたのね。

気配とか、見えないけど匂うとか。

家系らしいんだけど。

それとは関係なく、髄膜炎になったのよ数年前(辻希美が髄膜炎になったって聞いて、記憶の扉がパカッて開いた)。

その時10日くらい意識不明で生死の境をさまよってたんだけど。

痛みと闘ってる最中、私は光を見たの。

何だろ、真っ暗なトンネルの向こうに光が見えてきて、近付いていくような。

現実の方では、片手を上げて(誰かに握って欲しかったのかな)ふらふらさせてたらしいんだけど、唐突に誰かと握手したらしいん。

色んな人が見てたらしいんだけど、こうグーにしたんじゃなくて、確かに握手。

でも、誰もいないんだって。

けど、時間軸は分からないんだけど私の夢?の中では、その頃回れ右してたんよ。

光を背にして、暗い方に向かっていく・・・みたいな。


で、そこでふって目が覚めたら十日経ってた。

終わらない鬼ごっこ

これは俺が小学校6年の時に、同じクラスのSって言う奴との間に起こった出来事です。 

コイツはいつも挙動不審でわけのわからない奴だった。事業中はいつも寝ていて

給食だけ食べていつも帰っているだけという感じだった。もちろんクラスでは馬鹿にされていたし

俺も馬鹿にしていた。今にして思えば軽い知的障害があったのかもしれない。

小学校の3年か4年の頃も一緒のクラスで、このSも含めて数人で鬼ごっこをやった事がいちどあった

チャイムがなった後にイスに座ったら終了と言うルールだった。

つまりチャイムがなった後に、鬼を残して全員が席についたら鬼が負けという事だ。

最初は俺がじゃんけんに負けて鬼になった。Sは一人だけトボトボ歩いていたのですぐにSにタッチした。

Sは鬼になっても走らないでトボトボ歩いていた。チャイムがなってもそれは変わらなかった。

チャイムがなるとみんないっせいに教室に向かい自分の席に着いた。S以外は全員自分の席についた。

『あいつ追いかけてこないからつまんねーな』『あいつなんなんだよ』

などとみんなでSの文句をいっていた。そしてまもなくしてSは教室に入って来た。

そしてなぜか泣いているふうに見えた。Sはイスに座っている俺にまっすぐ向かってきた。

そしてあろうことか俺に殴りかかってきた。どうやらイスから無理やり立たせようとしてきたのだった。

それとほぼ同時に担任が教室に入って来たのでそのまま喧嘩にもならないまま終わってしまった。

Sのやった行動はクラスの奴が全員みていたのでSと遊ぶ奴はもちろん、話す奴もいなくなってしまった。

そしてSの半径5m以内に近づかないゲームというのがクラスで流行りだした。

これはSと同じクラスの間中ずっと続いた。

・・そういえばSが授業中に寝るようになったのもこの頃からだったような気がする。


小学校6年の7月くらいに席替えでSと同じ班になった。

これは狭い会議室を一緒に掃除する事を意味していた。

さすがに近づかないゲームは終わっていたが関わりたくなかった。

この会議室は先生が見ていない場所なので、だれも真面目に掃除をするものがいないところだった。

俺は手のひらの上にホウキを乗せてバランスをとって遊んでいた。

他のやつらも適当にホウキを振り回して時間を潰していた。Sだけが糞真面目に掃除していた。

掃除の終わりを告げるチャイムが鳴った。みんなそれと同時にホウキを掃除箱に放り込んで

逃げるように会議室をでていった。俺はほうきでバランスを取る遊びの途中だったので、

バランスを崩して終わったらホウキをしまおうと思っていた。俺はバランスを崩しゲームが終わった時

会議室にSと二人きりということに気づいたので、すぐにほうきをしまって教室から出ようと思った。

そして同時にしまったと思った。Sが掃除箱の前で仁王立ちしているのだった。

今思えばホウキをその辺にほっぽり出して教室から出ればよかったのだが。

ホウキが出ていると怒られると思ったので、Sに言った『そこ邪魔だからどけよ・・』

Sは言った『あの時タッチされてない』

そういうと猛ダッシュでSは俺から逃げていった。

教室に帰ってからもSは追いかけてもいないのに俺から勝手に逃げ回っていた。

自分のイスに座るとSはニヤニヤして勝ち誇った顔で俺を見てきた。

あの時の続きをやっているのだろうか??そしてこれは、この日から毎日続いた。

最初は呆れていたし相手にしていなかったが、まえに突然殴られたときやり返していなかった事なども

あってか、凄くムカつくようになった。

しかし、タッチでもしようものならこの馬鹿と鬼ごっこをすることになると思ったのでこらえた。

相手にしなければ勝手に止めると思っていたが、Sの行動はエスカレートしていった。

トイレに行くのにもイスに座ったまま引きずりながら行くようになったのだ。

そして勝ち誇った顔で俺を見てきた。俺はSがムカついてしょうがなくなっていた

そして俺はある事を思いついた。終業式の日に俺がタッチして逃げれば学校が始まるまであいつはずっと

鬼になるのだから、もの凄く悔しがるに違いないと思ったのだ。

もちろんSは俺の住んでいるところを知らないし。教えてくれる友達もいない。

あいかわらずSは俺から逃げ回っていたが、タッチされた時の悔しがるさまが想像できて

逆に笑えるようになって来た。

そして、とうとう終業式の日がやってきた。俺はSが運動靴に履き替える為に上履きを脱いだ時に

タッチして逃げると言う作戦を立てていた。

終業式が終わり帰りの会も終わった。俺はSを相手にしていないふりをしてそそくさと教室をでた。

Sは馬鹿なので学校で使う道具をこまめに持って帰っていなかったので、Sの机だけ荷物が

凄いことになっていた。俺は逃げやすいように手ぶらで済むようにしていた。

俺は運動靴をはいて、隠れてSが来るのをワクワクしながら待った。

30分くらいして、パンパンのランドセルを背負ったSが、荷物をひきずりながら歩いてきた。

Sが上履きを脱いだ。俺はその瞬間うしろからSの頭をおもいっきりはたいて、『タッチーw』と

憎々しい声で言ってその場から全速力で逃げた。

Sは想像以上のもの凄い反応をした『ををぉーおー』ともの凄い大声で叫んだのだ。

俺は笑いながら走った。必死で悔しがりながら走ってくるSを見てやろうとふり返った。

この時はあの大荷物じゃ走って追いかけてきてないかもしれねーつまんねーのなどと思っていた。

しかしSは靴下のまま、荷物もほっぽり出して俺を追いかけてきていた。

Sの必死さに俺は大笑いしながら走った。Sは『殺す!』『呪う!』『待て!』を

もの凄い声で叫んでいた。最後のほうは喉が変になっているのに無理やり出しているような声だった。

俺は家に帰ってからも笑いが止まらなかった。あーせいせいしたと心から思った


夕方頃、家でテレビを見ていると、『をおうー』という人間とはおもえないような声が聞こえた。

Sが殺すといっている声だと直感的に感じ冷や汗がでてきた。

あいつ、まだ探してるのかよ・・俺・みつかったらどうなるんだよ・・と

その日の夜、家に緊急電話連絡網が、回って来た。

Sが死んだからだ。

トラックに跳ねられたらしい・・

後で知った事だが信号を無視して道路に飛び出してきたらしい

そして靴を履いておらず足の裏と喉がズタズタだったそうだ。

そして、Sが事故にあった時間は丁度おれがあの声を聞いた時間だった。

Sが大荷物で教室から出てくるのが遅いせいか、俺が関っている事は誰にもばれなかった

もしかしたら死ぬ直前まで、Sは叫びながら走り続けていたのかもしれない・・


あの不気味な声だけで終わればどんなに幸せだった事か・・


その夜、Sが死んだ日に聞いたあの声が聞こえてきた。

今度は追いかけられる番なのかもしれないと思った。

それからというもの、俺は毎日イスに座って過ごしている。

イスに座っていれば安全かもしれないと思っているからだ。

今はまるであの時のSのマネをしているような生活をしている。

イスに座って寝ている様など、授業中に寝ていたSそのものだ。

今ではSのように他人が突然追いかけてくるようにおもえて近づくことができない

また半径5m以内に近づけないゲームをやることになるとは、何と言う皮肉だろう。


預けられた家

812 本当にあった怖い名無し sage 2010/03/17(水) 16:36:30 ID:7HV0rCd80

子供の頃体が弱かった。どれくらい弱かったかというと、有名童謡を地でいくいくらい。

風が吹いたら(体調崩して)遅刻して♪雨が降ったら(熱を出して)お休みで♪  みたいな。

そんな俺が親戚のおばさんの家に預けられた。小学校1~2年生くらいだったと思う。

特に何かをしたという記憶はない。たま~に家庭菜園を手伝ったような気がする。

同い年くらいの女の子がいて、ちょっとだけ一緒に遊んだような気がする。

3日ほど経った日、おばさんが「仏壇をチーンしてきて。それからお供えしてあるご飯を食べなさい。

体が丈夫になるから」と言い出して、言われるままに金属製のお椀みたいなものを1回鳴らして、

ゆで卵置きみたいなのに丸く盛ってあったご飯を食べた。

冷めて表面がちょっと固くなりかけてて、でも甘くって美味しかった。





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Sharetube