激烈に痛い凶悪な攻撃力を持つ虫

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蚊に刺された経験は皆さんあるかと思います。

さらに、蜂や蟻に刺されたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

蜂や蟻に刺された痛みは大きいといいますが、世界には通常お目にかかるような虫より

30倍も痛い虫刺されが存在するというのです。

そんな強烈な痛みとはいったいどういうものでしょうか?

人間が耐えられる痛みなのでしょうか?

その強烈な刺痛は場合によって大きな動物からも虫自身を守ってくれるでしょう。

改めまして、こんにちは!

世界に存在する、攻撃されたら痛い虫9選をご紹介していきます。

それでは、いってみましょう!

ヒアリ

日本各地で発見が相次いでいる猛毒の外来種ということで、

名前を聞いたことがある人も多いと思います。

ヒアリはもともと中南米の熱帯雨林地域で多く生息しています。

彼らは腐った期の中や岩の下に塚を形成して暮らしていましたが、

何らかの原因で、輸送コンテナと一緒に中国やオーストラリアなどに渡り、

日本には中国からのコンテナに紛れ込み上陸したと推測されています。


ヒアリはとても攻撃的な生き物です。邪魔をしてくるものなら何でも攻撃をしてきます。

一度邪魔をしたらヒアリはすぐに侵入者を上ってきて毒を皮膚から注入し始めます。

集団で攻撃をしてきて何度も刺してくる執念深さも恐ろしい一因です。


ヒアリの毒には皮膚に有毒な油性の脂肪族アルカノイドと毒物のピペリジンを含んでおり、鋭い痛みや強烈なかゆみ、腫れ、嘔吐、心拍数の急上昇、

呼吸困難、白い膿疱の形成など猛烈な症状をもたらします。


ヒアリに噛まれた場合の対処

・体調の悪化を感じた場合は即座に医師による治療が必要です。

・感染から守るために水と石鹸で患部を洗う

・痛みとかゆみを減らすためにヒドロコルチゾンクリームを使う

・皮膚へのダメージを防ぐために患部に氷を当てる


ブルホーンアカシアアリ

ホオナガスズメバチ

ホオナガスズメバチは北アメリカ全域に生息するとても攻撃的な虫です。

彼らは巣を守るために巣に近づいてきた侵入者の目に毒をかけます。

一時的に目が見えなくなった侵入者に攻撃をしかけ、

その鋭い針を何度も何度も侵略者に刺してきます。

針には毒があり、ホオナガスズメバチによる虫刺されは痛み、炎症、赤み、激しいかゆみ、

やけどのような感覚をもたらします。


ホオナガスズメバチによる虫刺されの対処

・何度も刺された人には即座に医師による治療が必要です

・抗菌性石鹸で患部を洗う

・痛みを減らすために患部に氷を当てる

・赤み、かゆみ、炎症を和らげるために患部に重曹や酢をつける


オオベッコウバチ

東南アジアやアメリカ大陸、アフリカの熱帯雨林地域に生息する

世界最大のハチで、タランチュラなどのクモを狩るハチと知られています。

オオベッコウバチは大きな針を持ち、

刺された痛みは世界でもトップクラスといわれています。


彼らは挑発に対してのみ攻撃をしてきます。

毒性はそれほど強くはないのですが。その大きな針で刺される痛みは耐えられないもので、

3、4分は続き、場合によっては虚弱や気絶を引き起こすこともあります。


最良策は言うまでもなくオオベッコウバチの巣に近寄らないことです。


サシハリアリ

ニカラグアとパラグアイの熱帯雨林地域に生息するサシハリアリによる虫刺されは

この世で最悪の痛みとして知られています。


その名前(英名: bullet ant)は射撃されたくらい痛い虫刺されから来ています。

致命傷をももたらすサシハリアリは世界的にも最大級で、最大で3㎝ほどに達します。

サシハリアリは巣を木のふもとに作り、脅威を感じた時にだけ人に攻撃をしてきます。


彼らは長く鋭利な針を持ち、その強烈な痛みは24時間続くといわれ、

ハチによる虫刺されより30倍の痛みを感じるといわれます。

さらに、サシハリアリは何度も刺してきます。

サシハリアリの毒に含まれる特殊なペネラトキシン化合物はとても強力で、

中枢神経系に影響を与え、結果的に震えや四肢の一時的な麻痺を起こす場合があります。


サシハリアリによる虫刺されの対処

・サシハリアリに何度も刺された人は即座の治療が必須

・石鹸と水で患部を洗う

・腫れとかゆみを和らげるために患部に重曹をつける

・痛みを減らすために患部に氷を当てる




イラガ

刺されると電気が走るほどの痛みをもつという「イラガ」。

そのイラガの幼虫のとげは強力な毒針で、一度刺されたらその痛みは忘れないと言われ、「電気が走るような痛み」「焼いた鉄を押し当てられたような痛み」など、

非常に強い痛みがあるのが特徴です。


イラガを駆除する場合には薬は有機リン系殺虫剤が有効です。

掴む場合は絶対素手で行ってはいけません。火ばさみや割りばしなどを使用しましょう。

さらに幼虫の時は集団行動するので、一匹見つけたら他にもいると警戒した方がよいです。

さらに、卵の抜け殻や死骸も毒針が残っている場合があるため、注意が必要です。


イラガに刺された場合の対処

・刺された場合、トゲを流しきるためにまず流水で洗う。

・トゲが残っていれば粘着テープなどでトゲを除去。

・腫れや痛みがひどい場合は、医師による治療を受けてください。


ベネズエラヤママユガ

主に中南米の熱帯雨林に生息しているベネズエラヤママユガ。

猛毒を持つベネズエラヤママユガの幼虫の大きさは5cm前後ですが、

全身がまるで有刺鉄線のように攻撃的な刺で覆われています。


ベネズエラヤママユガの幼虫の毒は、抗凝血性の出血毒で、

これはマムシやハブなどと同質のものになります。

これは刺されて出血した場合、血がなかなか止まらないだけでなく、

対処が遅れ、毒が体中に回ると内臓や脳内の出血も引き起こされます。

この毒が体内に回る速度が遅く、じわじわと拷問のように体内を侵していきます。

そして、内臓や脳内から出血が起こると、当然ながら激痛を伴います。

さらに、最悪の場合は腎臓が破壊され死亡することもあるという恐ろしい毒です。


過去にブラジルで幼虫が大発生して死者が出た例も報告されており、

現地では“アサシン・キャタピラ(暗殺毛虫)”と呼ばれ恐れられています。

しかし、近年は血清が作られたことにより死亡するケースは減っているようです。



ペルビアンジャイアントオオムカデ

ペルビアンジャイアントオオムカデは、南アメリカ西部や北部で、

ブラジル・ペルー・ジャマイカ・カリブの島々の熱帯雨林や亜熱帯雨林で、

湿気の多い場所を好むため、湿った土壌・落ち葉・朽ちた倒木などにいます

体長は20~30㎝で、最大では40㎝を超える世界最大のムカデです。


さらに鋭い牙を持ち、その強い顎の力を利用し、昆虫類はもちろん、トカゲや小さいヘビ、ねずみ、小鳥にいたるまで、力の限り何でも殺し食べ尽くしてしまいます。

その獰猛な性格で、触ろうとするとすぐに噛みついてくるほど危険な生物なのです。

プラスチックをも砕く顎の力に加え、毒も持っており、

成分は「アセチルコリン」「ヒスタミン」「セロトニン」「プロテアーゼ」などとされます。


大人の人間が噛まれても致命傷にはなりませんが、

激痛・腫れ・寒気・発熱などの症状が現れ、

過去には、4歳の子どもが噛まれて死亡したという事件もあります。


ペルビアンジャイアントオオムカデに噛まれた場合の対処

・患部から毒を出す。吸引機がなければ、患部の周囲を指で強めにつまみ毒を押し出す

・43~45度のお湯で洗い流す(火傷に注意)

・抗ヒスタミン、ステロイド剤配合の塗り薬を塗る

・アナフィラキシーショックに注意

・腫れや痛みがひどい場合は、医師による治療を受けてください


オオスズメバチ

日本に住んでいれば言わずと知れた、遭遇する可能性が高い恐ろしい蜂です。

日本中に生息しており、世界最大の殺人蜂とも呼ばれ、獰猛で攻撃性が非常に高い危険な蜂。

蜂の中で最大級の大きさを誇り、人肉さえ噛み切る強靭な大顎や頑丈な体を持っています。

日本の蜂の中で最も強い毒をもち、毒の中には仲間を呼ぶフェロモンも含まれています。

攻撃は主に人の皮膚さえ噛み千切る顎と尻の毒針、そして毒そのものを噴射します。

巣は土の中や、樹木の根元にあることもあり、気づかずに近づき襲われる事も多いようです。

噛まれる程度で済めばまだしも、マムシより毒性が強い毒針に刺された場合は危険です。


オオスズメバチに刺された場合の対処

・アナフィラキシーが疑われる場合、即時に病院へ。迷わず救急車を呼んでください。

・すぐに毒を絞り出す。(口で吸い出さず、指でつねって絞り出す。吸引器があれば使う)

・良く水で洗って冷やす

・臭いの付着による次の攻撃を避ける。

・抗ヒスタミン軟膏やステロイド剤、タンニン酸水を患部に塗る。


予防法としましては

白い帽子、衣服を着る

整髪料、香水を付けない

蜂に遭遇したら手で払ったりせず、後ろにゆっくり下がりながら逃げる

蜂の巣に近づかない、揺すらない


そして、全てに共通する事として、出会わないことに越したことはありませんが、

万が一の場合に備えて、常備薬や対処法を知っておく事も、

自身の命を守るために重要な事となるかと思います。

動画版はこちらです。

	

著者プロフィール
Sharetube