あの子に会いたい…ペットロスを受け入れていくために

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会いたい、会いたい…

以前、老犬との過ごし方をまとめましたが、今回はペットロスについてです。「うちの子」と言っていたり、誰々ちゃんのパパ、ママと呼ばれたり、家族としてペットちゃんと過ごす人も一般的になりましたよね。それでも、ワンちゃんも猫ちゃんも人間より先に寿命を迎えてしまいます。


家族として過ごしてきた分だけ悲しみも大きく、ペットロスになってしまう飼い主さんが沢山います。ひどい場合は日常生活に支障が出ることも…。そうなった時にどのように向き合えば良いのか、調べてみました。

割合で見てみるペットロスの症状、中には危険なものも…

●個人差はあるでしょうが、一般的には次のように立ち直っていくとされています。
また、精神科医のキューブラー・ロスによると、対象の死の受容における心理は以下の①~⑤のように流れていく。

①否認:対象の死を現実として受け止められず、否定する

②怒り:対象の死は誰かのせいだと、周囲に怒りを向ける

③取引:何かと引き換えに、対象を復活させてほしいと願う

④抑うつ:無気力となり、強い悲しみにひたる

⑤受容:対象の死を受け入れ、徐々に心を落ち着かせていく

出典:アカデミックな視点から探るペットロスの実態と克服方法


一方で、ペットロスが長引く人の多くは、「ペットロスに関して周りに話せなかった」と言っています。ペットロスに限った話ではなく、何か悲しいことや不安なことがあった時に、誰か親しい人に相談できると気が楽になりませんか?ペットロスの場合も、その悲しみを誰かと共有することで、実際に症状が緩和されるケースがあるようです。

出典:経験者から学ぶ|ペットロスから立ち直る人/立ち直れない人


人間関係や仕事、はたまた家庭の問題で混乱している時、ペットの存在が心の拠り所になるとお思いの方が多いのではないでしょうか。どんなに辛い時でも、ペットは無条件にあなたを受け入れてくれるからです。こうした「心の堤防」のような存在であるペットを亡くした時に、追い打ちをかけて人間関係や仕事で辛いことが起きた場合、どのようなことが起こってしまうでしょうか。ただでさえペットの死で悲しみに暮れているのに、「心の堤防」がなくなったことで、より深刻な混乱状態に陥ってしまうかもしれないのです。


また、一般的に精神的な病と身体の間には深い関係があるため、身体的な病気に発展してしまう場合もあります。実際に、大切な人の死を期に心臓病の発病やがんの悪化等が起こったケースが報告されていますし、歌手のジュディ・オングさんは愛犬の死によって幻覚や時間間隔の喪失といった精神的な症状から、血圧・コレステロール・尿酸といった様々な数値の悪化にまで影響が及んだそうです(livedoorNews記事より)。

出典:ペットロスとは?症状や克服方法、周囲の人の接し方について ...

●再度PEDGEの調査からです。うつ状態に陥るケースについて、解説がありました。
●回復する期間は人それぞれですが、長引く飼い主さんにはやっぱり傾向があるようです。普段から悩みをなかなか相談できず抱え込む人は、同じようにペットロスの事も話せず「大丈夫」と振る舞い、ずっと1人で苦しみを抱えたままになりがちなのでしょう。


また、ペットロスからうつ病などになる事も。普段から苦労の絶えない生活をしていたり、ちょうど重大な問題やストレスを抱えていたり、元々心身に病がある飼い主さん達の場合ペットが支えになったりします。その支えが無くなったら…心にも体にも深刻な影響が出るのは充分想像できます。単身や子どもがいない、など家族構成も関係しそうです。

穏やかになれる作業をしてみませんか?

遺骨を持ち歩くと、いつも一緒にいるみたいです

いつも一緒にいたい飼い主さんは、キーホルダーやペンダントに遺骨を納めて持ち歩く事も多いようです。


カプセルの形が一般的でお値段もお手頃ですが、普通のジュエリーに見えるデザインや、刻印をしてくれるョップもあります。


キャップの蓋をクルクル閉めるので、外れないよう気を付けるのが注意点とのこと。気になるなら瞬間接着材でくっつけると良いそうです。


手元供養専門店「メモリアアレカ 」の商品。「 今話題の人気商品を集めてみました♪おすすめ通販ならこちら!」で紹介。

筆者の画像です~

蓋と本体が外れないよう、マスキングテープを何重も巻きました。チェーンを通す丸カンの劣化にも備え、輪の切れ目の部分に瞬間接着剤も付けてあります。
●そのほかにはアルバムを作る、器用なら羊毛フェルトや粘土でよく似た子を作ってみる、形見の品を持ち歩くなど、どれだけでも浮かびますよね。そっくりなぬいぐるみを買った知人もいます。また、遺骨は霊園に納めてお参りしたり、部屋に置くなど色々ですが、飼い主さんが納得のいく形が最良だと思います。


またちょっと注意点です。遺骨を長く置くと、なんとカビが生えてしまう例があるそうです。これは悲しいですね。

• シリカゲル等の吸湿剤:骨壺内の湿気を吸ってくれます。


シリカゲルは、100円ショップなどで食品保存用として販売されています。

• テープ:陶器と蓋の間を密閉するために使用します。

出典:意外と知らない?長い間遺骨の入った骨壷を保管しておくと…

...
「宮城県のペット火葬 ふくふくやま」さんより、保管やカビが生えてしまった時の対処法が紹介されています。
●このように湿気を防いで保管します。万が一カビが生えたら天日干しや、もう1度火葬すると良いそうです。骨壺に収まらない大型犬だと、辛そうですが「粉骨」でパウダー状にする事も多いと火葬屋さんに聞きました。そのほうが管理も楽で安心かもしれませんね。

こんな方面からも考えてみますか?

ペット供養の際に覚えておきたいことはただお墓を建てる、お供え物をするだけで終わるのではなく、気持ちを伝えることも大切です。ペットが生きている間は人間の言葉は分からないかもしれません。しかし、死後のスピリチュアルな世界は精神世界でもあります。そのため、相手に気持ちがテレパシーのように繋がりやすく、飼い主さんの言葉が亡くなったペットに届きやすいです。ですから、毎日ではなくても時折感謝の気持ちや亡くなったペットを思うことで、魂も早く浄化することでしょう。 

出典:気持ちを伝える


スピリチュアルブームで、亡くなったペットと話しができる「アニマルコミュニケーター」が増えているので、お願いするのも良いかもしれません。ただし本当は聞こえてなかったり、高額すぎる、供養の品を買うよう勧めるケースもあるので慎重に選んください。

世界中で有名な、多くの人を救った虹の橋

虹の橋、日本語訳

世界中の飼い主さんの間でかなり有名で、紹介するまでもない作者不詳の詩。


逝ってしまったとき「虹の橋に行きました」と言う飼い主さんもちらほらいますし、沢山の人をペットロスから救ったとも言われています。


画像で検索すると沢山あります。信じる信じない、それぞれですが、こんな世界があったら嬉しいです。


「愛の郷メモリアルペットパーク」からの画像です。

●カナダのシンガーソングライター、サラ・マクラクランの名曲「エンジェル」を、この詩の英語の原文にのせた動画をご紹介です。優しく切ないメロディと歌声にとても癒されます。

楽しかった想い出も、ありがとうも、悲しみも全部抱えていきたい

実は私自身が15年一緒にいた愛犬を亡くしペットロス中です。余命を告げられた時、とてもお世話になった獣医さんには「順番は間違っていないから今まで通りに最後まで楽しく、一緒に過ごしてください。そして楽しかった事をたくさん思い出してくださいね」と言葉を頂きました。


ただ今回色々調べたり周囲から沢山貰えた優しい言葉から、楽しかった想い出はもちろん、悲しみや辛さも一緒に抱えたままで良いのかもと思うようになりました。


今も日本や世界のあちこちに、悲しさや辛さから立ち直れない飼い主さんが沢山いると思います。悲しみが深いのはそれだけ愛し、幸せな時間をいっぱい過ごしたから。そしてペットロスは特別なものではなく、程度の違はあっても殆どの飼い主さんが味わう、当然の反応だそうです。


大好きだったあの子は愛し愛される事、命の尊さ、言葉でのやり取りができず永遠に自立しないので、様子を見て獣医さんの助けを借りながら、自分の判断で育てて最期を見届けること、周囲の優しさ、沢山教えてくれたはずです。同じ思いをした飼い主さん達と共に、全部ずっと忘れないまま過ごしていくのだろうと思います。

著者プロフィール
Sharetube