この冬にぜひ欲しいダッチオーブンとその多機能ぶり
(DUTCH OVEN) アメリカで西部開拓時代に使われていた鉄製の重たい蓋つき鍋のことです。よく焚き火の中で火にかけてあるのを目にしましたよね。実は万能選手でスープを煮込むのにも適していますし、お肉を焼くのにも美味しく仕上がります。
アウトドア用品として販売されていますが、あの重たさを考えると持ち運びには向いてない
ように思えます。最近では家庭で使われることも多くなっているようです。薪ストーブがな
くてもガスレンジで直火OKなので弱火でコトコトできるのが魅力です。
その1 煮込み 豚スペアリブのオーソブッコ風
圧力鍋のように使用して野菜の甘みとお肉のジューシーを味わう
1【事前準備】豚肉のスペアリブに塩を振りもみこむ。調理前または前日に行う。キッチンペーパーとサランラップで包んでおく。
2にんにくをみじん切りに、トマトをサイコロ状に刻んでおく。
3お好みの野菜を、サイコロ状に刻んでおく。
4塩で仕込んだスペアリブに小麦粉を振りかけまぶしておく。
5ダッチオーブンにオリーブオイル大さじ1を入れ、みじん切りにしたにんにくを入れて、火にかける。
6にんにくの匂いがしてきたら、小麦粉をまぶしたスペアリブを入れ、全体をきつね色に焼く。
7刻んだ野菜をいれ、軽く炒める。
8白ワインまたは酒を入れ、さらに水を200ccほど入れて、バジル、ローリエを入れて蓋をして煮込む。
9蓋をして、30分ほど中火で加熱、蓋を開けてトマトを入れ、10分ほど余熱で調理。
10仕上げに、バター、レモン汁、塩で味を整える。
その2 焼く ローストビーフ
ほどよい焼きかげんはプロも顔負け
1赤身の塊ににんにくをたっぷり擦り付け、黒コショウを多めに振って10分以上なじませる2ポイントは塩は焼く直前まで振らないでおくこと。
実際に振るときは少し多めに
3ダッチオーブンにアルミホイルを敷き、底網を置き、蓋をしてから焼きをし、十分に熱くしておく
4ダッチオーブンで肉は焼かず、別のフライパンで焼くようにする
5赤いところがなくなるまで全面を強火で焼く。
焼き過ぎないように注意。
6熱くなったダッチオーブンの底網に肉を乗せて蓋をする。最初やや強火で5分。その後中火に。
75分後肉を上下ひっくり返す。また蓋をする。
これを2~3回繰り返す。
8フォークでできるだけ中心部まで刺し、抜いたら唇で温度を確かめる。温かいくらいが適当。
熱くなってはダメ。
9火を切って、蓋を開けてそのまま5分。
これで余熱調理。ここが大事。
10完全に冷えるまで十分に冷ます。
冷ますのが不十分だと切るときに肉汁を失います
11中心部がほんのりピンク色ならOK。
出来るだけ薄切りに。
12一番簡単なのはわさび醤油。もちろんそのままでも。
その3 蒸す 蒸し鶏
スチームでやわらかホワホワに
1鶏もも肉1枚に小さじ1の塩をすり込みキッチンペーパーとラップで包み冷蔵庫保存(数時間〜1日)。この工程は省略可能です。2ダッチオーブンに底上げ網を置き、網の下にスライスした生姜、葱の青い部分を入れ込み、酒と網が浸からないくらいの水を入れる。
3鶏もも肉を大きめにカットし、網の上に乗せ蓋をし火にかける。写真はコンロでの調理ですがロケットストーブで簡単調理出来ます。
4沸騰したら中弱火で20分〜25分程度で出来上がり。そのままでも美味しいですが、ポン酢などで頂きます。
その4 揚げる 唐揚げ
蓋をして揚げるという職人技
1鶏手羽元をビニール袋に入れ、クレージーソルトなど味の付いた塩をふり、揉み込んでしばらく置く。2揚げ油をダッチオーブンに入れ、火にかけ温める。
3割り箸を油に入れると、小さい泡がシュワーと出てきたら、1の鶏手羽元に片栗粉をつけて揚げる。
4ダッチオーブンの蓋をして約5分揚げる蓋をすることによって圧力がかかりカラッとジューシー!
ダッチオーブンのシーズニング
シーズニングはとても大切な作業です。サビが起こりやすいダッチオーブンは手入れが重要なのです。せっかくの道具ですから長く使いたいですよね。
まとめ ダッチオーブンひとつで他の鍋もカバー
これだけの多機能料理ができるダッチオーブンがあれば、たいがいの料理レパートリーが可能だということがわかりました。フランスパンやローストチキンなどもお手の物
なのでさらに追求して行くとダッチオーブンの世界が広がると思います。