北海道沖でM9級の超巨大地震が起きる!?政府の地震本部が発表
30年内に確率で7~40%、北海道沖でマグニチュード(M)9の超巨大地震が予想されると地震調査研究推進本部が発表した。
東日本大震災に匹敵する規模の地震が切迫している可能性が高い
北海道沖の千島海溝沿いで、今後30年以内にマグニチュード(M)8・8以上の「超巨大地震」が発生する確率は最大40%とする見解を、政府の地震調査研究推進本部が19日、発表した。東日本大震災に匹敵する規模の地震が「切迫している可能性が高い」として対策を呼びかけている。地震本部が千島海溝沿いの地震について予測を見直すのは13年ぶり。最新の研究を踏まえ、東日本大震災(M9・0)級の地震の確率について今回初めて検討した。
・中央防災会議は最悪の場合、津波によって北海道で約700人、本州で200人が死亡する被害想定を出しているが、来年にも内閣府が新たな想定を公表する予定。・個別の震源域でも巨大な地震が想定され、根室沖でM7・8~8・5が70%程度と高く、十勝沖でM8・0~8・6が7%としている。
「堆積物」の調査から前回の地震は17世紀に起きたとされていて、すでに400年程度経過していると考えられることから、政府の地震調査委員会は「北海道東部に大津波をもたらす巨大地震の発生が切迫している可能性が高い」としています。
青森県の太平洋岸には東北電力東通原発など原子力関連施設が多いが、超巨大地震による津波の高さや沿岸地域での揺れの強さは、調査委や内閣府で今後評価する。
地震本部委員長が警戒発言
地震本部の平田直・地震調査委員長(東京大教授)が警戒発言
「超巨大地震は強い揺れに見舞われる面積や、津波に襲われる沿岸が広い。東北で起きたような超巨大地震が北海道でも起こる可能性があると考えて備えを見直してほしい。津波が発生する可能性を覚えておいてほしい。」「極めて高い確率。東日本大震災のような地震が千島海溝でも起きる可能性が高い。切迫している可能性が十分にあり、厳重な警戒が必要。」
地震調査委は震源を、十勝沖▽根室沖▽色丹島沖と択捉島沖--の3領域に分けて検討した。
地震研究者教授も警戒発言
実際に地層を調べた研究者で北海道大学・平川一臣名誉教授も警戒発言
「ほとんど400年弱くらいの(周期で)きている。すでに400年たっているので、いつ超巨大津波がきてもおかしくない」
・東日本大震災(M9.0)や南海トラフ巨大地震に加え、北海道でも海溝型地震の大きなリスクの可能性。・同時発表された四国地方の活断層の長期評価では、四国地方の全体で30年以内にM6.8以上の直下型地震が発生する確率を9~15%とした。直下型は震源が浅いケースも多く、甚大な被害が出る可能性。
規制委の事務局の原子力規制庁「すぐに規制基準を見直すことはないが、最新の知見を反映させる点がないか議論が必要だ」と説明した。
地震が起きたら
まず気象庁が発表する「緊急地震速報」に注意を向けましょう。気象庁では、地震が起きたことをすばやく検知し、地震の発生位置や規模を推定して、地震の強い揺れが到達するよりも早く、これから大きな揺れが来ることを「緊急地震速報」として知らせます。
一般向けの緊急地震速報は、最大震度5弱以上の強い揺れが予想される場合に、テレビやラジオ、携帯電話などで発表します。
「緊急地震速報」発表から強い揺れが到達するまでは長くても数十秒の短い時間ですが、その間に倒れそうな棚から離れるなど、安全な場所に避難したり、身を守る体勢を整えたりすることで危険を回避できます。
※場所によっては、緊急地震速報より地震の揺れが早く到達する場合があります
緊急地震速報の入手方法は、気象庁のホームページに詳しく掲載されていますのでご覧ください。
出典:地震が起きたら
■地震が起きても「あわてず、落ち着いて」行動しましょう。 北海道伊達市