東大和市一夫多妻男事件の「渋谷博仁」とは
東大和市一夫多妻男事件
東大和市一夫多妻男事件(ひがしやまとしいっぷたさいおとこじけん)は、東京都東大和市における、一人の男性と複数の女性との奇妙な集団生活に関する事件。
男性は1995年頃から当時の妻子と東大和市に居住。1999年に離婚し、2000年から「生活のために資格がなくてもできるものを」と占いを始め、占いのアシスタント募集の広告を出す。2000年2月、アシスタント募集の広告などによって集められた複数の女性と集団生活を始めた。その後は婚姻届を出しては離婚することを10回以上繰り返し、女性の多くが離婚後も男性の姓を名乗り、同居している。婚姻期間が平均で50日間で中には9日間しかない女性がいた。離婚届を出したその日に別の女性との婚姻届を出すということもしている。 この中の女性の一人とは女児を儲けている。
2005年時の取材に対してこの無職の男性(当時57歳)は「夢で見た『もてる呪文』を唱えると女性が集まるようになり、現在は一夫多妻制のような共同生活をしている」と話した。この取材以降、メディアがこの男性を語る際に一夫多妻という言葉を用いるようになった。
複数の女性たちがパートなどで働き、男性の裁量の元で金銭を分配するいったジゴロの側面も持っていた。同居する殆どの女性たちは腰まで伸びた長い髪、ミニスカートと同じ格好をしていた。
2003年10月には9人の女性に土地を贈与し、共有するようになった。
「ハーレム男」の古典的手法
男が自宅で占いをはじめたのは2000年4月から。まず占いカウンセラーを募集した。そこに来た数人の女性たちが数ヶ月後に同居をはじめる。占い志向の女性たちは、当初人間関係で軋轢を生じる。ところが同居女性が5人、6人と増えてくるにつれ、矛盾は拡散していった。慣れや諦めが生じたからだ。その女性たちがコンビニや薬局などで働き、そこで「とても当たる占い師がいる」と勧誘をはじめる。男は不安を煽る古典的手法を使っていた。暗い部屋に通されると、そこにはテーブルがあり、ランプが点っている。向かい側には頭からすっぽりと頭巾をかぶった男がいた。暗闇のなかで眼だけを出した男は、ランプを手にすると、「あなたには悪い霊が付いている。このままでは大変なことになる」と低い声で語りかける。そこで泣き出して逃げるものもいれば、恐怖心や興味から居着くことになるものもいた。
集団生活の罠
かくして女性が集まれば集まるほど、今度は女性間の競争原理が高まっていく。すでに初期段階の洗脳を終えている渋谷容疑者にすれば、定期的に奇天烈な予言と初歩的な催眠術をほどこしつつ、自分によく尽くす女性を優遇しているだけで事足りるのだ。いつのまにか洗脳は深まり、「集団でいるからこそ自分を評価してもらえる」という転倒した意識が彼女たちに浸透していく。渋谷容疑者も逮捕前のインタビューで答えていたが、同居する女性が5人を超えた頃からみんなの関係がスムーズになったらしい。かくして、11人の女性は全員で彼の生活を支え、彼の性欲の相手となり、「いつでも出ていっていいんだよ」と言われても彼の家からは出ていかなくなったのだ。
脅迫事件
「一夫多妻」男 もてる呪文を供述
この男は、逮捕後、呪文について、夢の中で「言うと殺す」と言われたため、「怖くて教えられない」としていたが、警察が生命をしっかり保護するとの説得に応じ、教わった恋の呪文は
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