危険ドラッグは本当に危険な薬物だった・・・シャブよりヤバい人格崩壊症例も
危険ドラッグ:見た目同じでも毒性極端に異なる製品が危険
危険ドラッグの吸引による交通事故が繰り返される背景の一つに、見た目が同じでも毒性の強弱が極端に異なる製品が出回っている実態があることが、専門家や捜査関係者への取材で分かった。
出典:危険ドラッグ:見た目同じでも毒性極端に異なる製品が危険 - 毎日新聞
いつ悲惨な事故を起こすかはロシアンルーレットのようなもの
吸引しても事故を起こさなかった体験から運転を続けるうちに、たまたま強いドラッグを吸って意識を失い、重大事故を起こしている疑いがあるという。検察幹部は「いつ悲惨な事故を起こすかはロシアンルーレットのようなものだ」と指摘している。
出典:危険ドラッグ:見た目同じでも毒性極端に異なる製品が危険 - 毎日新聞
ずさんな製造法が問題とされている
「同じ店で同じパッケージの製品を買っても、日によって薬物の強さはまるで別物」。国立精神・神経医療研究センター依存性薬物研究室の舩田正彦室長は、ずさんな製造法を、そう解説する。
出典:危険ドラッグ:見た目同じでも毒性極端に異なる製品が危険 - 毎日新聞
製造手順は単純だ。海外から持ち込んだとみられる薬物の溶液に市販のハーブの葉を浸して混ぜ込み、乾かして袋に詰める。販売まで3〜4日。
出典:危険ドラッグ:見た目同じでも毒性極端に異なる製品が危険 - 毎日新聞
「精密なマニュアルもなく、葉に染み込む薬物の量にムラができる。同じ袋に詰めれば見た目は同じだが、強い毒性の製品に当たれば数分で意識を失う」という。
出典:危険ドラッグ:見た目同じでも毒性極端に異なる製品が危険 - 毎日新聞
恐ろしい依存性は大麻を軽く超えるレベル
危険ドラッグは依存性が高く、購入直後に帰りの車の中で吸引する例が多い。吸ったドラッグの毒性が強ければ重大事故に至る可能性がより高まる。
出典:危険ドラッグ:見た目同じでも毒性極端に異なる製品が危険 - 毎日新聞
東京・池袋で昨年6月に7人死傷事故を起こし、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪で起訴された名倉佳司被告(37)も、購入店の前で吸引して車を運転したとされる。
出典:危険ドラッグ:見た目同じでも毒性極端に異なる製品が危険 - 毎日新聞
事故後、車内にあったドラッグからは依存性が大麻の20倍ほどという強い毒性成分が検出された。
出典:危険ドラッグ:見た目同じでも毒性極端に異なる製品が危険 - 毎日新聞
危険ドラッグ摘発2.5倍に
警察庁は1日、今年上半期に全国の警察が摘発した危険ドラッグ(脱法ドラッグ)に絡む事件は128件(暫定値)で、昨年同期の2.5倍になったと発表した。
出典:危険ドラッグ摘発2.5倍 8割が薬物使用歴なし :日本経済新聞
統計を取り始めた2012年以降で最多。所持や使用で摘発された容疑者の8割が過去に薬物使用歴がないといい、危険ドラッグが覚醒剤や麻薬など違法薬物の「入り口」になる恐れも浮き彫りになった。
出典:危険ドラッグ摘発2.5倍 8割が薬物使用歴なし :日本経済新聞
▼危険ドラッグとは?
覚醒剤や大麻など違法薬物に化学構造を似せて作られ、似たような幻覚作用などがある薬物の総称。違法薬物が入っていないとうたいながら、実際は入っているものもある。麻薬取締法や薬事法の規制外にあることから「脱法ドラッグ」と呼ばれていたが、危険性が伝わらないとして警察庁などが7月に呼称を改めた。
厚生労働省は、人体に有害な薬物について、化学構造が似たものをまとめて薬事法で規制する包括指定を導入し、警察と連携して取り締まりを強化している。ただ化学構造を変えた新種の薬物も出回り、いたちごっこが続いている。
平成26年上半期の危険ドラッグに係る検挙状況について
危険ドラッグ乱用者の検挙状況
薬物経験別グラフ
危険ドラッグ入手先グラフ
シャブよりやばい!?「危険ドラッグ人格崩壊症例」
「合法ドラッグ」「脱法ハーブ」などと称して販売されていたため、覚せい剤などに比べ安全であるかのように誤解されているが、実は覚せい剤以上の、本当に危険極まりないドラッグなのだ。
このくらいヤバいという事例
○3階の自分の部屋から飛び降りて、下半身裸になり付近の塀やフェンスを壊し、その後自分がした大便を貪り食った。
○親から腹に異物を入れられたと思いこみ、包丁で自分の腹を切り腸を引っ張り出した後、ピンク色の小腸をはみ出させながら街中を走り回った。
○カーナビを設定すると警察に行くようにしか設定できない、または何者かに妨害され駅に行こうとして走ったが、いくら走っても駅に着かないと言って、110番に通報した。
○「大きなものが身体の中に入って来て押さえきれない」と暴れる。または皮膚の下にダニが無数に入ってくるなど、体への異物侵入を訴えた。
○漫画喫茶で、床の隙間から男が無断で入ってきたと、下半身裸で男が抗議。店員に暴行しようとした。
○壁の中からドンドンと音がする、壁の中で死体が塗り込まれていると言って壁にドライバーを突き刺し確かめた。
○誰かに追われているような気がして、車両を暴走させ逃げ惑い、計6件の当て逃げやひき逃げを実行した。
神奈川県警が緊急告知している危険ドラッグ
危険ドラッグは「ダメ。ゼッタイ。」
9人死亡・・・出回る超危険ドラッグ「ハートショット」
強力ドラッグ「ハートショット」による中毒死が蔓延している
中毒事故に関連して「ハートショット」の製品名が出たのは、9月中旬のこと
出典:中毒事故の集中発生にどう手を打つ?|危険ドラッグ対策 弁護士小森榮の薬物問題ノート/ウェブリブログ
この「ハートショット」をめぐっては、吸引したことが原因で死亡したとみられるケースが先月中旬からの2週間あまりで全国で「9件」相次いでいる
出典:「東京・渋谷の危険ドラッグ販売店摘発、前日に取材」 News i - TBSの動画ニュースサイト
9月11日から17日の6日間に、購入客12人が、吸引後に、交通事故を起こしたり、救急搬送され、中には一時心肺停止になった客もいた
出典:中毒事故の集中発生にどう手を打つ?|危険ドラッグ対策 弁護士小森榮の薬物問題ノート/ウェブリブログ
強力ドラッグ「ハートショット」は、もはや殺人ドラッグだった
この強力な危険ドラッグ「ハートショット」は、強力な成分を含んでいる
専門家である国立精神・神経医療研究センター依存性薬物研究室の室長がハートショットBLACKの成分を抽出した結果「(麻薬と比較して)約2倍の強さ」と述べている
出典:2週間余りで9人死亡、強力な危険ドラッグ出回る|msnニュース
【ハートショットの販売業者】
「だめですね。あんまりよくないですよね。吐いたり、全身の筋肉をフルに使っちゃって、発狂したりするんですけど、吐いたまんま窒息死になる可能性もあるので」
出典:「東京・渋谷の危険ドラッグ販売店摘発、前日に取材」 News i - TBSの動画ニュースサイト
危険ドラッグ関連本
危険ドラッグとの戦い
本書は、危険ドラッグの特徴と新たな物質(NPS)、国際的な規制や国内的な規制の取組み、関連規制法の変遷等をまとめたものである。現・文部科学副大臣で薬学博士でもある著者が危険ドラッグ対策・薬物乱用対策のために書き下ろした渾身の1冊。危険ドラッグの“今"がわかる!
危険ドラッグはなぜ「危険」なのか ~その怖ろしさと回復のヒント~ カドカワ・ミニッツブック [Kindle版]
危険ドラッグはけいれん発作や意識障害など急激な反応が起こりやすく、「薬物」というよりむしろ「毒物」。脱法・安価・ネット販売など入手しやすい現状から、使用経験者は少なくとも40万人とも言われる。
危険ドラッグ使用者による交通事故があるたびに、「取り締まり強化」や「厳罰化」が叫ばれるが、それだけでは解決できない。「危険ドラッグ」と隣り合わせで生活する私たち。本書はその怖ろしさと、依存症に陥った場合の回復の具体的なヒントを収録。