大麻(医療用・嗜好用)の合法化が世界中で進んでいるのはなぜ?

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2016年11月がターニングポイントだった

米国 大麻合法化広がる…州住民投票、娯楽用や医療用で

米大統領選(2016年11月8日投開票)の際は、全米34州で地域政策に関わる住民投票も行われた。9州で大麻の合法化が問われ、西部ネバダなど3州が21歳以上の娯楽目的の使用を賛成多数で承認したが、西部アリゾナは否決した。医療用は南部フロリダなど4州で解禁や使用拡大が認められた。

出典:毎日新聞 2016年11月20日

2018年、世界中で大麻解禁の流れが急加速

英国で医療大麻が合法化 専門医が処方可能に

医療大麻が処方される可能性がある病例は以下の通り。

・珍しい型の深刻なてんかんを患った子供

・がんの化学療法で嘔吐(おうと)や吐き気をもよおしてしまう成人

・多発性硬化症(MS)で筋肉が固まった成人

もしこれらの症状を持つ患者が専門医の診察を受けていない場合でも、かかりつけの一般医が適切と見なせば紹介してもらえる。

BBCニュース 2018年11月1日

全米で「大麻肯定派」知事が誕生、3州で合法化が確定

2018年11月6日米国の複数の州では中間選挙と同時に、大麻に関わる住民投票が実施された。その結果、ミシガン州では嗜好用大麻の一定量の栽培及び、使用が許されることになった。

ミズーリ州やユタ州でも今後、医療大麻の合法化措置が導入されることになる。つまり、6日の投票で新たに米国の3つの州で、大麻の合法化が決定されたのだ。

出典:page=2"

target="_blank">MSNニュース 2018年11月09日
大麻成分の新薬、米で初承認 難治性のてんかん治療用に

出典:朝日新聞デジタル 2018年6月27日

	
カナダで嗜好品としての大麻の所持、使用が合法化

出典:CNN.co.jp 2018年10月17日

	
大麻解禁に賛成の米国人は66%、3年連続で最高記録更新

出典:Forbes JAPAN 2018年10月28日

	
タイで医療用大麻・クラトムの合法化を承認 ガンやてんかんに効果

出典: DIGIMA NEWS 2018年11月15日

	

大麻の成分「カンナビノイド」は医療用に有効

「老人ホームで大麻」でハッピーに…医療大麻の先進国・イスラエルの場合

「医療大麻はカナダ、ドイツ、オーストラリア、イスラエル、アメリカ(29州)など主要先進国の多くで合法化され、がん、てんかん、多発性硬化症、緑内障、関節炎などの治療に効果を上げています。大麻を吸って病気の苦しみや痛みから解放され、ぐっすり眠れて気分もよくなり、誰もがハッピーな老後を送っているんです」

そして、医療大麻先進国とも言えるアメリカ以上に医療大麻が広く普及しているのがイスラエルだ。

出典: 日刊SPA! 2018年07月03日

難病治療で注目されるカンナビノイド

医療用大麻とは、大麻に含まれる薬効成分(総称して「カンナビノイド」と言います)を利用した生薬療法を行うことです。

カンナビノイドが癌、てんかん、アルツハイマー、緑内障、白内障、糖尿病、高血圧、リウマチ、多発性硬化症、PTSD、鬱病、薬物依存症など多岐にわたる難病の治療に役立つのではないかと言われており、海外では活発に研究が進められています。


出典:ヘンプ(大麻)で病気が治る!? 難病治療で注目される医療用大麻とは? - ヘンプ スタイル

体内にもとから存在するカンナビノイドを「内因性カンナビノイド」といいます。

内因性カンナビノイドは、脳幹以外のほぼすべての場所に存在しています。カンナビノイドの効能がストレスやPTSD,アルツハイマーやてんかん、ガンまで、非常に幅広いのは、脳幹以外のあらゆる場所に作用を及ぼすからです。ちなみに、脳幹が司るのは、呼吸や循環器系(心臓や血管)といった身体の機能です。つまりカンナビノイドは、大量摂取などの不適切な使い方をしたとしても、呼吸や心臓の働きを止めてしまうようなことはありません。マリファナ吸引を原因とする死亡が皆無であるのはこのためです。

出典:福田カレンのエネルギー栄養学 vol.11 神経伝達物質「カンナ...

	

大麻が合法化される社会的背景

大麻の無害性は、40年以上も前にWHOから報告されていた

1970年に世界保健機構(WHO)において、11人の世界的な専門家が討議の上作成されたレポートでは、大麻の作用について次のように報告されています。

1.大麻を使っていると、それが飛び石になってヘロインその他の薬の中毒に移っていくという説には根拠が不足している。

2.奇形の発生はない。

3.犯罪と大麻の因果関係は立証されていない。

4.禁断症状はない。

5.常用者の中に精神的依存が見られるが、それはコーヒーや煙草、酒、菓子などに対して依存する人と同じ程度のものである。

出典:取り戻そう、日本の心を。-大麻の国、日本-

古代中国に始まり、人類は少なくとも5000年間、鎮痛剤としてしばしば大麻を利用してきた。4200年前のオランダの墓からはアサの花粉が発掘されている。『大麻、その短い歴史』の著者であるジョン・フダックによると、ヴィクトリア女王でさえ「月経痙攣の鎮痛剤として、王室医師によって医療用大麻を処方されていた」という。

大麻が最初に議論の的となったのは、アメリカで1930年代に移民排斥主義者がメキシコからの移民と「マリファナ」を結びつけたときだったようだ。フダックによると、1937年に禁酒法を廃止した直後から、アメリカは大麻を取り締まりはじめた。

出典:“大麻政策”から学べることは──オランダに行って、吸って、考...

	
使用している母数が違うので一概には言えませんが、甚大な健康被害をもたらすアルコールが合法化されていることとの釣り合いがとれていないことは確かです。さらに、暴力団等反社会的勢力の資金源になるという点ですが、合法化されて薬局等で買えるようになれば彼らの資金源は枯渇してしまいます。暴力団の解散が相次ぐことでしょう。

出典:大麻合法化について考える – アゴラ

	
カナダのトルドー首相は、犯罪組織への資金源断絶のほか、多くの国民が非合法で使用していた大麻の生産、流通、消費を規制下に置くことを目的に、大麻合法化を2015年の選挙公約の1つに掲げていた。合法化の実現はトルドー政権にとり政治的な勝利となる。

出典:東洋経済オンライン 2018年10月18日

	
子供達に覚せい剤が合法的に与えられていることを、皆さんご存知でしょうか?

海外では注意力散漫な生徒にリタリンという合法的な覚せい剤を投与して授業に集中させるようにしている国もあります。

日本でも、注意力散漫などに対処するため、医師が処方するケースが少なくありません。

覚せい剤に手を染めた元スター選手を「子供達の夢を壊した」と言って非難する一方、判断力の乏しい子供達に覚せい剤を投与しているのが世間の実態なのです。どちらが”悪”かは、言うまでもありませんよね。

出典:大麻合法化について考える – アゴラ

	

伝統的日本文化の中で大麻は「麻」と呼ばれて親しまれてきた

麻は、衣食同源・居食同源・医食同源が体現できる万能な植物です

大麻は万能すぎて地下資源を使う産業革命の世界的な政策から見れば時代の逆行ということになり、麻が歴史的に圧力を受けてきたという経緯があります。

日本では大麻取締法という法律がありますが、葉と花に薬理成分が含まれていて、医療に使用して病気が治ってしまうと薬が売れなくなったり病院が倒産してしまう可能性もあることから、麻薬(正確には「痲薬」と書く)として扱われて規制の対象になっているのです。

出典:中山康直氏が語る"麻ことのはなし" - ヘンプでエコロジー生活「アサノハ」

「大麻」とは伊勢神宮から授与されるお札のことでした

日本人にとって大麻は古代から現代に至るまで、神社祭祀において重要な意味を付与されています。「大麻」という言葉は伊勢神宮から授与される神符・神札を指していました。

大麻に含まれる薬理成分の総称を「カンナビノイド」と言いますが、戦前の日本では、カンナビノイドを抽出した薬が喘息(ぜんそく)やアレルギーに効く漢方薬として市販されていました。

出典:日本人はなぜ昔から麻を大切にしてきたの? -ヘンプスタイル

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Sharetube