タンポンが原因で右足を失ったモデル、ではなぜそうなってしまったか?タンポンの危険性について調べてみた
2012年、ワッサーは寝入りばなに気分が悪くなり、あっという間に体温が41度にまで上昇、即座に救急病院に搬送された。この時、あと10分遅ければ彼女の命はなかったという。医師は彼女の母に祈ることを勧め、そして“覚悟”をするよう促した。病名はタンポンの使用に起因する細菌性感染症、いわゆるトキシックショック症候群(TSS)。一命は取り留めたものの、彼女の体は複数箇所が壊疽を起こし、左足に深刻なダメージが残った上に、右脚の膝から下を切断しなければならなかった。「家に帰ったときは、いっそ死にたかった。全てがあまりにも突然だったんだもの。脚がなくなっていて、車いすに乗って、トイレにも歩いて行けなくなっていた。ずっとベッドに寝かされて、動くこともできない。四方の壁がまるで牢獄みたいに思えたわ」と、ワッサーは当時の心境を吐露する。
当時、Kotex社の「ナチュラル・バランス・タンポン」を日に三回交換して使用していたというワッサーは今月、Kotex社に対して損害賠償と女性用製品の原料を変更することを求めて訴えを起こした。また、彼女は世の女性に対してタンポンを使用することの潜在的リスクを広く周知することを望んでいる。
同社はPeople誌の取材に対し、進行中の訴訟についてはコメントは控える、と回答した。
タンポンの危険性
さて、前回に続き「オーガニックコットンの生理用ナプキン」に絡み、タンポンの危険性を紹介します。タンポン【Tampon】とは、消毒した綿・ガーゼに薬をしみ込ませ、局所に挿入して、止血または分泌液の吸収をさせる物。綿球。止血栓。(広辞苑より)
日本では、月経中の膣内に挿入し、月経血を吸収させる目的の商品を総称して、タンポンと呼んでいるようです。
女性によっては、「タンポン」派と「ナプキン」派と分かれる傾向があります。
私自身は、テニスやプールなどのスポーツをするときに使った事もありますが、手間が面倒で、不快な思い出しかありません。
オーガニックコットンのナプキンと出会ってからは興味もないのですが、「断然タンポン派」という友人も知っています。
私自身は、タンポンの危険性について、DISCOVERYチャネルのドキュメンタリーをたまたま見ていて知ったのでした。
~タンポンの危険性~タンポンの使用説明書には、必ず書いてありますが、黄色ブドウ球菌トキシックショック症候群(TSS)になる可能性があります。
これは、1970年代に、アメリカの若い女性が突然、この「黄色ブドウ球菌」(冒頭写真 BY ウィキペディア(Wikipedia))によって死亡するという事件が相次いだことで発覚しました。
女性の急死が相次ぐ中、その原因がわかるまでは、実に5年近くかかったといいます。
何件か犠牲者が出てからわかったことは、死亡した若い女性の共通点に「あるメーカーのこのタンポンを使用している」ことでした。
もちろん、このタンポンを使用した全ての人がその危険に冒されるわけではありません。
ホメオパシーの考えも同じですが、人は皆、あらゆる菌やウィルスにさらされています。
しかしながら、病気になる人とならない人がいるのは、その人自身が、菌やウィルスに対してどう反応するかの違いです。
同じ人間でも、疲れているときと元気なときでは、風邪に対する感受性も異なります。
なので、私は大丈夫、と思って使っていても、違う時には、負担に感じたり、違和感に感じたりすることを誰でも、感じるコトがあると思います。
このタンポンのケース、メーカーではもともと、他にもタンポンを販売していたにもかかわらず、それまでこのような事件は起きていなかったのです。
では何故?
突然、黄色ブドウ球菌トキシックショック症候群(TSS)が起きたのか?その理由は、このタンポンの素材に隠されていました。
丁度、初めての犠牲者が出た年、このメーカーでは、従来使っていた綿などの自然素材を一切やめ、塩素漂白した綿やレーヨンで作られた素材に切替えていたのです。
吸収率が高くなったタンポンは、その分、たくさんの血を吸収することになります。
そして、それが、かえって人体に危害を及ぼす結果になりました。
つまり、黄色ブドウ球菌にとっては温床ともいえる、絶好の繁殖体制の好条件が整ってしまったのです。
黄色ブドウ球菌は強い毒素を生産し繁殖を許してしまうと、成人の大人でも簡単に死に至るといわれています。
もちろん、メーカーは、犠牲者が出ることも知らず、血液の吸収率を高め、より漏れにくいタンポンを作れば、利用者も喜んでくれるだろう、というユーザーの立場に立った開発だったのでしょう。
ユーザーを含め、そんなに便利なものを使いたい、と思います。
その危険性を知らなければ、私だって、そう思います。
私自身は、吸収性の高いタンポンやナプキンは、女性が社会で活躍する機会に一役買ってくれたツールだと考えています。
ただ、残念ながら、化学合成された素材は、吸収率は高いけれども、人体にとっては好ましくない結果を生んでしまったのです。失敗作であったとわかったら、素材の比率を変えたり、そのような事故が二度と起きないように対策を施すことが先決です。
そして、今では冒頭に述べたとおり、タンポンの使用説明書には、黄色ブドウ球菌トキシックショック症候群(TSS)になる可能性の危険が必ず記載されています。
しかし、私が疑問に思うのは、その情報の根拠が不明であることです。
「過去に、実際に犠牲者がいたからわかった事実であること」「その発生のそもそもの原因は、化学合成物質によって引き起こされていること」について、全く言及されていないのです。
このドキュメンタリー番組を見なければ、黄色ブドウ球菌トキシックショック症候群(TSS)が、既に1970年代に、実際に犠牲者が何人も出たからだったとは、知る術もありません。
おそらく、このタンポンについては、動物実験はしていないのでしょうが、このように、「使用の際の危険性」が書かれているということは、実際に過去にそういう犠牲者がいたということを表しているのです。
まれとはいえ、条件や環境によっては、誰の身にも起きることなのに・・。
「タンポン使用の危険性」2つのポイント
■1:中毒性ショック症候群タンポン使用によって、中毒性ショック症候群を引き起こす可能性があるといいます。その原因は、タンポンに使用されている、繊維だそうです。
ほとんどのタンポンには、吸収性の高い化学繊維“レーヨン”が使用されていて、このレーヨンを、膣の中に長時間入れておくと、そこにブドウ球菌が繁殖して、時として中毒性ショック症候群を引き起こしてしまうそうです。
■2:不妊症、子宮内膜症タンポンの製造過程で、毒性の強い“ダイオキシン”が使われている場合があるというのです。そんなものが体に入って、いいことがあるわけはありませんよね?
ダイオキシンが体に入ると、免疫機能の破壊や、ホルモンの働きを抑制することが分かっており、不妊症、子宮内膜症、最悪の場合にはガンになる可能性があるといいます。ダイオキシンは、体の中の脂肪細胞に蓄えられ、一度入ってしまうと体外に出ることがないそうです。
出典:毎月のことだから無頓着じゃダメ!「タンポン使用の危険性」2つ - WooRis(ウーリス)WooRis(ウーリス)
タンポンを使用する際に一番注意をしたいのが『トキシックショック症候群(TSS)』です。TSSは黄色ブドウ球菌が作る毒素が原因で引き起こされる病気で、主な症状としては発疹・倦怠感・嘔吐・下痢などがあります。
このような症状があわられた場合は早急に治療を受ける必要があり、放置をしていると血圧低下によるショック状態に陥り、最悪の場合は死に至ります。
タンポンを使用した際に起こるTSSの原因はタンポンに含まれている化学繊維です。
現在市場に出回っている殆どのタンポンには化学繊維の「レーヨン」が使用されています。
このレーヨンを長時間膣の中に入れてしまうと、そこに黄色ブドウ球菌が繁殖してTSSを発症する危険性が高くなります。
出典: タンポンは使い方を間違えると危険です!タンポンに潜む危険性と正しい使用方法について 汚い手でタンポンを使用すると細菌が膣内に入り、バクテリアの繁殖を促します。 タンポンを使用する際は必ず手指を綺麗に洗浄してから使用しましょう。 適切な使用時間は約4~8時間です。8時間以上の使用は危険ですのでやめましょう。 出産後は膣内の免疫機能が弱まっているのでTSSにかかる危険性が高くなります。 産後8週間までと出産後初めての生理は使用を避けてください。 出典: タンポンは使い方を間違えると危険です!タンポンに潜む危険性と正しい使用方法について
タンポンを使用する際は以下の事を守りましょうね。
1.使用の際は手指を清潔に!
2.長時間の使用は禁止
3.出産後のタンポンの使用は控える