プロでもある!?将棋の反則負けとその実例
テレビ等でもよく紹介され今将棋ブームが熱くなってきた今日この頃ですが、驚きの反則負けも多く存在します。そんな中の有名な反則負けや珍しい反則手などをご紹介。
1位:二歩
成っていない歩兵を2枚以上同じ縦の列に配置することはできない。
テレビ等でもよく紹介され今将棋ブームが熱くなってきた今日この頃ですが、驚きの反則負けも多く存在します。そんな中の有名な反則負けや珍しい反則手などをご紹介。
成っていない歩兵を2枚以上同じ縦の列に配置することはできない。
プロでも44回登場している反則負けの種類です。
相手が駒を指す前に続けて指してしまう反則が「二手指し」です。これもプロ棋士で多い反則。過去には淡路仁茂九段が2度この反則で負けとなっています。
二手指しでの反則負けも過去に22回登場しています。
自玉を相手駒の利きにさらす手(王手放置)自らの着手の後、自らの玉が王手のかかった状態にあってはいけない。すなわち、
1.相手に王手された場合は王手を回避しなければならない。
2.玉を相手の駒の利きに移動してはならない。
3.玉以外の駒を移動させた結果、玉が相手の駒(香車、飛車(竜王)、角行(竜馬))の利きにさらされるようにしてはならない。
プロ対局でも、過去に8回登場している反則負けです。
名称のまま、実際には移動できない場所へ駒を打ってしまうこと、5回発生。
成れない場所に打ったり動いて駒を成ってしまう場合。3回発生。
持ち駒を成駒の状態で打った(成銀を金と見間違えて打ったという事例がある。)駒を飛び越える位置に角を動かした。
自分が取った駒を相手の駒台に乗せた。
盤上から駒台に移ってしまった香車を持ち駒として使用した(服の袖が当たったことが原因である。)。
後手が先に指した。これは「自分の手番ではないのに指している」ことから、二手指しの一種にあたる。あえて言えば、「0手目」という架空の後手の指し手と合わせて2手となる。棋譜上は「並べた状態のまま投了」の扱いとなる(2007年・倉敷藤花戦の関根紀代子)。
相手の駒を取った後、別の場所に駒を動かした(8八の玉将で7八の相手の馬を取ろうとして、馬を駒台に移した後玉将を8七に移動させた。棋譜上は馬を取らずに玉を8七へ指した王手放置となっている。)。
いったん不成で敵陣に置いたように見えた駒を持ち直し、成りに変えた。対局はそのまま継続されたが、テレビ放送後の視聴者の抗議を受け、「待った」であるとされた。
自分で自分の駒を取った(国際将棋トーナメントBクラス日本代表のさかもと未明)。
竜を盤上で動かすときに、再び裏返して飛車に戻した(マイナビ女子オープンの畑中さゆり)。
という反則が知られている。
関根紀代子1974年度の第1期女流名人位戦で挑戦者決定戦に進出し、寺下紀子と対局したが、風邪を引いていた関根はゆったりしたセーターを着ており、対局中にセーターの袖に引っ掛けて落した香車を持ち駒として使ってしまい、関根の反則負けとなった。
2007年度の第15期大山名人杯倉敷藤花戦2回戦、対甲斐智美戦では、振り駒で後手になったにも関わらず初手を指してしまい、反則負けとなった。
糸谷 哲郎(いとだに てつろう)奨励会時代(12歳当時)には、佐藤天彦との対局で、棋譜並べの癖が出てしまい、取った駒を相手の駒台に置いてしまい、当時の奨励会幹事であった井上慶太に自ら申告し、裁定の結果、反則負けとされた。
「王手をするときには『王手!』と言わなければいけない」と誤認する者も多いが、そのようなルールは存在しない。これは、本来「自分で気づかなければいけない」とされているためである。そのような王手の発声は、指導対局や縁台将棋、初心者同士の対局などで慣習的に行われる場合があるに過ぎず、プロの公式戦などで行われることは皆無である。
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