【死刑判決】大阪DDハウス事件件の「加賀山領治」とは

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平成20年2月1日大阪市北区の阪急ビル(通称DDハウス)のトイレで、無職の加賀山領治(当時58歳)は、強盗目的で会社員の男性(当時30歳)をナイフで脅した。だが、男性が応じなかったため、ナイフで刺して殺害。その後逃走した。8日になって警此花署に自首した。その取り調べの中で、平成12年7月29日発生した中国人留学女性(当時24歳)のバックを奪おうとした際、抵抗されたためナイフで刺して殺害した時の血痕のDNAが今回の事件と一致。このため、加賀山は再逮捕された。


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いきなり刺して逃走、男性殺害と留学生殺害に共通点

「生活費に困り、盗み目的でD・Dハウスに行き、犯行に使う道具を点検中に会社員がトイレに入ってきた。警察に突き出されると思った」

D・Dハウスの2階共用トイレで会社員森永彰さん(30)を殺害したとして殺人容疑で逮捕された加賀山領治(58)は逮捕直後、大阪府警の調べにそう供述した。

加賀山はバッグに入れていたドライバーを床に落とし、直後に偶然トイレに入ってきた森永さんに「泥棒でもするんか」と見とがめられ、殺意を抱いた。加賀山はバッグを現場に残したまま逃走した。

2000年7月の留学生殺人事件では、犯人の男は中国人留学生の韓穎さん(当時24)のバッグを奪った後、取り押さえようとした会社員を刃物で刺し、さらに追いかけてきた韓さんも振り向きざまに刺して殺害した。現場には犯人のものとみられる自転車や眼鏡などが残されていた。

両事件に共通するのは、まず犯人の目的が金品にあるところだ。そしていずれの犯人もあらかじめ刃物を携帯しており、抵抗にあうなど想定どおりに事態が進まなくなったとみるや、いきなり被害者を刃物で襲っている。さらに現場に盗みの道具などを遺留したまま逃走している点も似ている。

加賀山は2003年ごろ、生活に困って大阪市西成区でホームレス生活をしていたという。その後自立支援センターに入所し、大阪市此花区の会社で一時働いていた。会社員殺害事件時は無職で、同区の公団住宅で1人で暮らしていた。

出典:加賀山領治 - Yourpedia

	

加賀山領治

大阪DDハウス事件とは

衝動的殺意?犯行わずか1分間。大阪キタ・男性殺害

森永さんが現場のトイレに入ってから胸を刺されて逃げ出すまでの時間が1分間だったことが、府警による現場付近の防犯ビデオの分析からわかった。殺人容疑で逮捕された加賀山領治(58)は「盗みの準備を目撃され、警察に突き出されると思った」と供述しており、府警は、衝動的に殺意を抱いて犯行に及んだとみている。

府警が施設内に設置された複数の防犯ビデオを解析したところ、加賀山容疑者は2月1日午後10時13分、1階エスカレーター付近に姿を見せた。どの店にも立ち寄らずに2階に向かい、2分後に共用トイレに入った。

森永さんがトイレに入ったのはその40秒後。森永さんはトイレに入ってから1分後、血で染まったシャツの胸の部分を押さえながら逃げ出した。その2秒後に加賀山が刃物を隠すように片手をわきの下に挟みながら立ち去っていた。

加賀山は盗みを計画し、バッグの中に入れていたドライバーや粘着テープなど犯行に使う道具を点検しようとしていた。ドライバーを床に落としたのとほぼ同時に森永さんがトイレに入ってきた。

加賀山は「『泥棒でもするんか』と言われ、バッグの中を見られそうになったので刺した」と供述。防犯ビデオの分析結果と供述による犯行の経緯はほぼ一致しており、府警は加賀山容疑者がD・Dハウスの営業終了後に盗みに入ろうと準備していたところを目撃され、犯行に及んだとの見方を強めている。

出典:加賀山領治 - Yourpedia

	

8年前の殺人に関与か、DNA一致。大阪の刺殺事件容疑者

大阪・梅田の商業施設「D・Dハウス」で神戸市の会社員森永彰さん(30)が刺殺された事件で、曽根崎署捜査本部に殺人容疑で逮捕された無職加賀山領治(58)のDNA型が、2000年7月に大阪市で中国人女子留学生が刺殺された事件の遺留物のDNA型と一致した。 大阪府警は、加賀山が留学生刺殺に関与した疑いがあるとみて追及する。

留学生刺殺事件は2000年7月29日午前1時ごろ発生。大阪市中央区の路上で、アルバイト先から帰宅途中の韓穎さん=当時24歳=が自転車の男に奪われたバッグを取り戻そうと追い掛け、腹部を包丁で刺されて間もなく死亡した。府警は強盗殺人容疑で捜査している。

男は犯行後、自転車で約100メートル離れた公園まで行き、血の付いたバッグを捨て、現金を抜いた財布を公園から約200メートルの民家わきに捨てていた。曽根崎署捜査本部は加賀山のDNA型を警察庁のデータベースに照会した結果、遺留物のDNA型と一致した。

出典:加賀山領治 - Yourpedia

	

裁判焦点

2008年11月20日の初公判で、加賀山被告は「殺そうとは思っていなかった。取り押さえられそうになり夢中で刺した」と述べ、被害者2人への殺意を否認した。検察側は冒頭陳述で、1999年に会社を退職後、借金をしながら遊び暮らしていた加賀山被告が知人と強盗計画を立て、自転車で帰宅中の女性からバッグを奪った際、逮捕を逃れるため胸を狙ってナイフを突き刺したと指摘。胸と腹を2回刺し、傷口も17センチと深いことから殺意があったとした。

 12月26日の論告求刑で検察側は胸などを複数回刺したことや傷の深さが7~17センチに達していたことなどから殺意があったと主張。「犯行は冷酷、執拗で残虐非道。鬼畜と化した者のなせる沙汰。一片の人間性のかけらも見いだすことができない。反省の態度が認められず、極刑をもって臨むほかない」と述べた。同日の最終弁論で弁護側は「捕まりそうになり夢中で刺した。殺意はなかった」として強盗致死罪にあたると主張。2月の事件後、警察に出頭しており、自首を認めて懲役刑にするよう求めた。加賀山被告は最終意見陳述で「今さら遅いが、申し訳ないことをした」と述べた。

 判決で細井裁判長は強盗殺人が、ナイフを用意した上で胸などを複数回突き刺し、傷も深いことに触れ「計画的であり、殺意を持って犯行に及んだと認められる」と殺意を認定。加賀山被告が男性の事件後、警察署に出頭したとして、自首の成立を主張していた点についても、強盗目的を隠していたことなどに言及し「申告したとは評価できず、自首と認められない」と弁護側の主張を退けた。その上で「留学生事件から約7年半後に男性を殺害しており、真摯に反省し、再犯防止に努めると期待するのは困難。加賀山被告は法廷で不合理な弁解に終始しており、真に反省しているとは認められず、死刑回避を相当とするような酌量すべき事情は見当たらない。2人の若者の尊い命を奪った結果は重大。遺族らの処罰感情もしゅん烈。殺意も認められ、極刑をもって臨むほかない」と結論付けた。


 被告、弁護側は控訴した。

 弁護側は一審に続き控訴審でも「いずれの事件も、無我夢中で振るった刃物が当たった。事件当時は正当な判断能力を欠いていた」として殺意を否認し心神耗弱状態にあったと主張。加賀山被告が男性刺殺事件の1週間後に出頭した点に触れ、「殺人を申告したことで捜査を容易にした」として無期懲役への減刑を求めた。

 湯川裁判長は判決で「相当の力を込めて何度も突き刺しており、いずれの事件にも、未必の殺意が認められる。金品を奪取しており、完全に責任能力はあった」などと弁護側の主張を退けた。そして「危険かつ残忍な犯行で若い2人の無念は察するに余りある。性懲りもなく凶悪犯罪を繰り返し、金銭のために人の命を顧みない危険な犯罪性向は根深く、更生の可能性は乏しい」と述べた。


 2012年6月19日の最高裁弁論で、弁護側はいずれの事件も殺意を否認。「仮に殺意があったとしても未必の故意にとどまり、実質は限りなく傷害致死罪に近い。自首も成立する。最も重くても無期懲役が相当」と訴えた。検察側は「殺意は明らかで、結果の重大性を考えれば死刑が重すぎるとは言えない」として上告棄却を求めた。

 判決で寺田裁判長は、「あらかじめ凶器を準備して金品を奪えそうな相手を物色するなど、強盗については計画性が認められる上、殺害態様は残虐かつ冷酷。何ら落ち度のない2人の生命を奪い、1人に傷害を負わせた結果は誠に重大。1件目の犯行後に再び金銭に窮して強盗を決意しており、経緯や動機に酌量すべき事情は認められない」と述べ、死刑判決はやむを得ないとした。

出典:kagayamar"

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死刑執行

谷垣禎一法相は12日、確定死刑囚2人の刑を執行したと発表した。執行は9月12日以来で、第2次安倍政権で4回目、計8人となった。法相が命令した。数カ月おきに定期執行する政府の姿勢が鮮明になった。

 執行されたのは、山梨県と新潟県で1986年に起きた連続殺人事件の藤島光雄死刑囚(55)=東京拘置所=と、大阪市で起きた中国人留学生ら2人殺害事件の加賀山領治死刑囚(63)=大阪拘置所。

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