安心して通える小児科の見つけ方!チェックしたい5つのこと

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突然の発熱、体調の悪化、子どもを持つと急なハプニングに見舞われることも少なくありません。しかし、星の数ほどある中から、安心してかかれるお医者さんを探すのはかなり大変です。


ここでは安心して選べる小児科の見つけ方をご案内していきます。

専門医制度を知っていますか?

よく街中で、様々な科が羅列してある昔ながらのお医者さんを良く見かけます。一見どんな患者さんにも対応していて、経験がありそうに見えますが、実は自分の専門外であることも少なくありません。というのも、お医者さんは医師免許を取得できたら、あとはどの科でも好きに専門を標榜できる、という決まりがあるためです。


つまり、実は自分の専門外であっても、看板で「診ることができます」と名乗ることができるのです。子ども、小児に明るくなくても、小児科を標榜しているお医者さんは存在するということなのです。


ところで、なぜ子どもがお医者さんにかかる場合、多くの人が小児科を選択するのでしょうか。それは、治療を行う中で、大人と子どもは別の生き物、と呼ばれているくらい、診断や治療に違いがあり、また繊細さや難しさを要求されるためです。子どもならではの特殊なケースも少なくなく、小児に明るくないお医者さんが普通の成人の要領で診断してしまうと、誤診してしまう可能性が高いためです。


また、小児では成人と薬剤の量も大きく異なります。特に緊急性を要する場合、わずか0.1グラムが生死を分けることがある薬剤もありますから、小児科の専門性というのがどれだけ大切かわかるでしょう。

20世紀末あたりから、お医者さんの中でも専門医制度と呼ばれるシステムが浸透し始めました。これは、その科の専門医として名乗ることができる資格であり、一定期間のその科での経験と最新の知見や症例に基づいたレポートの提出が必要になるなど、かなり難易度の高いものです。


晴れてこの資格に合格した小児科の専門医は、間違いなく子どもの病気や怪我に対するスペシャリストと呼べるでしょう。小さなクリニックであっても、小児にかけては右に出る人がいないというケースもあります。


大切なことは、担当する医師が専門医の資格をもっているかどうか、といった所を知る必要がありますから、ホームページなどで是非経歴をチェックしましょう。まともなお医者さんなら、間違いなく専門医の有無は書いてあります。

判らなければ大病院もあながち間違っていない

昨今医師不足が全国的に叫ばれる中で、お医者さんひとつとっても探すのがなかなか大変な時代になりました。まして小児科に限定して探していくと、その数がとても少ないことが判ります。お医者さん、特に小児科医のなり手が若者に少ないのは、特に大人とは異なる特殊な処置や判断、薬の量が要求されることが多く、他の科のつぶしがきかないこと、そして子どもに関することでモンスターペイシェントなどトラブルになりやすいためです。


こうした小児科医不足の中、難しいことは良くわからないから、とりあえず大病院へ、と思う方も少なくないでしょう。実はこれはあながち間違っておらず、かなり良い判断であるといえます。


特に田舎に行けば行くほど、最寄の小児科を探すのは大変です。こうしたときに頼りになるのが、近くの大病院でしょう。もともと数の少ない小児科医ですが、多くの小児科医が経験をつむ要となっているのが、地域の大病院や大学病院といった場所です。小児科を標榜している大病院であれば、間違いなく小児科としての機能があるのは間違いありません。


したがって、よくわからない場合には、大病院にいってみるというのもひとつの手であったりします。かかりつけが大病院である場合、重篤な疾患をいち早く見つけることができやすいといわれています。そして、昨今大病院で小児科を標榜して、小児科の専門医以外が見るというケースはまずないといっていいでしょう。確実に小児科医にめぐり合うことができます。


もし、小児科というよりもその他の専門科にかかったほうが良い場合でも、受付で簡単な病態の判断をして、適切な科にまわしてもらえるという機能も持っていますから、救急や小児にかかわらず大病院にいくのは適切であることが判ります。

知っておこう救急と小児科の違い

もうひとつ、お世話になりがちな科の中に、救急外来があります。急な病態で一刻を争う場合、この救急にかかる場合も少なくはないでしょう。大きな病院では、救急車や時間外の診察は、子どもや大人を問わず、この救急外来が担っているケースがほとんどといえます。


ここで日々診療に当たっているのは、救急科専門医と呼ばれる種類のお医者さんです。この救急専門医は、小児のみが専門というわけではありません。大人も子どもも見ます。特に急変して間もなかったり、症状が激しい急性期の病態の場合に、状態を判断し、専門的な治療へとつなげることができる専門性を持っており、全科における知識が必要になるなど、非常に特殊な専門医です。


救急にかかることになっても、救急科の専門医がいる病院にいき、初期治療を受けることができれば、その後の容態はかなり安心できるといえるでしょう。また、自分の手に負えない専門性の高い疾患であると判断した場合でも、大きい病院であれば小児科の当直にコンサルテーションしてつなげることができますから、非常に安神なのです。


この救急のフィールドでは、まだまだ経験が浅い医師が多いのも事実であり、限られた時間の中でうまく診断を下さなくてはいけないため、病態がはっきりしないということもあります。ですから、患者さん側もわからないことはしっかりと聞けるような心積もりで行くと良いですね。

休日や急な状態なら救急、待てるなら小児科

結局のところ、救急科の専門医、そして小児科の専門医どちらにかかったほうが得なのでしょうか。

どちらもまず適切な対応はできると思いますが、迷う人にとっては、急を要するならまず救急外来にいくのは間違いがないでしょう。上述したとおり、救急外来は全科を担当します。


これは、大人だけでなく、小児もしっかりと見ることのできる実績があることを意味しています。また、非常に一刻を争う病態の場合、小児科医では対処に困ることも少なくありませんから、はじめに救急科の専門医というのは非常に理にかなっています。


風邪っぽいなど、少し待つ猶予がある場合には、近くの小児科専門医が行うクリニックを目指すのも良いでしょう。救急ではないため時間がかかってしまうかもしれませんが、確実に小児科医に診察してもらえますし、安心できるでしょう。

良い医院やクリニックに迷ったら市役所のページを見よう

情報がうまく集めにくい方にとって有益な情報があります。どれだけ救急や小児科の専門医が良いといっても、病院の場所や存在を知らなければいくことができません。お近くの病院で、どこが良いかを調べるためには、市役所のページが分かりやすいです。


各都道府県、市役所では、信頼できる医院やクリニック、そして休日の当番を輪番制で決めていることも少なくなく、おすすめの医院の情報を手に入れることができるようになっています。


少なくとも、ここに乗せられている医院では、信頼できる治療が受けられることは間違いありませんから、ぜひ参考にしてみてください。

さいごに

急に病状が悪化したりすると、多くのお母さんはあわてがちです。しかし、そんなときこそ冷静に正しい判断をしてもらうことで、より子どもさんに負担をかけずに治療へと結びつけることができるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。







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Sharetube