野生猫だったマイケルから学ぶ“小笠原流” 凶暴な猫を人懐っこくする方法
野生のにゃんこを引き取って家で飼った人も多いかと思います。ですが、野生で育った猫は凶暴な性格の猫が多く、困ってしまう飼い主もいるのではないでしょうか?そこで、小笠原で野生で過ごしていた「マイケル」を誰にでも懐く猫にした “小笠原流” と言われた方法があります。
「マイケル」は誰にでも威嚇をする猫だった
東京都稲城市にある新ゆりがおか動物病院。ここに、ネコスタッフとして勤務(?)する一匹のオスネコがいる。名はマイケル。今でこそ病院スタッフに可愛がられているこのネコは、かつて、小笠原の岬にこのネコありと知られ、捕獲された当時は、人を見れば「シャアアアアアアッ!」と威嚇をするネコだったのだ。
マイケルは数ある捕獲ネコの中でも気性の荒さは群を抜いており、捕獲された際、確認のために人間が近寄ると、カゴごと1m以上飛びずさったそうである。閉じ込められたことにパニックになり、怒り、鼻はカゴにぶつけてすりむけて真っ赤。人に向かっての威嚇も猛然たるものであったという。
捕獲されてから出港日まで、ネコを飼育する施設「ねこまち」も2010年に開設された。東京まで25時間半の船旅の後、捕獲されたネコたちは受入を担当する獣医師の元へ運ばれ、そこで人間に慣れるための馴化が行われる。
馴化された「マイケル」
しかし、あの凶暴なネコがどのようにして人懐っこいネコになるのか? 受入動物病院によりいろいろだが、共通しているのは●ネコを入れたケージを診療室内の人が多く通る場所に置く
●ケージを通り過ぎるたびに声をかける
●ケージ越しにおもちゃや棒などでじゃれさせる
●様子を見ながら抱くなどしてコミュニケーションを取る
また、エリザベスカラー(首の周りに装着するらっぱ状の器具)つけた状態で病院内を散歩させ、慣れてきたらカラー無しで散歩させるなどの工夫も行っている。こうして、早いネコなら1カ月、気性が荒いネコでも3カ月ほど経つとすっかりペット的ネコになるそうだ(マイケルは2カ月ですっかり人に慣れたという)。特別な訓練などではなく、日常的に接しネコに安心感を与えると自然とペット化する、これが“小笠原流ネコ軟化術”というわけだ。
凄いな。希少固有種を食い荒らす凶暴なノネコを捕獲して、ペット化する試み。ちゃんと人懐っこくなるらしい http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150618-00000007-sasahi-env …
茶トラで名前がマイケルって、リアルWhat"s Michaelやん。http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150618-00000007-sasahi-env …
子猫じゃないと人に馴れない?
のら猫はなつかない、子猫じゃなければ人にはなかなかなつかない、と思っておられる方も多いと思います。また飼うにあたって不安がある方も大勢いるでしょう。
でも、のら猫、成猫、子猫も同じ猫です。
生まれた環境、育った環境が違うだけで、同じ猫です。
その子の性格にもよると思いますが、長い目で見ればほとんどの猫が室内飼いが出来ると思います。少しずつでも慣れてきてくれるはずです。
また、時間は掛かりますが愛情に飢えていた分、あるときを境にせきを切ったように甘え始めるようになるときもあります。そして、彼らは決してこちらの愛情を裏切ることをしません。
触れられるのが苦手な子もいますが、それでも人の気配を感じることで安心しているようです。
慣れてもらうためには?
保護したばかり、もしくは大人の猫を新しい環境で飼いはじめるときは、猫は環境の変化に戸惑って緊張しています。威嚇をするかもしれませんし、時には手が出てしまうこともあるかもしれません。
でも、ここからが猫との根競べの始まりです。決して焦ってはいけません。
まず、新しい環境に慣れてもらうためには、省スペースで猫が安心して過ごせる空間を作ってあげましょう。
そこで活躍するのが猫用のケージです。
どのくらいの期間で慣れてくれるかは猫の性格や人馴れ度によって異なってきますがケージの中にトイレやご飯容器、猫用ベッドなどが入れられて、なおかつ動き回れるスペースを考えると、2段もしくは3段ケージを用意するとよいでしょう。
または、脱走してしまう危険性が少ないのであれば1部屋に開放してあげてもよいでしょう。
慣れない間は、ケージだったり開放した部屋から出たがって催促することもあります。猫だっていきなり狭いところに入れられてしまって「なんでこんなところにいなきゃいけないの?!」って思うでしょう。特に、お外で生活をしていた猫にとっては180度今までの環境と違うわけですからパニックになって鳴いたり騒いだり・・・・・こんな状態を目の当たりにしてしまうと「ここから出してあげた方がいいのかな・・・?」ということもつい考えてしまいますが、まだ慣れていない猫を出してしまったらいざまたケージに入れようと思ってもなかなか捕まえることはできません。
無理に捕まえようとすればするほど猫の恐怖心は高まってしまい慣れてくれるまでにもっと時間がかかってしまうことになります。
「この人はおいしいご飯をくれるし、危害を加えない人だ」と認識させるのが大事
猫も、最初は嫌かもしれませんが、他の猫など外敵から身を守るために気を休めるまもなく緊張して過ごす外の生活より、暖かいベッドに満腹になるほどのご飯ときれいなお水がいつでも飲めるといった生活や、自分を優しく包んでくれる人との生活が気楽で楽しいと分かれば外に出たいという欲求はなくなると思います。(およそ1週間から1ヶ月程度 猫のよって異なるのであくまで目安としてください)
「この人はおいしいご飯をくれるし、危害を加えない人だ」と猫に分かってもらえるまで多少の時間は掛かりますが、何事も無理強いせず、気長にゆったりした気持ちを持ちながら接していけば同じ生き物同士、いつかきっとお互いの心が通じる日がきます。
何事も無理強いせず、気長にゆったりした気持ちを持ちながら接していきましょう。
これから始まる新しい幸せな日々のために
野良猫もちゃんとすれば飼える