有休も取らずに働いているのに、なぜ日本人は貧しくなったのか

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外資系の会社などで働いていると分かりますが、特に夏の期間はヨーロッパやアメリカのオフィスのスタッフがつかまらないことが多いですよね。

メールすると「サマーバケーション中。1か月後戻ります」みたいな自動返信メールが返ってくる。


日本人からすると羨ましい限りですが、彼らからするとなぜ日本人は有給休暇をフルに使わないのか、長い休みを取らないのか。理解できないそうです。

出典:Inc.com

			
【主要国の有給支給日数とその消化率】


これを見ると、欧米諸国は支給日数も多いうえに、80%以上を消化している国が多い。ここには北欧やドイツは入っていないのですが、明らかに消化率高そうですよね。

日本はもとの支給日数も欧米よりすくなく、消化率でもお隣の韓国に抜かされている状況です。

有休取得率52.3% 消化促進で経済効果目指す=韓国

韓国文化体育観光部と韓国観光公社によると、全労働者が有給を全て消化した場合、2015年の観光収入17兆ウォン(約1兆7000億円)に匹敵する16兆8000億ウォンの消費創出と、29兆3000億ウォンの生産誘発効果が見込まれるそう。
日本人は自分の有休日数に興味がない?


しかし、驚くことに「有休支給日数を知らない」という人の割合は、日本がその他を引き離してダントツに多い!これはなぜなんでしょうか。。。

世間の認識:有休を取ること=後ろめたいこと

有休を取得しようにも、職場の上司や同僚の顔色を伺いつつ取らないといけない。昨今の人手不足によりギリギリの人数で業務を回してる状況では、有休なんてとてもじゃないけどコワくて口にも出せない・・・そんな職場が多いのではないでしょうか?

確かに上司の評価が悪くなったり、さらには収入にまで響いてくるようだと、労働者の権利だとは言え、安心して休むことはできないですよね。

出典:buzzfeed

			

target="_blank">「有給休暇を取った」河合塾講師の年収が激減した話

target="_blank">https://www.buzzfeed.com/jp/kazukiwatanabe/20170714?utm_term=.qkb7KrQEw7 class="matome_content_block_link_description"> 世界史講師の岡田浩一さん「予備校講師の権利を守るため、裁判を決意した」

有給休暇とは休みたい理由と上司に申請するために話しかける嫌さとの戦いである。

	

昨日有休申請したら、ド新人がこの忙しいときに何生意気に有休取ってんねん!とか上司に言われたけど殺意しか沸かなかったよね。

権利を使って何が悪い。

忙しくしたのはマネジメントというか後輩をコントロールできなかった自分のせいやのに。

	

有給の希望と、同時に申請書を提出していたにもかかわらず、シフトが出たらその日は公休にされてその分連勤だらけにされたことが何回かある。「慢性的な人手不足」は有給拒否にならないと労基法にある。完全に違反じゃん。しかも有給申請を上司の裁量で毎月の公休に変えていいのですか?

	

どうせ休めないなら、いっそのこと買い取って、という意見も

BIGLOBEのネット調査では、仕事を休めない現実に対して、余ってしまった休暇を買い取って欲しいという声が多かったそうです。

『有給休暇「日数増やして」より「買い取って」』
買い取れるようになると基本給が下がって有休買取前提の給与体系になるよ。確実にそうなる。つまり単に休めなくなって給料変わらないままになるので買取制度はダメ。

	

多くの日本企業は長時間労働労働を前提にギリギリの従業員数で操業しているから、従業員が数日の休暇を取得しただけで企業活動や他の従業員の仕事量に影響が出る。労使ともそれが解かっているから有給休暇取得が進まないんだ。働き蜂世代だけでなく「ゆとり」世代も有給休暇取得率は高くはない。

	

ちなみに、一番社会に馴染んでない制度は、年次有給休暇制度。戦後間も無く制定されたが、未だに日本の有給取得率は先進国で最低ライン。時短を考えるなら、この制度の形骸化も含めて考えた方がいいよw

	
こうやって日本人が有休も取れず、長時間労働、サービス残業、過労死、過労自殺と苦しんでいるというのに、なぜか労働者の年収はひたすら減少し続けています。

つまり、今までの竹槍自滅的なやり方を変えないとますます落ちていくのみ。

<各国の平均年収比較(2015年)>

※価格・購買力平価、単位ドル

1990年代初頭のバブル崩壊以降、日本の経済は衰えるばかり。いまや、金融危機にあったスペイン・イタリアの間にランクするという・・・

すでに日本は大半の主要ヨーロッパ諸国より貧しいんですよね。夏休みに1か月近くバカンスが取れて、サービス残業なんかしなくて、「人生は楽しまなきゃね―」とすぐに遊びにいってしまう人々ばかりの国々よりも、劣悪な環境で働き詰めの労働者ばかりの日本のほうが貧乏なのです

出典:エストニア共和国より愛をこめて

	
なんだかシャクな話ですが、要は働いてばかりいるからろくな消費も出来ないし、旅行も行けないし、恋愛もできない(→だから経済全体が先細りしていく・・・という負のスパイラルが繰り返される)

有休休暇は労働者の法律上の権利であり、

これを取らせることは会社の法律上の義務です

そもそも、有給は労働者に与えられた権利。取らせなくするような行為は言語道断、「この忙しいときに休みを取るのか!」と労働者の権利を侵害する上司の言葉はパワハラに値します。

そして、有給が自由に取れないような職場はたいがいにしてブラック企業だから、他にもツッコミどころは山ほどあるはず。


いまどき会社に変な忖度しても人生の無駄。しっかり権利を主張して、バカンス取って、人生楽しみましょうね!
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。

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Sharetube