沈没タンカーの燃料油、沖永良部島や与論島など16の島に漂着

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東シナ海で衝突事故を起こし爆発沈没した原油タンカーの燃料が日本の南西諸島の島々に漂着しつつある。島民たちは除去作業に懸命だが、ゆたかな漁場や鳥類、サンゴ礁など生態系への悪影響が懸念される。

流出した油の帯

東シナ海で起きたタンカー沈没事故で流出した油の帯。第十管区海上保安本部提供(2018年1月16日撮影)。(c)AFP PHOTO / Japan"s 10th Regional Coast Guard Headquarters
【2月24日 AFP】海上保安庁は23日、鹿児島県の沖永良部島と与論島に漂着した油について、東シナ海(East China Sea)で先月沈没したタンカー「サンチ(Sanchi)」から流出したものとみられると明らかにした。

 海上保安庁の報道官によると、両島に今月漂着し始めた重質油のサンプルを採取して分析したところ、サンチの燃料に使われていたものと成分が似ていた。

 同報道官はAFPに対し、事故海域で原油流出を伴う海難事故は他に把握していないため、沖永良部島と与論島に漂着した油はサンチと関係がある可能性が高いと結論付けたと語った。


 地元自治体によると、少なくとも16島の沿岸に油状の物が漂着した。島民たちは除去作業を実施し、これまでに合計90トンを回収した。

 日本政府は、この事故による沈没海域の漁業や鳥類やサンゴ礁など生態系への影響について詳細な調査に乗り出している。海上保安庁は、流出したコンデンセートは徐々に拡散するとみている。

出典:沖永良部島と与論島の漂着油は沈没タンカーの燃料、海上保安...

	

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