「未解決事件の為情報求む!」琵琶湖バラバラ殺人事件とは
琵琶湖バラバラ殺人事件(びわこバラバラさつじんじけん)とは、2008年5月17日早朝から6月23日にかけて、滋賀県近江八幡市の琵琶湖で発生した殺人・死体損壊事件である。
滋賀県近江八幡市牧町の琵琶湖岸。高さ1メートルを超す草木が生い茂る中、かき分けて十数メートル進むと、ようやく現場にたどり着く。周辺はブラックバスがよくあがる釣り場とあって釣り客数人が目に入るが、事件について聞くと、「そんな事件があったかな」と関心がなさそうにつぶやき、時の流れを痛感させられる。
「人の足のようなものが琵琶湖岸にある」。
平成20年5月17日早朝。この琵琶湖岸で、友人とモロコ釣りに来ていた60代男性から110番通報があった。
県警近江八幡署員が駆けつけたところ、波打ち際で成人男性の右脚を発見。署員が周辺を捜索したところ、約2・5キロ離れた湖に注ぐ川の河口付近の砂浜で左脚が見つかった。
いずれの脚も、足首から先が切断されていた。
最初の発見からわずか1週間。
琵琶湖や周辺の川で、半径約15キロにわたり、この2つの部位のほか、頭部、左足、左手、右手の順で、切断された遺体が次々に発見された。
頭部は右脚の発見場所から約10キロ離れた同県東近江市の砂浜で見つかり、比較的顔の特徴が残っていた。
県警がDNA鑑定を行った結果、6部位はすべて同一の男性のものと断定した。
6部位の切り口はほぼ水平で、いずれも死後3週間程度が経過し、男性の死亡時期は同年4月下旬~5月上旬と推定。
死因は窒息死。首には絞められたような跡があり、ほかに目立った外傷がないことから、県警は何者かが男性を絞殺し、鋭利な刃物で遺体を切断した後、遺棄したとみて捜査を始めた。
県警はこれまで、男性の似顔絵入りのチラシを約3万枚配布したが、現在も捜査の端緒となる身元すら不明のままの状態が続く。
事件は風化しつつあり、県警の捜査員は焦りの色を濃くしている
当初、県警は、切断した遺体を遺棄する行為は人目につくため、1カ所に捨てその後水流に乗って発見場所まで移動したとみていた。
だが、地元漁師に聞き込みしたり、専門家に依頼したりして、琵琶湖や川の流れを調べた結果、切断遺体が現場には到達しないことが判明した。
このため、遺体が発見された6カ所それぞれで、切断した遺体を遺棄した可能性が高くなった。
「見つかるリスクが高くなるはずだが、絶対身元がわからない、とたかをくくったのか。わざと犯行を見せびらかすためか…」
捜査員らは犯人の意図をはかりかね、ため息まじりで話す。
事件解決のめどがたたない大きな原因は、犯人特定に至るのに重要な被害者の身元がわかっていないことにある。
捜査本部は当初、顔の特徴が比較的残る頭部が見つかったことなどから、身元はすぐに確認できるとみていた。
顔は前歯が4本なく、左目尻の下に直径1・5センチほどのこぶがあった。
捜査本部は被害者の似顔絵を作成し、顔が似ている家出人約1700人を照会。
そして、「被害者は社会的な接点がない可能性」があるとして、捜査員が似顔絵を持ち歩き、
関西の約250カ所の建設作業員宿舎や、約千社に及ぶ人材派遣業者で、似ている人物がいないかどうか徹底的な聞き込みを行った。
さらに、日雇い労働者が集まる一帯や、近畿一円の競馬場や競輪場、競艇場などにも頻繁に足を運び、売店の店員や常連客、一般客にも似顔絵を見せ、
被害者がだれなのか迫ろうと足を棒にした。
「聞き込みをした捜査員の靴が文字通りすり減った。捜査車両のタイヤは、倍のスピードで摩滅していった」
捜査本部幹部はそう述懐するが、そこまでしても、被害者の交友関係の一部にさえ、近づくことはできなかった。
こうした暗中模索の捜査の中、
21年2月に警察庁が「捜査特別報奨金制度」の対象に指定、有力情報提供者には制度上最高額の300万円を報奨金にした。
滋賀県警はこの報奨金を、被害者や犯人に結びつく「突破口」として望みをかけた。
被害者の身体特徴
(1) 性別: 男性(2) 年齢: 35〜65歳位
(3) 身長: 170センチメートル以上(170センチメートルより低い可能性もあり)
(4) 体格: 中肉~肥満
(5) 血液型: O型
(6) 頭髪: 白髪交じり(髪型は不明)
(7) 特徴: ○ 左目尻の下 コブあり
※ ただし、死亡時から数年前にはコブが無かった可能性がある
○ 歯の状態が悪い(上の前歯4本なし)
○ 鼻下顎部欠損(何らかの特徴があった可能性あり)
遺体の発見の状況等
(1) 「ふとももから足首までの右足」 H20.5.17(土) 近江八幡市牧町の琵琶湖岸(2) 「ふとももから足首までの左足」 H20.5.17(土) 近江八幡市佐波江町の琵琶湖岸
(3) 「頭部」 H20.5.20(火) 東近江市栗見新田町の琵琶湖岸
(4) 「足首からつま先までの左足」 H20.5.21(水) 大津市下阪本五丁目 藤ノ木川内
(5) 「左手」 H20.6.22(日) 草津市下笠町の琵琶湖岸
(6) 「右手」 H20.6.23(月) 草津市北山田町の琵琶湖岸
びわ湖バラバラ殺人ポスター
琵琶湖岸におけるバラバラ殺人死体遺棄事件捜査本部(近江八幡署に設置)は、昨年五月十七日から同二十一日にかけて、男性の切断された頭部、両脚、左足首が相次いで発見されたことを受け、懸命に捜査をすすめるものの身元判明にまで至っていない。このことから捜査本部は、警察庁科学警察研究所の協力を得て、身元解明への手掛かりにと、頭蓋骨を元に作成した「顔の復元図」=写真=を公表した。
同七月にもポスター(B4サイズ)一万枚を作成し、県内の各駅、コンビニなどに配布して協力を呼び掛けている。現在まで、約百四十件の情報が寄せられているが、有力な手掛かりにまで結び付いていないのが現状。
昨年五月十七日に近江八幡市の琵琶湖岸で右脚と左脚が発見され、さらに同二十日には東近江市栗見新田町の湖岸で頭部、翌二十一日には大津市下坂本町四丁目の藤ノ木川河口付近で左足首が見付かっている。
DNA鑑定の結果、同一人物のものと判明したことを受け、これらの資料に基づき作成した似顔絵を早々に公開したが、有力な手掛かりとなる情報は集まらなかった。髪型は水中での自然脱毛、鼻・唇・あごは欠損のため不明という。
これまでの鑑定結果などから、体の特徴は男性、年齢四十五~六十五歳、身長一七〇~一八〇センチ、小太りの肥満型、血液型O型、白髪交じりで黒色に染色、左目尻の下に直径一・五センチのこぶ(三年前は無かった可能性も)、足二四・五センチ(靴は二六センチぐらい)で、現在のところ胴体と両腕が見つかっていない。
警察は、身元解明へ全力で捜査を続けているが、いっこうに進展をみないことから、捜査本部のある近江八幡署にフリーダイヤル(0120―32―0027)を設置し、解明へ「ささいな情報でも」と協力を求めている。
出典:滋賀報知新聞
琵琶湖バラバラ殺人事件
男性は小太り、O型
滋賀県警が特徴を公表琵琶湖岸で男性の頭部や脚が見つかったバラバラ遺体事件で、滋賀県警捜査本部(近江八幡署)は二十八日、これまでに判明した遺体の特徴を発表した。男性の身元が判明しておらず、情報提供を求めている。
捜査本部によると、男性は五十-六十歳で身長一七〇-一八〇センチぐらいの小太り。白髪交じりの短髪で黒く染めている。左ほお上部に大きさ約一・五センチのこぶがあるが、三年以上前にはなかった可能性があるという。血液型はO型。靴の大きさは約二十六センチ。死亡推定は四月末-五月上旬という。
県警への情報提供はフリーダイヤル(0120)320027。
情報の受付部署
滋賀県近江八幡警察署「琵琶湖岸におけるバラバラ殺人死体遺棄事件捜査本部」電話番号 0748-32-0110(代表)
フリーダイヤル 0120-32-0027
FAX 0748-32-7388
住所 〒523-0892
滋賀県近江八幡市出町370番地
メールでも情報を受け付けています。(住所、氏名、連絡先の掲載をお願いします。)
個人のプライバシーは厳格にお守りいたします。
情報メールはPA35@pref.shiga.lg.jpへ ※このメールは、上記受付部署(近江八幡警察署)に送信されます。
虚偽通報
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