高齢者は特に注意!誤嚥性肺炎を予防して寿命を10年延ばす3つの方法
日本人の死亡原因第3位は意外にも「肺炎」
厚生労働省の人口動態統計(2012年の年間推計)によると、死因別の死亡数は、がんが36万1000人でトップ。次いで心疾患(19万6000人)、肺炎(12万3000人)、脳血管疾患(12万1000人)の順だった。
出典:日本人の死因3位に浮上した「肺炎」 - ことばアップデート : 日経Bizアカデミー
肺炎のうち94%以上が75歳以上の高齢者だそう。
肺炎の症状
発熱、咳、痰、呼吸困難、全身倦怠感、胸痛など。初期はのどの痛みはあまりないが、痰を排出しようと咳を繰り返すことで炎症を起こす場合がある。
風邪に似ているけど、風邪と違って肺炎は命に関わるらしい。
肺炎の原因
呼吸器の防御機能低下や病気、ストレスのために免疫力が落ちているときなどに、病原微生物に感染すると肺炎が起こりやすくなります。
出典:肺炎 病気の基礎知識|アステラス製薬|なるほど病気ガイド
一般的な肺炎の原因はこれ。
肺炎はこれが怖い!「誤嚥性肺炎」
物を飲み込む働きを嚥下機能、口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことを誤嚥と言います。誤嚥性肺炎は、嚥下機能障害のため唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に細菌を気道に誤って吸引することにより発症します。
高齢者の死亡原因に多い誤嚥性肺炎。治っても何回も繰り返してしまうので、予防が大事。
誤嚥性肺炎になりやすい人
誤嚥しやすい人
のどが衰えている人
チェックする部分はのど仏。
年齢に伴い、のど仏は下がってくるんだそう。理想的なのど仏の位置は、首の半分より上。
さらに、飲み込んだ時にのど仏が上下に2㎝以上動くと良い。
動かない場合はのどが衰えている可能性がある。
ちなみに女性にものど仏はあるので、探してみてね。
体力が衰えている人
・以前より声が遠くに人に聞こえなくなった・歩くのが遅くなった
などの人は、飲み込む力が衰えている可能性がある。
年齢と関係ない習慣
年齢に関係なく、ドカ食い・早食いをする人は誤嚥しやすい。口の中にため込んだまま食べると危ない。
誤嚥しにくい人
誤嚥しにくい人は、よく喋る人。
のどが鍛えられている為、誤嚥しにくい。
のどを鍛えれば、寿命を10年延ばすことも夢ではないんだそう。のどを鍛えて、誤嚥性肺炎を予防しよう!
のどを鍛える運動
あご持ち上げ体操
①下あごに両方の親指をあてる②あごを引きながら指で押し返す
③「いー」と口を横に広げ、のど仏周辺に力を入れる
これを5秒間行う。
朝・昼・晩の食前、5秒×10回行う。
吹き矢トレーニング
最初に吹き矢を作る。
作り方
①紙2枚とセロハンテープを用意②紙1枚を直径2cm程度に丸めてセロハンテープで止め、筒を作る。
③もう1枚の紙を丸めてセロハンテープで固めて、球を作る。
トレーニングのやり方
先ほど作った吹き矢で50cm先に置いたペットボトルを倒す。
これを1日5分行う。
ハイトーンカラオケ
高いキーの曲を歌って、のど仏を動かす筋肉を鍛える。オススメの曲は、低い音程から始まって、徐々に上がっていく曲。
その他の誤嚥を防ぐ方法
食事を飲み込む時に、顎を下げて飲み込む。
顎が上がっていると、飲み込む時に気管が閉じにくく、誤嚥しやすい。ちなみにこの方法で咳をすると、痰が出やすくなった!って人もいたよ。
まとめ
肺炎は誰でもなり得る命に関わること。予防出来るならしたいよね。
体力落ちたな…とか、飲み込みにくいな…とか心当たりのある人は、ぜひトレーニングをやってみてね。
吹き矢やカラオケは家族や友達と一緒に出来るからオススメだよ!