再開したものの6日で打ち切った捜索 機動隊員が語った、御嶽山の捜索現場が壮絶だった
行方不明となっている6人の捜索を9カ月半ぶりに再開した。
57人が死亡し戦後最悪の火山災害となった御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火で、長野県は29日、行方不明者6人の捜索を再開した…
捜索の皆様お気をつけて… pic.twitter.com/KVVZDdx7nj
御嶽山1遺体発見 岐阜県側の山頂近く、灰の中
岐阜県によると、見つかったのは、一ノ池西側の県境付近の稜線(りょうせん)。大きな岩の陰にかがんだ状態で火山灰に埋まっていた。遺体は長袖シャツ、ズボン姿で、青っぽいリュックサックを背負っていた。
出典:御嶽山1遺体発見 岐阜県側の山頂近く、灰の中 − 岐阜新聞 Web
再開したんですけどね・・・やっぱり時間が経っているから全員は見つからなかったみたいでも、それでも1人見つかって本当に良かった
御嶽山再捜索6日で打ち切り 不明者5名を残す形となった
58人が死亡した御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火で、長野、岐阜両県は6日、先月末に再開した捜索を、行方不明者5人を残したまま終えると発表した。
剣ケ峰頂上や一ノ池周辺など重点捜索エリアを全て捜したとした上で、「新たな手掛かりはなく、火山活動が続く中、これ以上継続できない」と終了の理由を説明。家族にも伝えたと明らかにし、「苦渋の決断だ。ご家族の気持ちを察すると誠に無念でやるせない」と述べた。
間近で噴煙、漂う硫黄臭 御嶽山の捜索隊が現場を語る
31日は午前11時40分ごろ捜索開始。約40分後、剣ケ峰北西の一ノ池西側稜線(りょうせん)付近にある高さ3メートルほどの岩の陰の急斜面で、隊員(25)が持つ金属探知機が反応した。
水分を含み重くなった粘土質の火山灰を、別の隊員(26)がスコップで掘り下げると、ザックのような物があった。全員が交代で掘った。約50メートル先で噴煙が上がり、風向きによって硫黄の臭いも立ちこめる。気温は20度足らずだったが、隊員たちは上着を脱いだ。
約1時間かけ70センチほど掘ると、リュックを背負い、体育座りの姿勢の男性が現れた。遺体収容後、全員で黙禱(もくとう)を捧げた。堀田さんは心の中で「長い間、冷たい雪や灰の下で、お待たせしました」と呼びかけた。
その後、残り5人とみられる行方不明者は見つかっていない。3日の捜索は落雷の恐れから昼前に終了。堀田さんは「できる限りのことをやっていきたい」と話した。