ドラマ相棒 涙腺が崩壊しちゃう話特集!!〜Season6からSeason10まで〜

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テレビAsahi系のご長寿高視聴率ドラマ、「相棒」。毎回2転3転する殺人事件の謎解きが見物です。相棒の話を書いているのは1人の脚本家ではなく、複数の脚本家さんが手がけられているのですがそのせいか、1話ごとにカラーが違い、楽しめます。その中でも特に、思わずじんわりと、いえ、涙がどっと溢れ出してしまう話を集めてみました。

Season6 第3話「蟷螂たちの幸福」

一見犯人と思われる小説家だが…

高圧的で夫を尻に引いている、荻野目慶子さん扮する小説家が犯人と思えるが…

相棒ファンの感想

この作品、凄く重い内容でした。

僕はまず、荻野目さん演じる蓬城静流の静で落ち着き払った台詞の言い回しに魅了されました。あの雰囲気、好きだなぁ~!

出典:相棒 Season6 第3話 「蟷螂たちの幸福」の感想・あらすじ|相...

	

筆者コメント

個人的に荻野目慶子さんが好きなので、「キレイだなぁ〜」と思いながら見ていましたが、小説家をはじめとしたクリエイティブな職業の人は、作品作りをする為だったらもしかしたらここまでするのかも、と思ってしまいました。実際にやるやらないは別として、その位の気迫がないと小説なんて書けない気がします。この小説家のご主人の愛情表現は行き過ぎた所がありますが、もしここまで1人の男性に愛されたら、女としては幸せなのかもしれません。

Season6 第18話「白い声」

しらばっくれる犯人に、右京さんの鋭い追求が突き刺さる

被害者、そして悲しみに暮れる遺族の無念をはらした瞬間。

相棒ファンの感想

過去にも相棒では被害者遺族がクローズアップされる回が何度かありましたが、今回もそう言った場面がけっこうありました。


そして、被害者遺族の気持ちに心を動かされる亀山くんの姿。見ていてちょっと切なくなるんですよね。


また、変死体の解剖などに関しての、死因究明システムへの問題提起とも取れるような回でもありました。


最後はちょっと悲しい終わり方でしたが、とても内容の濃い第18話でした。


面白かったです。

出典:相棒シーズン6第18話。死因究明システムへの問題提起。 - 相...

	

筆者コメント

小さな小さな、普通だったら見逃してしまう手がかりを頼りに、地道に捜査を続ける右京さんと亀ちゃんコンビ。今回もまた、右京さんの「細かい事が気になってしまうクセ」が事件解決の糸口を掴みます。


被害者の父の無念さ、そして捨て身の行動も犯人検挙に繋がります。この回が1番、犯人が捕まって本当に良かった、と思える回だったかもしれません。

Season7 第15話「密愛」

自殺で処理された事件だったが…

右京さんの大学時代の教授から突きつけられた、問題。果たして及第点は貰えるのか?

相棒ファンの感想

シンプルながら余韻の残る非常に素晴らしい出来だったと思います。

もちろん亀山君がいない寂しさはありますが、

今回は「右京さんだけ」という状況がかえって雰囲気に合致していたのでは。

出典:相棒 Season7 第15話 「密愛」の感想・あらすじ|相棒ファン

	

筆者コメント

実はSeason6で相棒を務めた亀ちゃんが卒業となりました。Season7では相棒不在のまま、ストーリーが展開していきます。成功した女性として著名なフランス文学作家であり、大学時代の恩師、悦子から呼びつけられた右京さん。かくまっていた榊という男性が密室で自殺を図ったが、身元が分からないので調べて欲しいと依頼されます。榊の使っていた部屋を見た右京さんは、自殺ではなく他殺を疑い始めます。暗に悦子から突きつけられた事件を解くという問題に、答えは見つかるのでしょうか?


榊の事を心から愛していたけれど、裏切られたと思いこんだ悦子は始終余裕しゃくしゃくです。終盤で右京さんから真実を告げられ、思わず涙が…。「相手の愛を信じ切れていたら、幸せだったのに」シリーズ。切なさと無念さが残ります。

Season8 第11話「願い」

切なさの残る作品

ある少女への思いが、事件を起させる。

相棒ファンの感想

今回も面白かったのですが、面白いと言う気持ちよりも、悲しい気持ちの方が個人的には持ってしまった内容ではありましたが。


とても悲しい結末で、なんともやり切れないと言うか、切ないと言うか…。


もちろんストーリー自体も、いつものごとくどんでん返しありで、最後は意外な結末が待っていて面白かったです。そう来たか、と。


しかし、その結末が悲しいんですよ…。


残された人たちの気持ちに、ついつい感情移入してしまい、切なくなってしまいました。


そんな悲しい物語ではありましたが、じゅうぶんに楽しめる第11話でした。


出典:相棒シーズン8第11話。16年前の少女失踪事件による悲劇 - 相...

	

筆者コメント

新相棒・神戸尊を迎えてスタートしたSeason8。16年前にこつぜんと姿を消した少女の行方を探す為に起こった事件。犯罪を起して解決するしかなかったのか…。やり切れなさが残ります。さすがは、太田愛さんの脚本回です。太田さんは「人間を描く」ことを大切にされている脚本家さんで、観た後に心に余韻を残す所が特徴です。毎回、何かを心に感じさせられるので、舌を巻くばかりです。この回でも見事に、揺さぶられました。是非ご覧になってみてください!

Season9 第8話「ボーダーライン」

筆者コメント

決して人ごととは思えない今回の話。普通の生活がしたいだけなのに、それが無理難題となっている現代社会を鋭く風刺しています。豊かな日本のはずなのに、なぜ多くの若者が食うのに困っているのか?この話の主人公のように、明日の見えない生活を送る人はドラマだけのお話ではありません。実際にこのような人たちがいるからこそ、そのリアルさが胸を貫きます。自由そうだけど実は閉鎖的な日本社会、そして親切そうだけど内心は冷たい、日本人のリアルがここにあるのかもしれません。この回は、大きな反響を呼んだ作品でした。

Season9 第13話「通報者」

一見関係なさそうな通報者だが…

大切なモノを、守る為。お兄ちゃん頑張る!!

相棒ファンの感想

神戸くんの優しさだったり熱い一面が、何かと際立った回ではないかと思います。神戸くんかっこよかったですね~。グッとくるようなシーンもけっこうありました。


今回は右京さんよりも神戸くんの方が目立ってましたね。笑


ストーリーの展開もかなり練られていて、事件の当事者ではなく「通報者」が中心となる珍しい展開でもありました。


また、そこには切なくなってしまうような物語もあって、少年の健気な気持ちに胸を打たれたりもします。生活保護と言うものにも、少しですがスポットが当てられていた回でもあったかと思います。


この回を見終わって、今まで以上に神戸くんのことが好きになってしまいましたよ。笑


それくらい神戸くんの優しさやかっこ良さが印象に残る回でした。


第13話、存分に楽しませて頂きました!


出典:相棒シーズン9第13話。生活保護の兄妹と神戸尊の優しさ - 相...

	

筆者コメント

殺人事件を目撃し、通報した通報者は、名前も名乗らずに電話を切ってしまう。そこには隠された深い事情があるのだが…一見、事件とは全く関係なさそうな通報者が、実は大きく事件と関わっていた!その通報者は、まだ子供。でも、ある大切な存在を守る為、警察の目さえあざむこうと奮闘します。最後思わず、こみ上げてきてしまう展開に、ご注目です。

Season10 第3話「晩夏」

筆者コメント

2人の男と女が、お互いに思い合いながらもすれ違い、最終的に悲劇を迎えてしまう切ない作品。どちらかが勇気を出していれば…と悔やまれます。恋をすると人は傷つきたくないばかりに臆病になりますが、だからと言って何もしなければ何も変わりません。傷つくのは誰だって嫌ですが、そこを超えていかなければきっと、本当の幸せには辿り着けないのでしょうね。

まとめ

毎回、予想もつかない展開で楽しませてくれる相棒。事件の解決だけではない、その奥に複雑に絡み合った人間模様と事件の背景で、人情派ドラマにも感じます。でも、そこをあえて淡々と事務的に追う右京さんの存在が、このドラマを臭いものにせず、現代的な雰囲気に盛り上げている、のだと思います。ここに挙げた話を、是非お時間のある時に、ご覧になってみてくださいね!きっと、じんわりとこみ上げてくるものがあるはずです。もしこみ上げてこないあなたは、もしかすると右京さん似なのかも、しれません(笑)。

著者プロフィール
Sharetube