想像力だけでガン細胞が消えるって本当?信じる力が鍵になる難病治療とは
”思い込み”で癌を退治させる!?
出典:Cancer
”癌=死”というイメージは強く、”治らないのに治療法もつらい”と感じている人も少なくないでしょう。 Nelly Guaman
そんななか、飲み薬などの薬物療法ではなく「精神療法」で癌を死滅させたという人がいらっしゃるのをご存知ですが?簡単に言えば思い込みですが、それっていったいどういうことなのでしょうか。
小児ガンを患っていたSF好きの少年に対して、医師が「君は戦闘機に乗って悪い宇宙人と戦う、宇宙軍の一員だ。そしてガン細胞は悪い宇宙人の手先なんだ。だから君は、宇宙の平和を守るために、悪い宇宙人を倒すんだ」と告げ、「悪い宇宙人を退治する」ことを「きわめて具体的に想像させ続けた」
キリスト教の信者である少女に、「これはイエス様の力を授けられた聖水なのよ。毎朝、これを体の悪い所に塗ってお祈りを捧げれば、イエス様が助けてくださるわ」と教え込んだ結果、治療困難とされていた病気が治癒してしまった
嘘みたいなお話ですが、これでもほんの一部の事例です。数年前にテレビ番組で放送され話題になったこともありましたが、”想像力”で癌を完治させることが不可能ではないことがわかります。
「サイモントン療法」
出典:サイモントン療法とは About Simonton Method
余命2ヶ月だった患者が初めてこれを実施し、わずか4週間で癌が完治したそうです。また、がん細胞を死滅させることはできなくても、寿命をいくらか延ばすことができたケースもあるのだそう。これを博士の名にちなんで「サイモントン療法」といいます。
想像力で治る具体的な理由は不明
当然といえば当然ですが、想像力を働かせただけで難病を完治させるという事例があるだけで、その理由というのはわかりません。物理的に刺激を与えているわけではないからです。証拠といえば「がん細胞が消滅した」ことに限りますし、理由は「患者が治ることを信じたから」にほかなりません。
なぜ稀にしか治らない?
想像力で病気を完治させた人は世界中にたくさんいます。しかし当たり前のように治るわけでもありません。苦しい治療ではなく、信じることで治るのならこれ以上良い方法はないでしょう。ではなぜ精神療法は全員に適応させられないのでしょうか。
出典:Believe 出典:Amazon 「信じていれば…」という謳い文句には呆れてしまうこともあります。そんなときにこの作品を観ると、"信じること"を少しだけ信じたくなってくるかもしれません。 Give me something to believe in Light graffiti it … Flickr その理由は、そもそも信じることが難しいからです。先ほどの過去の例にあったように、がん細胞を退治する想像力を極めて具体的に描く必要があるのです。自分の想像力だけで作り出した世界を「そんなわけない」という否定なしに描かなければなりません。
想像力で癌を死滅させた例が子どもに多くみられるのは、おそらく大人よりも具体的に想像し、かつ否定的にならないからだと言われています。ない(かもしれない)ものを信じるちからという観点で言えば、その考えか方にも納得できますね。
想像でがん細胞を退治する方法以外にも…
サイモントン療法として用いられるものの主は”想像力”ですが、そのほかにも精神的な働きによってがん細胞を死滅させた例があります。それは「感情をむき出しにすること」です。これこそ”偶然だろう”と思ってしまいますが、この方法で腫瘍が小さくなったり完治した人が何人もいるのだとか。
怒りなどの強い感情を抑えることが、がん細胞の発生に影響を及ぼすとも言われています。脳にかかる強いストレスを発散させる1つの方法としてがん細胞の増殖があるのではないか、との説もあるのです。
これを逆手にとってがん患者が感情の解放に取り組んだところ、大きかった腫瘍が劇的に小さくなったり、完全に消滅した人もいるのだそうです。抑えていた感情に素直になることで、免疫力を高める助けになると言われています。
瞑想でも治る?
Koziro Hasegawa Flickr 日本で「瞑想の時間…」なんていうとまだまだ変態扱いされてしまう昨今ですが、瞑想による健康への影響は想像以上にすごいものを秘めています。コロンビア大学のある研究では、瞑想やヨガががん治療に効果的であるという結果まで出ているのです。
私の友人の一人が今月「光の瞑想」で、彼女の子宮にあったガンを消し去った
これには驚きです。私たち(少なくとも筆者は)が知らないだけで、想像や瞑想で完治した人はたくさんいるのですね。
瞑想はストレスを取り除いて、バランスを取り戻してくれました。もうストレスを感じることなく、忙しい日々を過ごしています。何が起こっても、なんとかそれに対処できるようになりました。私は自分の人生をうまく扱えるようになり、仕事もうまくいっています。
TMウェーブ 瞑想によってがん細胞の消滅まで見込めなくても、研究では「以前よりもはるかに気持ちに余裕ができた」という結果が多数みられています。病気に心を潰されそうになるなか、瞑想によって意識自体が快方に向かうのだとか。
‟信じること”を信じたくなる映画『天国の青い蝶』
天国の青い蝶 [DVD]
末期がんによって余命を宣告された少年が、昆虫学者の男性と幻の蝶を探す物語。筆者はこれが実話だということを最近知って驚いたのですが、信じることがどれだけ大切かということを教えてくれる映画です。