氷の中から発見された大型動物
世界各地で大寒波の襲来と、話題になることがありますがとんでもない寒さとなれば、
自然界に生きるたくましい動物であっても耐えられず、
まさかの氷漬けになってしまう場合があるようです。
改めまして、こんにちは!
今回は太古の時代から凍結保存されていた生物や、
現代で氷漬けになってしまった動物にいたるまで、
様々な凍結して発見された動物をご紹介します。
ユカ・マンモス
マンモスは、発見されている古代生物の中でも、特に知っている人が多いと言える動物ではないでしょうか。
象によく似たとても大きな姿で、現在でも大きさを例えるのに
その名前が出ることもありますね。
今回ご紹介するマンモスは2010年に、ロシアのラプテフ海岸にある、
シベリアの永久凍土から発見された、およそ39000歳とみられるマンモスです。
このマンモスは、ミイラ化しており、凍結状態だったため保存状態も良く、
マンモスの生態を解明する上で、非常に役立つと
研究者から重宝されているとのことです。
また、研究から、マンモスは、DNAに比較的変化が生じていない点と、現代の象にとても似ていることから、最先端の技術を使って、
現代に甦らせることが出来るかもしれない絶滅動物だという、研究者もいるようです。
もしかすると、この巨大動物が現代に甦った姿を、見られる日が来るかもしれませんね。
楽しみです!
ユカギールバイソン
シベリアは、何千年もの間、地球上の生物が生息している場所の中で、最も寒い場所の一つとされ、このような凍結動物の発見には、理想的な場所です。
そのシベリアの北東部で2011年、ユカギール族により、
現在のバッファローの祖先である、ミイラ化したステップバイソンが発見されました。
発見された今回のバイソンは、非常に珍しく、ほぼそのままの形で残されており、
脳や他の臓器もほぼ完璧に保存されていたのです。
9000年以上前のバイソンにもかかわらず、今まで発見されたステップバイソンよりも最も完璧な状態で、
研究者が、脳、心臓、消化器官、そして血管など、
広範囲に渡り研究することが可能だったといいます。
このバイソンは外傷などが見受けられないことと、腹部の脂肪の少なさから推測し、
環境の急速な変化の影響で、餓死した可能性が最も高いと考えられています。
ウーリーサイ
2007年、こちらもシベリアの永久凍土から、素晴らしい古代生物が発見されています。
発見されたのは、ウーリーサイという大型動物で、
かつて、ユーラシア大陸に生存した、最も一般的な大型動物の一つでした。
およそ39000年前に生息していたとされ、損傷の大きさを問わず、凍結保存された
ウーリーサイを発見することは、非常に稀なことです。
今回発見されたこのサイが、どのように生活していたかは、研究者によると
主に穀物を主食とし、現代のジャワサイとほぼ同じ大きさで、長い胴体、短い足、
そして角があり、マンモスのように非常に分厚い毛皮に覆われていたとされます。
体重は1.5トンと非常に重く、また現代のサイよりも、耳や尾は短かったようです。
ウーリーサイが絶滅した理由は、やはり氷河期といわれる時代の積雪や、寒さに適応できなかったためとみられています。
体の重みで、深い雪の中では足をとられて動けないどころか、
足が雪の中にはまった場合もともと短い脚のため抜け出せないことも頻繁にあり、
これが原因で死亡した例も多いとみられています。
ホラアナライオン
もうひとつシベリアの永久凍土での発見をご紹介しましょう。これまで化石でしか知られていなかった未知の動物のミイラを、
シベリア東部の川のほとりで地元の人が発見しました。
その正体は、現在のライオンの原種といわれるホラアナライオンでした。
さらに驚くべきことに、今回発見したのは、生後間もない双子の赤ちゃんで、
30000年以上前の生物にも関わらず、毛皮やひげが確認できるなど
かなり良好な保存状態であったというのです。
ホラアナライオンは、地球上に生息しているライオンの中て、かつてないほど巨大なライオンの一種でした。
肩の高さは、およそ120cmにもなり、周辺に生息していたトナカイ、馬などや
時にはマンモスをも捕食していたという大型肉食動物です。
しかしながら、詳しい生態や、なぜこの生物が最終的に絶滅に至ったかは解明されていません。
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