日本の駅名に最も使われている文字は何だ!実際に調べてみた

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皆さん考えたことありますか?

私がある駅名に関する調査をしていたとき

全国にある沢山の駅を見ていて気になったことがある


「日本の駅名に最も使われてる文字ってなんだろう」


なので全国に9000駅以上ある駅に使われている文字を数えてみました

その中で「日本の駅名に使われている文字TOP10」を使用数、使用率とともに紹介する

各グラフはクリックしていただくと大きく見ることができます

条件

・「駅」、「停留所」などはカウントしない

・東京駅など多数路線が乗り入れしているものも一つとカウントする

・同名駅であっても、所在地が明確に違う場合はカウントする

対象駅数

9169駅

第10位

音:チュウ・ジュウ

訓:なか


画数:4画

使用駅数:292駅

使用率:3.18%
まんなか、あいだ、などの意味の「中」が第10位

使用例としては、○○中央といった位置を示すものが多くみられた

その他には「陸中」「備中」「越中」など、古い地名を使用しているものも各地にみられた

各都道府県の「中」使用数グラフ

最も使用数が多かったのは「東京都」の24駅


「中」がつく駅名が一つも存在しないのは

「山梨県」「奈良県」「宮崎県」「沖縄県」の4つ

第9位

音:ゲン訓:はら

画数:10画

使用駅数:294駅

使用率:3.21%
広くて平らな土地という意味を持つ「原」が僅差で第9位

もともと日本の地名にも多く使われている文字で、駅名にも多く使用されたようだ

「はら」、「げん」という読み方がほとんどであったが、中には「ばる」と読む駅も存在した

九郎原(くろうばる)など

「原」一文字だけの駅も、静岡県、愛知県、香川県にあった

各都道府県の「原」使用数グラフ

最も使用数が多かったのは「東京都」の19駅


「原」がつく駅名が一つも存在しないのは

「秋田県」「石川県」「沖縄県」の3つ

第8位

音:シン

訓:あたら-しい

  あら-た

  にい


画数:13画

使用駅数:304駅

使用率:3.32%
2009年の「今年の漢字」にも選ばれた「新」が第8位にランクイン

使用例としては、新○○駅というのが非常に多かった

ちなみに、県名にも「新」が入っている新潟県は、11駅と特別多いわけではなかった

各都道府県の「新」使用数グラフ

最も使用数が多かったのは「東京都」の42駅


「新」がつく駅名が一つも存在しないのは

「鳥取県」「大分県」「沖縄県」の3つ

第7位

音:セイ・サイ

訓:にし


画数:6画

使用駅数:324駅

使用率:3.53%
方角の名である「西」が第7位にランクイン

東西南北の4方角の中では最も使用数が多い方角であった

ちなみに、一番少なかった方角は「北」の195駅である

「西」という字は駅名の最初につくことが非常に多く

「西」がつく324駅中、実に270駅が「西」から始まる駅である

各都道府県の「西」使用数グラフ

最も使用数が多かったのは「東京都」の33駅


「西」がつく駅名が一つも存在しないのは

「岩手県」「山梨県」「鳥取県」「沖縄県」の4つ

第6位

音:チョウ

訓:まち


画数:7画

使用駅数:383駅

使用率:4.18%
地方自治体の区分のひとつである「町」が第6位

やはり、○○町というものが圧倒的に多かった

駅名の最後に町がつかない駅は30駅ほどしかなく、

最後につかなかったとしても、○○町〇丁目などといった形であり

○○町といった使い方をしていない駅は「町田」など数えるほどしか存在しない


ちなみに、似た意味の「街」の字を使用した駅はたった12駅しかない

各都道府県の「町」使用数グラフ

最も使用数が多かったのは「東京都」の55駅


「町」がつく駅名が一つも存在しないのは

「秋田県」「栃木県」「岐阜県」「奈良県」「和歌山県」「徳島県」「沖縄県」の7つ

TOP10の中では最も多かった

第5位

音:ヤ

訓:の


画数:11画

使用駅数:385駅

使用率:4.20%
のはらという意味の「野」が第5位に見事ランクイン

「の」と読むことが大半であり、「や」と読む駅はほとんどない

「野洲(やす)」駅など

ここまで、文字使用数で1位を独占してきた東京都だが

「野」は大阪府、兵庫県が同数で東京都に並んだ

各都道府県の「野」使用数グラフ

最も使用数が多かったのは

「東京都」「大阪府」「兵庫県」が同数の23駅

「野」がつく駅名が一つも存在しないのは

「鳥取県」「香川県」「岐阜県」の3つ

第4位

音:サン

訓:やま


画数:3画

使用駅数:463駅

使用率:5.05%
高く盛り上がった地形を指す「山」が第4位

日本は「山国」と言われるほど山が多く、その数は15,000以上

そのせいもあってか、5位の「野」を大きくはなし第4位に

「山」のつく駅が最も多かった都道府県は、駅数の多い東京都や大阪府をおさえ

京都府が第1位になった

各都道府県の「山」使用数グラフ

最も使用数が多かったのは「京都府」の31駅


「山」がつく駅名が一つも存在しない駅は

一つもなかった

第3位

音:ダイ・タイ

訓:おお

  おお-きい

  おお-いに


画数:3画

使用駅数:487駅

使用率:5.31%
いよいよTOP3である。

まず3位は、形や規模がおおきい、数や量が多い、などたくさんの意味を持つ「大」

その地由来であるものも大半であるが、○○大学とつく駅も多くみられた

その数は60駅ほどと、「大」のつく駅の1割強を占めている

ちなみに、「小」は225駅である

各都道府県の「大」使用数グラフ

最も使用数が多かったのは「東京都」の40駅


「大」がつく駅名が一つも存在しないのは

「沖縄県」ただ1つ

同率3位

音:ゼン

訓:まえ


画数:9画

使用駅数:487駅

使用率:5.31%
ここでまさかの同率3位で「前」がランクインした

こちらは同率3位の「大」と違い地名由来のものは少なく

その代わり○○前というのが非常に多い

病院、学校、美術館、競艇場さらには○○駅前駅まで

あらゆる施設につくことができる「前」は納得の3位である

各都道府県の「前」使用数グラフ

最も使用数が多かったのは「東京都」の38駅


「前」がつく駅名が一つも存在しないのは

「山口県」ただ1つ

第2位

音:セン

訓:かわ


画数:3画

使用駅数:508駅

使用率:5.54%
かわ、かわのながれの意味を持つ「川」が第2位

日本には30,000本以上の川が流れているためか、○○川というのが大半である

中でも、新川、黒川の二つはそれぞれ4駅も同名駅があり、人気の名前なのかもしれない

同じような意味を持つ「河」は99駅であり、全体の順位は50位だった

各都道府県の「川」使用数グラフ

最も使用数が多かったのは「東京都」の39駅


「川」がつく駅名が一つも存在しないのは

「福井県」「鳥取県」の2つだが

どちらも決して川がないわけではない

第1位

音:デン

訓:た


画数:5画

使用駅数:649駅使用率:7.08%
日本駅名に使われた文字ランキング、堂々の第1位に輝いたのは「田」

第2位の「川」よりも150駅ほども多く、圧倒的な差を見せた

さらに「田」がつく駅は短い名前が多く、平均駅名文字数は3.05文字でTOP10のなかでも一番短い

これだけ駅数が多いと同名駅も多数あり、「高田」にいたっては5駅も存在する

各都道府県の「田」使用数グラフ

最も使用数が多かったのは

「東京都」「愛知県」が同数の43駅

「田」がつく駅名が一つも存在しないのは

「沖縄県」ただ1つ

番外編:日本で一番ありきたりな名前の駅

川田駅

所在地:徳島県吉野川市

路線:徳島線

開業日:1914年3月25日

このランキングのデータをもとに導き出した

「日本で一番ありきたりな名前の駅」である

第1位と第2位の文字しか使っていないので、これが一番ありきたりといえるだろう

ちなみに、読み方は「かわだ」ではなく「かわた」である

おわりに

このランキングはいかがだったでしょうか

もしかしたら何かの役に立つかもしれませんね

やはりこういった本当にどうでもいいことは、探求心をくすぐります


もしよろしければ、このランキングを作るきっかけになった記事もご覧ください

最後に

このデータを作成するにあたって「駅データ.jp」さんのものを参考にさせていただきました

本当にありがとうございます

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Sharetube