知っておかないと危険!! 身近な薬の怖い副作用
薬は病気を治すものと思っていませんか?
病院で処方され薬、ドラッグストアで買える薬、すべての薬に副作用はあります。薬は、一時的に症状がやわらいだり、痛みや炎症をおさえたりしますが、決して病気を完治してくれるものではありません。
身体を治すのは、自分自身の免疫力です。痛み、腫れ、炎症、発熱、下痢、嘔吐、くしゃみ、鼻水、痰、咳…
つらい症状は身体が回復へ向かうための大切な反応です。
安易に薬で抑えてしまっては、治りが遅くなります。
身体が起こしている症状は、すべて治癒に向かうためのもの。身体の小さな変化に気づき、体をいたわることを心掛けましょう。
ちょっとしんどい、少しだるいくらいのうちにしっかり休めば、また元気になります。
薬の添付書、きちんと読んだことはありますか?薬局でもらう「お薬の説明書」ではなく、メーカーが発行している添付書です。
お医者さんや薬剤師さんが読むほうの説明書です。
そこには、どのお薬にも「長期間の使用は控えるように」と書いてあります。
症状を抑えることは出来ても治すことは出来ないといったことも書いてあります。
糖尿病や高血圧、痛風など生活習慣病のクスリについては、食事や運動など、生活の改善をし、それでも無理だったら やむを得ず薬を使用するようにとも書いてあります。
そんな説明を医師や薬剤師から、きちんと聞いていますか?
ドラッグストアで買える薬で死亡 消費者庁が注意喚起
ドラッグストアで誰でも気軽に買える「一般用医薬品」。2009~2013年の5年間で副作用が報告された件数、1225件。
そのうち、15件 死亡。これは、厚生労働省所管の「医薬品医療機器総合機構」(PMDA)に報告され副作用が認められたものですので、報告されていないもの、認められなかったものは含まれません。
医薬品医療機器総合機構」(PMDA)に副作用が起きたと申請するときの書類は、状況により様々です。そろえるだけでも、とても大変です。体調を悪くしている人や、その家族が申請するのはハードルの高い作業です。病院で処方された薬で副作用が出ていたとしても、担当医がそれを認めてくれない場合もあります。
目の前に苦しんでいる患者がいるのに、「私が今までにこの薬を処方した患者で、そんな風になった者はいない!精神科へ行ってくれ!」と怒ってどなりつける意思が実際にいました。
副作用が酷ければ、酷いほど、責任問題や病院の評判などに影響しますので、医師が認めてくれない可能性は高くなります。皆様、どうぞ 命にかかわることですので、充分お気を付けください。
かぜ薬や痛み止めなどの「一般用医薬品」を服用すると、まれに副作用が起きるケースがあるとして、消費者庁は、異常を感じたらすぐに医師や薬剤師に相談することなど注意を呼びかけている。
一般用医薬品の副作用で死亡15件消費者庁は、薬局やドラッグストア、インターネットなどで購入できる風邪薬などの「一般用医薬品」による副作用が疑われる症例が、2009~2013年度の5年間で1,225件あり、うち15件が死亡に至ったとあきらかにした。消費者庁がこうした注意喚起をするのははじめて。
医薬品の副作用は必ず起こるものではないが、死亡に至るまたは後遺症が残る副作用が、まれに起こる場合がある。しかし、その副作用症状についてはまだ多くは知られておらず、副作用の発見が遅くなるおそれがある。
「一般用医薬品のインターネット販売が解禁され、薬が簡単に購入できるようになっている。医薬品には副作用を起こすリスクがあることに注意してほしい」と、消費者庁は注意を呼びかけている。
副作用例は、厚生労働省所管の「医薬品医療機器総合機構」(PMDA)による副作用の症例数の集計をもとにしたもので、死亡例15件のほか後遺症が生じた例も15件あった。
症例数でもっとも多いのが総合感冒薬(風邪薬)の400件(死亡8、後遺症9)。次いで解熱鎮痛消炎剤の279件(死亡3、後遺症2)。続いて漢方製剤が134件(死亡1)、禁煙補助剤が72件だった。
エフェドリン塩酸塩
かぜ薬や鎮咳去たん薬、鼻炎用内服薬などに使用されている「エフェドリン塩酸塩」には、交感神経を刺激することにより気道をひろげ、息苦しさを除き、せきを鎮める作用がある。
一方で、エフェドリン塩酸塩には、グリコーゲンの分解を促し血糖値を上昇させたり、α受容体とβ受容体を刺激し血圧値を上昇させる副作用がある。糖尿病や高血圧の人は、服用するときに注意が必要だ。
初期症状が出たら医師に相談
発見と治療が早いほど副作用の進行をくいとめられる
死亡や後遺症が残った症例の主な副作用は、「スティーブンス・ジョンソン症候群」「中毒性表皮壊死融解症」「肝障害」「間質性肺疾患」「腎障害」「喘息発作重積」などだ。
副作用の報告のうち、特に症状が重い「スティーブンス・ジョンソン症候群」は、薬剤などに対する免疫反応の異常を契機に発症する自己免疫疾患で、どんな薬を飲んでも起きる可能性はある。
スティーブンス・ジョンソン症候群の初期症状は「高熱」「目の充血等の目の変化」「粘膜の異常」「皮膚の異常」などで、急性期には両目に「急性結膜炎」(結膜の炎症)などが起こりやすい。原因と考えられる医薬品の服用後2週間以内に発症する場合が多く、1ヵ月以上経ってから起こることもある。
また、腎臓の機能が低下する「腎不全」は、総合感冒薬(風邪薬)や解熱鎮痛消炎剤などで起こることがある。
腎臓の大きな役割は、老廃物や余分なナトリウム、塩素、カリウムなどを尿として体の外に排泄すること。腎不全になると、「尿量が少なくなる」「ほとんど尿が出ない」などの症状が出て、老廃物が血液中にたまりやすくなる。症状が重い場合には、人工透析を受けないといけない状態になる。
消費者庁は、市販薬を販売する事業者の団体に対し、消費者に危険性を啓発するよう求めたことも明らかにした。
「治療が早ければ早いほど進行をくいとめられるので、薬を飲んだにもかかわらず熱が高くなったり粘膜に症状が出たりした場合は、早く医療機関を受診することが必要です」と注意を呼びかけている。
医薬品医療機器総合機構は、医療用医薬品や一般用医薬品に関する相談を電話で受け付けている。効能・効果、飲み合わせ、飲み方・使い方、心配事などの相談に専任の相談員が答えてくれる。
受付時間:月曜日~金曜日(祝日・年末年始を除く)午前9時~午後5時
電話番号:03-3506-9457
消費者庁
医薬品医療機器総合機構
風邪薬で失明の危機‼ 気軽に飲んだ薬でスティーブンス・ジョンソン症候群を発症
かぜ薬などの市販薬 意外な副作用
引用した記事の概要薬の副作用による後遺症の治療を行っている京都府立医科大学附属病院の
外来を訪れた岡村かおりさん。
彼女は6年前に市販薬を飲んで副作用を発症した。
「かぜ薬をもらって飲んだ。
ちょっとかぜっぽいし、薬持ってたらちょうだいみたいな。」
岡村さんは副作用で左目の視力をほとんど失った。
副作用を発症したのは20歳のとき。
軽いかぜをひき、以前にも飲んだことがある市販の解熱鎮痛剤を用法用量を守って服用。
① 3時間後、違和感を感じた。 唇が腫れ、熱く感じた。
② 翌朝、目にも気になる症状。かゆみと充血。
眼科を受診。細菌性の急性結膜炎の疑いという診断。
かぜと見られる症状はその後も、続き、顔に、にきびのような発疹が現れ、体温は39度近くにまで上昇。
そこで、再び同じ市販薬を飲み、様子を見た。
③ 3日目、内科を受診。
かぜとよく似た症状の手足口病(てあしくちびょう)と診断された。
④ 排尿痛があったため婦人科も受診。しかし結果は原因不明。
⑤ 4日目の夕方。
口の中が水疱(すいほう)だらけになっていた。
命の危険さえ感じ、総合病院の夜間急病センターへ。
このとき岡村さんを診察した東克己医師は、薬の副作用によるスティーブンス・ジョンソン症候群だと直感した。
岡村さんは、すぐに大学病院の専門医を紹介され、治療開始。
皮膚のただれが、やがて全身に広がり、さらに肺にまで炎症が拡大。呼吸困難に陥り、生死の境をさまよった。
懸命な治療によって、かろうじて一命を取り留めた。
しかし目の後遺症などに悩まされ、仕事は辞めざるをえず。
収入が断たれた一方で後遺症の治療に、今も月2万円がかかる。
岡村さんのケースは薬による副作用だと国から認められた。
しかし救済制度によって支給されたのは発症当時の医療費など66万円に限られた。
岡村さんは1人でも多くの人に市販薬には副作用があることを知ってほしいとインターネット上に自分の体験をつづっている。
“ただ普通に飲んだかぜ薬が、こんなにも恐ろしい病気に発展するなんて知らなかった。
この病気を知ってもらいたい。”
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副作用としてスティーブンス・ジョンソン症候群を挙げている薬品はとても多いです。
発症頻度が少ないからと言って、自分が大丈夫だとは限りません。
必ず添付書を確認しましょう。
インターネットで「〇〇〇〇〇〇(薬品名) 添付書」と検索すればメーカーが発行しているものが確認できます。
飲む前に知っておきたい”風邪薬”の事故
出典:飲む前に知っておきたい”風邪薬”の事故(発表情報)_国民生活セ...
興味のある方は、こちらもどうぞご参照ください、国民生活センターが出している「飲む前に知っておきたい”風邪薬”の事故」の情報です。
漢方薬でも副作用はあります
漢方薬の副作用過去5年間に当副作用モニターに報告のあった漢方によるグレード2以上の副作用は96例、105件でした。偽アルドステロン症関連(偽アルドステロン症、低カリウム血症、血圧上昇、浮腫)48件、薬剤性肝機能障害23件、間質性肺炎10件、発疹・掻痒など21件、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)1件、アナフィラキシー1件、心不全急性増悪1件などでした。
「漢方薬なら安心」と思っていませんか?
なんとなく体に優しそうな響きの「漢方」。
でも、漢方薬も「薬」だということを忘れないでください。
・薬剤性肝機能障害・間質性肺炎1
・発疹・掻痒などの皮膚症状
・スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)
・アナフィラキシーショック
・心不全急性増悪
など、重篤な副作用も実際に報告されています。
漢方薬の処方は、本来ならば熟練したお医者様が患者ひとりひとりの身体を丁寧に診て、処方するものです。
しかし、近年ではどこの病院でも処方されるようになりました。
漢方薬に精通している医師でなくとも、処方できるのです。
※漢方薬でない薬に関しても、お医者様は薬の専門家ではありません。
薬局でも買える漢方薬は自己判断で服用することも多いでしょう。
名称が「ナイシトール85」のように、「防風通聖散」とすぐにわからないものもあります。
重複して飲んでしまい、用量をオーバーしてしまうことも。
漢方薬なら安全・安心という意識は変えましょう。
最後に…
私は、大切な人が薬害で廃人になってしまった経験があります。事故で入院した際に、大量の痛み止めを投与されました。
痛み止めだけで何種類も処方されていました。
どれが、どのように作用し、どんな副作用があるかなどの説明はありませんでした。
医師や薬剤師に確認しても、きちんとした説明もなく…
彼は、真面目に薬を飲み続けた結果、脳がこわれました。
記憶障害、精神障害、極度の不安感、失語、パニックなど本当に困った症状を抱え、逃げるように病院を出てきました。
文字を読むことも、書くことも、言葉を話すことも出来なくなりました。身体の感覚は妙に鋭くなり、音に過敏、光に過敏になりました。
視覚はおかしくなり、ものがゆがんで見えたり、せまってくるように見えたりして おびえてばかり。
頭の中が気持ち悪いらしく、叫びながら、かきむしっては血まみれになっています。
2か月の入院で、全く変わってしまった彼を見て、薬の怖さを実感し、他の人にはこの苦しみを味わってほしくないと思い、書きました。
薬を断ってから、1年半経過しましたが、今も苦しんでいます。
薬というのは、精製された化学物質であり、安易に体に入れると非常に危険です。依存性のある薬でも、病院では普通に処方されます。
依存性があることなど、患者には伝えられません。
添付書に書いてある副作用も、全然伝えられていません。
ほんの数パーセントでも可能性があることは、患者に伝えるべきです。
多くの薬は、臨床件数が少ないまま製品として出回り、後々、いろいろな副作用が厚生労働省などに報告としてあがってきたら、添付書に副作用として追記されます。
重篤なものがでてくると販売中止となることもあります。
皆様が、どうか、被害にあわれないようにと心から祈ります。
自分が口にするものは、自分の責任で飲んでください。
何かあったとしても、誰も代わりにはなれませんし、誰も救ってはくれませんから。