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【洒落怖】山にまつわる話(Part8)

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【洒落怖】山にまつわる話(Part8)

Author:
ankouankou
Posted date:
【洒落怖】山にまつわる話(Part8)

『収録話』

『バックホウのバックミラー』

155 :ノブオ ◆x.v8new4BM :04/03/29 21:40 俺の同僚が山奥で工事していた時の話です。 その日は土を掘削するだけだったので、同僚は一人でバックホウを操作していました。 そいつは普段、市街地で道なんかの現場で作業員してたんで、 アームを旋回する際には、こまめにバックミラーを確認するクセがあったんです。 で、何回目かの確認の時に人影が見えたんで、旋回を止めました。 山のオッさんかハイカーが現場に足を踏み入れたのかな? そう思って、ピッピッと警笛を鳴らしました。 でも、バックミラーの人影はジッと動こうとしません。 もう一度警笛を鳴らして、ミラーを覗いたところで気付きました。 目を凝らしてみても、その人影の輪郭がハッキリ見えないのです。 「全身からいろんな色の粉ふいているみたいで、なんやブワーッてなってるんッスよ」 同僚は、絶対人とちゃうから死なんやろ、と思ってアームを勢いよく旋回させました。 156 :ノブオ ◆x.v8new4BM :04/03/29 21:43 アームを旋回させると運転席も回転するので、当然ミラーに映る景色も変わるんですけど、 人影は中心に映ったまま動かない。ブワーッとなったまま、どうやらこっちを見ています。 「ヤバイて!ヤバイて!ヤバイて!ヤバイて!ヤバイって!!」 パニくってバックホウをグルグル旋回させるんですが、体を振り向かせる勇気が出ない。 なぜなら、その時、頭のすぐ後ろから子供の声が聞こえていたんです。 「しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしね」 と、バックホウがグラっと傾きかけたので、我に返って旋回を止めました。 ガタン…ガタン…ガタン 3度ほど揺れて、ようやくバックホウは安定しました。 ドッと緊張が解け、大きくため息をついてフロントガラスに手をついた同僚は、 しばらくそのままでいて、やがてゆっくりと頭を上げました。 フロントガラスに、皺だらけの子供の顔が押しつけられていました。 同僚はマッハでドアを開けて現場から逃げ出しました。 その日の作業日誌には、『幽霊を見たので作業中止』と書いたそうですが、 当然、監督によって差し替えられました。 157 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/03/29 23:03 これ怖!! 本当の話? 162 :ノブオ ◆x.v8new4BM :04/03/30 00:21 >>157 同僚が「幽霊を見た!」と騒いでたのは本当です。 ソッコーで別の現場に替えられたので、けっこうマジだったかもしれません。

『宇宙人なんかおらん』

116 :112:04/05/17 23:25 ID:HNBIvpjY 僕が中学の頃、矢追純一全盛の頃に聞いた話。 集落の人いわく、 「UFOとかなんとかさわいどるけど、あんなもんは昔からいくらでもおる」 ・夜中に厠に起きて外に出ると、昼間のように明るい。  わけもわからずボーっとしていると、  大きな光の玉が、西の山の向こうから東の山の向こうへと飛び去っていった。 ・山の上で光の玉がとまってうろうろしてた。 ・でっかい米みたいな形の光の玉が家の屋根の上にいたから、鉄砲でうったら逃げた。 「そうゆうのはいったいなんなんだろ?宇宙人?」 と聞くと、集落の人は口をそろえて、 「たぬきか狐じゃ。宇宙人なんかおらん」 と言いました。

『上の方から轟音が聞こえた』

241 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/23 13:43 ID:qYV4XaTs 山と言えば、20年くらい前に祖父にこんな話をされた事があるな。 近所の山に○○(ここ、どうしても思い出せない)をしに行った時の話。 はるか上の方から「ずどどぉ~ん!」と轟音が聞こえた。 何事かと上を見たら、山頂からとてつもなく巨大な岩が転げ落ちて来るのが見えた。 ずっと上にあるのに視界を埋めるほどの大岩で、 妙にゆっくりと、まっすぐ自分に向かって落ちて来る。 「あんな大きなモンが落ちて来るんなら、どう足掻いても助からんな」 と、何故か落ち着いた気持ちで見上げていると、 大岩は転がりながら見る見る間に縮んで行き、 最後にはビー玉くらいの丸石になって、脚にコツンと当たって止まった。 こりゃあ狸か狐かと思い、弁当に持ってきたオニギリを一つ置いて急いで家に帰った。 「でな、そのときの石がこれだ」 と、神棚から石を取り出した祖父に吃驚したのをはっきりと覚えてる。

『スーツ姿の若い女性』

286 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/24 22:22 ID:fwGqohmA 自分はプログラマをしています。 プログラマといってもいろんな分野がありますが、 自分は僻地のダムや山奥、山頂の中継塔(大きな鉄塔があるでしょ?) などに行くことが多い業務についております。 数年前も仕事の一環で、某地方の大きなダムに行きました。 客先に行くわけですから当然スーツで化粧もきっちり、 パンプス履いてパソコンが入った大きな鞄と書類ケースを抱え、 という浮きまくりな格好で、観光客にもまれながら現場に向かいました。 さて、その日の作業は滞りなく終わり、少々時間が余ったので、 せっかくだからちょっと観光でもしていくか、 と上述の格好のままでダムサイトを一巡りしました。 湖面に映る見事な紅葉を眺めておりますと、 ハイキングに来たとおぼしき初老のご夫婦が近づいてきて、 きさくに声をかけてくださり、 仕事で来た等話したところ、奥様のほうが、 「ああよかった。  こんなところにスーツ姿の若い女性がいるから、  てっきり自殺にきたのか、それとも幽霊かと思っちゃったのよ。  タクシーの運転手さんがそう言い張ってきかなくて。  確かめてみようとおもってこっちに回ってきたの」 ・・・(;´Д`) 怪談はこうやって産まれていくのだろうか、などと思った帰り道でした。 スレ違いにて失礼。

『妹をつれて親戚の家へ行った』

891 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/06 23:09 ID:9nmyBpmO 父から聞いた話をもうひとつ。 山と直接かかわりない話で恐縮ですが、 山間の集落で起きた出来事なので、もしかしたら山の怪と何か関係があるかもしれません。 これも父が若かった頃の話です。 父と同じ集落に住む若者の一人が、妹をつれて親戚の家へ行きました。 彼らは日が沈んでから家路につきましたが、 その途中、若者が何か違和感を感じ、うしろを振り返って見たところ、 自転車の荷台に乗っているはずの妹が、姿を消していたそうです。 若者は最初「妹が自転車から落ちてしまった」と思い、あわてて道を引き返しました。 しかし、通って来た道のどこにも妹は居ませんでした。 896 :891つづき:04/05/07 01:01 ID:Cm8oMRwG 女の子が夜中にいなくなったという事で、集落の男衆が集められ捜索が開始されました。 父の記憶によると、かがり火をいくつも焚いた大捜索だったそうです。 そして皆、いなくなった女の子の兄が自転車で通った道『以 外』の場所を、 くまなく探しまわりました。 その甲斐あって女の子は無事に発見されましたが、 不思議な事に女の子は、親戚の家→自宅の(一本道と言って差し支えない単純な道のり) とは全く方向を異にする、田んぼの中にうずくまっていたのです。 899 :896続き:04/05/07 01:32 ID:Cm8oMRwG 女の子が発見された時、その横にはウリの実の皮が落ちていました。 ウリは、人でもケモノでもない者が食べたとした言いようの無い、 溶かされた・・・あるいは、なめ尽くされたような状態で落ちていました。 それを見た人々の間に、「ああ、やっぱり」というような空気が流れたそうです。 父は、 「自分も含めて皆、最初から、女の子は人外のものに隠されたと半ば以上確信していた」 と当時を振り返ります。 盛大にかがり火を焚き、女の子がいるはずのないような場所まで探しに行ったのは、 そういう訳なのだと。 ただ、[山鳥の件]でもそうなのですが、 「アレはこういう名前のものだ」とか、「こういう特徴があるんだ」 とかいう話は父も耳にした事はないようです。

『瀬戸内海に浮かぶ島』

652 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/09 19:14 ID:BwKRTslT これはまだ俺が消防だった頃の話。 親父と一緒に帰省したんだけど、その親父の出身地は瀬戸内海に浮かぶ島。 近くにひょうたん島なんてのもあったっけ、四国や中国地方では結構有名らしい。 んで、俺が上陸したのは近くの島の中では大きいほうだけど、やっぱ田舎。 港の近くにガソリンスタンドがあるだけで、それ以外は完全に秘境って感じだった。 そんで祖母が1人暮らしをしている家に着き、その日はゴロゴロしてたんだけど・・・。 帰省したのが大晦日で、午前0時になると親父が「初詣に行くぞ」と俺を連れ出した。 兄貴と叔父も合わせた、合計4人で神社へ向かったんだよ。 でもまぁやっぱ秘境だけあって、神社も山の中にあったのよ。 人もまばらだけどいたし、ちょっとその辺をブラブラしてたら・・・。 遭難してた。街灯1つない神社だったから、ついつい油断してたら・・・。 しばらく呆然としてたけど、漠然とした不安に襲われ、俺は歩くことにした。 すると俺の目の前に、大きな犬がいた。 その犬はしばらく俺を睨んでいたが、しばらくすると警戒を解いて、のしのし進んでいった。 俺も厨房だったこともあり、「帰り道を教えてくれてるのかも」と後をついていくことにした。 そして犬が歩くのを止めると、犬の足元には子犬がいた。 犬好きだった俺は、子犬を抱き上げると、しばらく夢中でかわいい顔を見ていた。 ふと我に返ると、さっきの大きな犬は姿を消していた。 653 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/06/09 19:16 ID:BwKRTslT ぼーっとしていると、ここが見たことある場所であることに気付いた。 祖母の家の裏手にある崖の上だ、ってね。 崖って言っても全然子供でも登れる、急な坂って感じなんだけど。 昼にここでダンボールサーフィンやったのを思い出して、慌てて降りていった。 玄関の前で親父は俺を迎えてくれた、幸いキツくは怒られなかった。 なんでも、あと2時間帰るのが遅かったら山狩りになってたらしい。 その後、祖母にさっきの犬の話をしたら、 「そりゃきっとヤマイヌだよ、昔はよく見たものさ」 「今は?」 俺は『昔』という言葉が引っかかり、祖母にこう聞いた。 「今はすっかりいなくなったよ、ヤマイヌに会ったのかい、  きっと彼に認められたんだね。いい子だ」 とだけ言うと、俺の頭をそっと撫でてくれた。 後でわかったことだけど、俺が拾ってきた犬は柴犬だった。 なんでヤマイヌが柴犬を連れてたのかは知らないけど、 この子は大切にしなきゃ、と思った。 ひょっとしたら出会った犬もヤマイヌなんかじゃないのかも知れないけど、 俺は信じたい。 あれ以来、毎年拾ってきた犬に会うために毎年帰省してる。 祖母も俺の姿を見るやいなや、すぐ犬を連れて来てくれる。 2人とももう歳だけど、どうか長生きしてほしいと思っている。

『三次IC』

679 :チンポ入道:04/06/10 03:01 ID:XcLD/S4x 不思議話。かなりレベル低いけどね。 馬術の大会の帰りで、広島ICから三次ICまでハイウエイを利用した。 みんな大会が終わったのでまったりとくだらない会話をしてました。 そして三次ICにつきました。 私もその看板がそろそろ出てもいいんじゃないかと思いながら、車を走らせました。 しかし、三次ICの看板は出てきませんでした。 が、その代わりにハイウエイを狸の親子が脈絡もなく横断していました。 普通看板は見落とさないですよね? めちゃくちゃ抜け目なくて、しっかりしている女の先輩も同乗していましたが、 三次ICの看板をあっさり見落としてしまっていました。 今思えばかなり不思議です。 車には5人乗っていたのに、みんな三次ICの看板を見落とすなんて。 狸親子に騙されて看板が見えなかったんですかねぇ。 よくよくドライブして、あ、たぬきぽんぽこりんだぁって場合は、 かなり気をつけても不思議と道に迷うのですよ。 チンポ入道はけっして方向音痴ではないのに。

『白い』

910 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/02/18 21:10 昔、本で読んだ話ですが・・・。 日露戦争で当時、ロシア軍の機関銃手の体験。 二百三高地のトーチカで突撃を繰り返す日本軍に対し機銃掃射をしていたが、 黒い服の兵隊は撃つと倒れたが、白い服の兵隊はいくら撃っても倒れなかったとのこと。 当時、日本軍の軍服は黒い服で白い制服は無い。 915 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/02/18 23:05 >>910 柳田国男の遠野物語拾遺の中の話ですね。 新潮文庫の『遠野物語』に載っています。 916 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/02/18 23:12 第一次大戦の戦場にも謎の「白い騎士団」が出現したとか。 小銃、大砲、戦車の時代に、 突如時代遅れの白い鎧兜、白い馬の騎士の集団が戦場に現れ、 陣地に向かって音もなく進撃してくる。 狼狽した兵士たちは一斉に機関銃、大砲を撃ちまくるが、 その白い騎士団は誰一人倒れる様子もない。 音もなく、ゆっくりと、確実にこちらに迫ってくる。 恐怖を感じた兵士は武器を捨てて一目散に逃げ出したとさ。 なんで「白い」んだろうか。

『焚き火をしながら魚を焼いている男』

649 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/11/18 18:01 私の体験です。 現在大学3年で、それは大学2年になってしばらくした時の話です。 久しぶりに地元に帰り、家族に近況報告をすませると、 何となく、昔よく遊んだ近所の山に行って見たくなりました。 外は少し寒かったこともあり、ウイスキーの酒瓶を片手に、 軽く飲みながら出かけました。 山に入ると、昔と何ら変わってないことを確認できて、 非常に嬉しかったです。 しばらくそうしてフラフラ歩いていると、少し遠くの茂みから、 「こっちにきて飲まないか」と誘う男の声が聞こえました。 茂みの周りは薄く照らし出されていて、 焚き火をしている様子でした。 酔っていたのも手伝い、別に怪しいとも思わず茂みに行くと、 男が一人で焚き火をしながら魚を焼いていました。 ウイスキーを渡すと珍しがり、ずいぶん気に入ったらしく、 私に魚を勧めながらいろんな昔話を話し出したのです。 魚は美味しかったし話も面白く、 とても楽しかったのを憶えています。 しばらくすると、男は「そろそろ帰りな」と言ったので、 私は「ウイスキーの残りはあげる」と言い、立ち上がりました。 すると男は、満面の笑顔で魚や山菜などをどっさりとくれました。 その時になって、はじめて私は男の顔を見たのですが、 目が一つしかありませんでした。 しかし、怖さは不思議と感じず、 なぜ今まで気付かなかったのかもわかりません。 その後、祖母に土産を渡しその話をすると、 それは山神で、「善いものに出会ったな」と笑っていました。 私も「ああ、だから洋酒をあんなに気に入ったのか」 と妙に納得してしまい、笑ってしまいました。 またウイスキーを持って行ってみようと思います。 653 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/11/18 19:13 >>649 いい話ですね。 よろしければ、 その山神様のしてくれた話の中身を聞かせていただけませんか。 654 :649:03/11/18 20:21 >>653 その男の話の内容は、 昔からその山と周辺を生活圏にしていた人たちの、 生活の様子でした。 山菜取りにきた親子がいて、 子供が転んで大泣きするのを必死であやす親の様子だったり、 本当に何でもない事ばかりだったんですが、 身振り手振りをつけて親や子供を演じ分けたりと、 中々の芸達者でしたw 話してる間は全然違和感を感じず、 普通のおっさんと話してる感覚でしたよ。 だからもしかしたら、 単に光の加減とかで見間違えた可能性もあると思います。 酔ってたしw ただ、転んだ子供の話のときに、「着物が破れた」とか言っていたので、 もしかしたら本当に神様で、古い話だったかも知れません。 そうだったらいいなあって思います。

『コダマ』

692 :コピペでおま:03/11/19 13:18 昔、山で仕事をしてた時のこと。 仕事を終えて作業道を歩いて下っていたら、上の方で妙な声がした。 「ホゥ」とか、「ウォ」みたいに聞こえるんだけど、 呼ぶ時にそんな声(山でよく通る声)を出す人もいるから、 誰かいるのかな?と思って上を見たら、 尾根の方に小さな人影が見えた。 逆光でシルエットしか見えないんだけど、こっちを見てる様子。 俺も「オオゥ」みたいな声で答えたんだけど、じっと動かない。 と思ったら、こっちに手を振ってジャンプし始めた。 ワケわからんしこっちも疲れてたから、 「降りるぞー」ってそのまま林道へ降りた。 先に降りてたおっさんが、「誰かいたのか?」と聞くので説明すると、 ちょっと嫌な顔をした。 「コダマかも知れん」と言う。 「何それ?」と問うと、 「人に化けて悪さをする。  昔は『コダマを見たら、その日は家に帰って一歩も外へ出るな』  って言われてた。  夜中に呼ばれたり、戸を叩かれても、絶対返事をしてはいけない。  今はそんなことないかもしれないが…」 おっさんは、ひとしきりそんなことを言った後、 「念のため、今晩はお前も外へ出ない方がいいぞ」 俺はその頃、駅そばの飲み屋へ毎晩のように通っていたけれど、 やっぱり気になって、その夜はおとなしく家に居た。 が、別に名前を呼ばれたり、戸を叩かれたりはしなかった。 693 :コピペでおま:03/11/19 13:19 次の日の朝、仕事の続きをしに作業道の入口までくると、 おっさんが先に来ていた。 いつもは先に来て、さっさと足拵えを済まし、 火を焚いて待っているのに、なぜか軽トラの中でタバコを吸っている。 俺が近づくと降りてきて、作業道の入口を指差した。 ウサギ2匹と鹿の死体が、重なって置かれていた。 内臓が抜かれている。一目見て吐きそうになった。 「今日は山へ入らない方がいい」 そう言われたが、俺も仕事をする気にならなかったので、 これ幸いと引き返した。 その後も、その山の仕事を続ける気にならなかったので、 おっさんに頼み込んで、他の仕事師に代わってもらった。 おかげで年末にかけて金が足らなくなり、 飲み屋に行く回数も減ったけれど、 おっさんから、「代わりの仕事師が大けがをした」 という話を聞いて本気でゾッとした。 何かに気をとられていて、倒れてくる木の下敷きになったらしい。 もしかして、『コダマ』に呼ばれたのか?

『藁人形』

117 :ノブオ ◆x.v8new4BM :04/01/22 10:32 ある年の年末に、道路工事の現場で働いている時のことでした。 1日の作業を終えてプレハブの現場事務所へ戻ると、 ミーティングなんかに使う折り畳み式のテーブルの上に、新聞紙が拡げてありました。 真ん中が微妙にふくらんでいて、何か置いた上に新聞紙を被せてあるような感じ。 なにコレ?とか思って、何気なく新聞紙の端を持ってめくりました。 藁人形でした。しかも髪の毛付き。 「っじゃー!!」 けったいな声を上げた俺を見て、人が集まってきました。 「なんやなんや」「うわぁ!これワラ人形やんけ」 「こんなん始めて見たわ」「やばいなー」 いつの間にか人だかりができて、ちょっとした騒ぎになりました。 そこへ、近くの砂防ダムの現場で働いているオッさんが入ってきました。 この現場事務所は、道路工事と砂防ダム工事の共用だったんです。 「ああ、コレな。松本んとこのオッさんが、木切ってるときに見つけたらしいわ」 松本というのは、下請けの土建屋だったんですが、 そこの作業員が見つけたのを、捨てるのも気持ち悪いということで、 事務所まで持ち帰ったのです。 「山に行ったら藁人形かて、タマ~にあるらしいぞ。ワシも何回か見たことあるで」 「人形は、明日にでも近くの神社へ持っていく段取りだ」という話でした。 118 :ノブオ ◆x.v8new4BM :04/01/22 10:34 翌朝、朝礼に出るために現場事務所へ行くと、入口のあたりに人が集まっていました。 「どないしたん?」 「夜のうちに誰かが事務所に入ったらしいわ」 見ると、入口のサッシが開いています。 そこから中を覗くと、荒らされている室内の様子がわかりました。 人里離れたところにある事務所だったし、セコムは付いていなかったしで、 朝イチのオッさんが第一発見者でした。 入口には鍵が掛かっていたのですが、無理矢理こじ開けられていたようです。 事務所の中には、パソコンや測量道具など値の張るものが置いてあったのですが、 そういったモノは何も無くなっていませんでした。 ただ、例の藁人形だけがどうしても見つからないそうです。 「ちょっとアレ見てみ」 俺の前にいたオッさんが指差す方を見ると、 床や壁の至るところに、泥だらけの足跡や手形が残っています。 「あの足跡な、あれ、素足やな…」 それを聞いて、俺は背筋が急に寒くなるのを感じました。

『犬が剥かれちゃった』

673 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/08/17 00:46 ID:xes23ovJ 知り合いの話。 仕事でイギリスに出張した際、現地の同僚から変わった話を聞いたという。 その同僚がまだ幼い頃、彼の家では犬を飼っていたそうだ。 実家の山村からもらった、白い雑種犬だった。 色々と変わった所のある犬だったらしい。 普通、犬猫の類いは、目を見つめるとすぐに視線を逸らす。 好奇心や注意が続かないためらしいが、その犬はじっと見つめ返してきた。 根負けして視線を外すのは、いつも彼の方だったという。 ある日、身体の調子が悪く、学校からいつもより早く帰宅した。 門を潜り庭を歩いていると、いつもは彼を迎える犬が出てこない。 どうしたのかな?と思い、犬の名前を呼びながら犬小屋を覗いてみた。 愛犬の姿は見当たらず、小屋の床には何か毛のような物が堆積していた。 674 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/08/17 00:46 ID:xes23ovJ 持ち上げてみて、思わず悲鳴を上げる。 それは可愛がっていた犬の毛皮だったのだ。 悪い冗談のように目と口が黒い穴を開けており、微かに温もりが残されていた。 ショックで泣き喚きながら、母屋へと駆け込んだ。 驚きながら迎えてくれた母親に、「犬が剥かれちゃった」と訴えた。 慌てて外に出ようとする母子に、「バウッ!」という吠え声がかけられた。 見ると、玄関のすぐ外に犬が座り込んで、尻尾を振りまくっていた。 犬は激しく息を弾ませていた。まるで慌てて駆け戻ってきたかのように。 それを見た母親が、「嘘を吐くのもいい加減にしなさい」と説教をする。 いくら「本当に見たんだ!」と言っても、もう相手にされない。 奥に引っ込んだ母親を恨めしく思いながら、彼は犬の前にしゃがんだ。 いつもは目を逸らさない犬が、その時だけはツッと余所を向いた。 675 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/08/17 00:48 ID:xes23ovJ こいつめ、謀りやがって。 腹立ちまぎれに、頭を強くクシャクシャにしてやったという。 犬は機嫌を取るように、その手をペロリと舐めてきた。 「俺が思うに、あいつは時々毛皮を脱いで、何かしていたんだな。  結局、現場は押さえられなかったけど」 犬は彼が大学に入学する年、フイッと姿を消してそれきりだそうだ。 「あんな犬でも、いなくなると寂しいよ」 そう言っていたという。

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ankou

怖い話を中心にしてまとめています。