突然ネコが咳をした!これって大丈夫?正常/異常な咳の見分け方
家族同然のにゃんこが突然咳をし出したら心配になっちゃいますよね。。今回はにゃんこのアクション・状態を見て正常なのか異常なのか見分ける方法をまとめてみました。
正常な咳
猫が通常の咳をする時、しゃがみこんで頭を突きだします。喉に違和感がある時には口を開けて「ケホケホ」、鼻に違和感がある時は口を閉じて鼻から「フンフン」と息を吐きます。また、「グーグー」という連続した大きな音をだす時もあります。喉でも鼻でもない位置の違和感を解消するために息を吸い込んでいる音で、咳の一種です。これらは正常な猫の生理現象ですので、心配する必要はありませんよ。
咳のような「逆くしゃみ」とは?
人間にはない「逆くしゃみ」とは、“発作性の呼吸”のことです。普通のくしゃみは、空気が鼻の穴を通って勢いよく外へ押し出されます。逆くしゃみはこの反対で、鼻の穴から空気を勢いよく吸い込んでしまうために起こります。通常は数秒~数十秒程度で逆くしゃみはおさまりますが、症状がなかなか改善しないと数分間続くケースもあります。どんなに長くてもいったん症状が治まると、普段と変わらず何事もなかったかのように過ごしてくれるので一時的な現象なんですね。とは言うものの、今、逆くしゃみをするうちの子を目の前にして、とても心配されていることだと思いますが、逆くしゃみは命に関わるものではありません。
異常な咳
「ケーケー」
乾いた咳です。この咳を繰り返している場合は気道に何か問題があると言えます。病気としては、咽頭炎・アレルギー性気管支炎・心臓病・フィラリア・感染症などが考えられます。
出典:異常が考えられる場合の咳の音 猫ちゃんの咳の種類~正常な咳と異常のある咳の聞き分け方~ 出典:猫が咳をする3大原因!病気・対処・治療法とは 出典:猫が咳をする3大原因!病気・対処・治療法とは 出典:猫が咳をする3大原因!病気・対処・治療法とは 出典:猫が咳をする3大原因!病気・対処・治療法とは 出典:猫が咳をする3大原因!病気・対処・治療法とは 出典:猫が咳をする3大原因!病気・対処・治療法とは また、咳の音にも注意して耳を傾けてみてください。乾いた咳で繰り返して咳を繰り返しているという場合には、ウイルス性の病気や心臓病など様々な病気の可能性が考えられます。湿った咳をしている場合には、肺炎やガンなどの病気の可能性があり、乾いた咳よりも重度の病気になっていることもありますので、すぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。 出典:猫の咳について 出典:S11"
治療方法:猫風邪の治療には、「気管支拡張剤」や「解熱剤」、「整腸剤」などを用いて対症療法を行い、新たな感染防止のために「抗生物質」を投与して治療を行います。 COCOA [ココア] 「ヒイヒイ」
弱々しい音の咳です。この咳の場合は肺炎をおこしている可能性があります。
COCOA [ココア] 「ゼーゼー」
痰が混じったような湿った咳です。気道が閉鎖している可能性があります。病気としては肺炎・肺水腫・ガンなどが考えられます。※乾いた咳よりも湿った咳のほうが深刻度が高いとされています。
治療方法:猫の喘息の治療には、「ステロイド」や「気管支拡張剤」、「抗炎症剤」などの薬を用い治療を行います。重症の場合は、入院して「酸素吸入」や「点滴」などが必要となることもあります。喘息は完治の難しい病気で、喘息の発作をできる限り少なくすることが重要です。咳が一時的におさまったからといって薬をやめると、喘息の悪化の原因になりますので注意してください。
治療方法:トキソプラズマ症は、様々な「抗菌薬」を併せて治療を行います。発熱や下痢などの症状がある場合は、「解熱剤」「整腸剤」などを用いて対症療法も行います。免疫力、体力の落ちている猫の場合、命にかかわることもある危険な病気でもあります。
治療方法:心筋症を完治させることは残念ながらできません。そのため心筋症の症状に合わせて、「血管拡張剤」や「β受容体遮断薬」、「利尿剤」などを用いて症状の軽減を図ります。
治療方法:リンパ腫の治療には、主に「抗がん剤」を用いた化学療法がおこなわれます。また「放射線療法」を併せておこなうこともあります。また、嘔吐や下痢などその他の症状が現れている場合、対症療法を行います。
治療方法:現在、先天性の巨大食道症には有効な治療法はなく、予後はあまりよくありません。しかし、鼻から胃へ直接チューブを通しそこから栄養を与えたり、胃チューブといって胃に直接チューブをつけたりして栄養を与えます。また「誤嚥性肺炎」などには特に注意が必要です。
そのような場合には、咳の頻度や咳が治まるまでにかかった時間に注意してください。数秒から数分で咳が治まるという場合には、病気やウイルスが原因の咳ではないことが多いので、そこまで気にしなくても良いでしょう。日常的に咳をしている場合や、咳が止まるまでの時間が長すぎる、苦しそうに息をしているという場合には、ウイルスによる感染症や心臓病や気管支炎や肺炎の可能性があります。 ペットのいろは にゃんこの咳の4つの予防方法
混合ワクチンで予防できる感染症(一部)
ネコ伝染性鼻気管炎(FVR)
猫伝染性鼻気管炎は、ネコヘルペスウイルスにより発症する病気で、ネコちゃんの「風邪」ともいわれています。症状としては発熱、鼻水、くしゃみ、目ヤニ、食欲不振などがみられ、症状が慢性化する場合もあります。
ネコちゃんの暮らし(予防(健康管理)) どうぶつ親子手帳 ネコカリシウイルス感染症(FCV)
ネコカリシウイルス感染症は、くしゃみ、鼻水、咳、発熱といった猫伝染性鼻気管炎とよく似た症状がみられます。さらに症状が進むと、舌や口の周辺に潰瘍ができます。
ネコちゃんの暮らし(予防(健康管理)) どうぶつ親子手帳 クラミジア感染症
クラミジア感染症は、クラミジア菌の感染により発症する病気で、主な症状は持続性の結膜炎です。その他の症状として、くしゃみ、鼻水、咳などの症状がみられることもあります。
ネコちゃんの暮らし(予防(健康管理)) どうぶつ親子手帳 完全な室内飼い
猫は野外で感染する可能性が高いです。病気にかかるリスクをなくすためには完全な室内飼いを徹底しましょう。完全室内飼いであれば予防接種をしなくてもいいのかというと、そうではありません。外でこのウイルスに感染している野良猫などに接触した飼い主が家で飼っている猫に感染させてしまったり、動物病院にワクチンを接種していない(あるいは保菌状態の)猫がいて感染したりと、思わぬルートから愛猫に感染させてしまうことがあります。そのため予防接種は必要です。
清潔を保つ
ほこりなどは、毎日掃除をすることで抑えることができます。さらに猫のお気に入りのソファーやじゅうたんはハウスダストが潜んでいることもありますので、念入りに掃除をしましょう。