技術の進化で古いグラボにも脚光が!?DirectX12のすごさ

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かつては同スペックGPU2枚以上でしか行えなく、金持ちの道楽レベルであったマルチGPUが近年異種混合で可能になり、グラボユーザーに救いの手が差し伸べられています。

マルチGPUとは

nVIDIAの「SLI」、AMDの「CrossFireX」などが代表的な、複数のグラフィックボードを刺して、性能を増幅させる仕組みです。しかし、同じGPUチップ、GPUメモリ量のグラフィックボードを複数用意しなくては機能しなかったため、導入のハードルは高かったです。

※多くのユーザーは買い替えで高性能グラボを買うため、旧作の活用法がほとんどない

稀に一度買ったGPUを、お金が溜まったら買い増しして、SLI・CrossFireXにというユーザーもいますが、たいてい買い替えタイミングではもっと電力効率のよい最新作が登場しています。
	
	

DirectX 12世代の優良技術EMA

EMAとは、DirectX 12から導入された機能で、これまでは同種同性能のグラボでしか行えなかった、処理能力の合算が、実質可能になる機能です。

これまでは新グラボを購入すると、旧グラボの性能がある程度よくても、結局新しい方に取って代わられるだけでしたが、今後は双方刺しておけば、DirectX 12対応のゲームやソフトに関しては、両者合算分の性能を発揮できるようになります。

例えば、ベンチマークスコア1000のグラボを使っていたとして、たいていは次の載せ替えは倍くらいの性能のものを選ぶもので、2000くらいのものにします。

その場合、これまでですとパソコン全体のグラフィック処理能力は2000に変わるだけでしたが、今後は旧グラボも刺しておけば(電力が許せばですが)、合算して処理能力3000のPCのできあがりです。

こうして、足し算的な処理能力で、1.5倍にするのは容易ですが、1枚のグラボで性能を1.5倍にするとなると、これまでは数万円は高いものに買い換えないといけませんでした。

そうした意味で、このEMAの登場は画期的です。

※もちろんDirectX 12に対応していないソフトウェアなどでは1枚あたりの処理能力のよいグラボが有用なことは言うまでもありません。

	

参考:グラボ・ビデオカードとは

ビデオカード(英: Video card)は、パーソナルコンピュータなどの各種のコンピュータで、映像を信号として出力または入力する機能を、拡張カード(拡張ボード)として独立させたものである。「ビデオボード」「グラフィックカード」「グラフィックボード(俗称グラボ)」「グラフィックスカード」「グラフィックスボード」ともいう。

カードに搭載されているチップやメモリによって描画速度、解像度、3D性能などが異なる。

出典:ビデオカード - Wikipedia

	
IBM PCおよびPC/AT互換機の多くの機種では、ビデオ回路がマザーボード上には実装されておらず、ビデオカードによる拡張が容易である。しかし、ウェブサイト閲覧や電子メールのやり取り、オフィス作業など日常的な作業を行うには支障のない程度の性能を備えた表示回路を組み込んだチップセット(統合チップセット)と、それを搭載したマザーボードが出現し、そしてさらにGPUを内蔵したCPUが出現したことにより、安価なPCではビデオカードを搭載せず、オンボードグラフィックス機能やオンダイグラフィックス機能を用いるものが一般的となっている。このため、ビデオカードは高速な3D表示性能やマルチディスプレイ機能を目的として追加される場合が多い。また統合グラフィック機能のUMAによる性能低下を避けるためにビデオカードを追加する場合もある。

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Sharetube