チベット死者の書 死と再生の49日 1992

著者:
投稿日:
更新日:

	
	
	
	
	

死と生と云う概念を、生きた後と生まれる前と常に置き換える必要がある。持続思考は永遠への休まぬ旅を誓っている。生まれる前と死んだ後が、自らの尾を噛む蛇となれば死の謎は解けたに等しい。チベット人とエジプト人が常に睨んで見つめている先に、青白く閃光を放つシリウスが燃えている。永遠の源泉

	

〃人は生にすがり 危険と死を恐れる〃〃死を恐れる人間は人を殺すことはない〃この言葉を幼少の頃のダライ・ラマ14世は、武力により制圧を企む中国共産党の将軍達に説きました。平和を愛し暴力を嫌う。これはチベット人の弱みではなく強みだとも言いました。まさに、ダライ・ラマ(大洋に優る徳)

	

チベット死者の書を読めども、エジプト死者の書を読めども、そこに僕自身の死は無い。死とは飽くまで個人的体験であり、恐らくは數十回の死の体験を過去にしている者でさえ、一回一回が未知なる旅路なのだ。私見では、死とはこの生を離れ、再び転生する為の宇宙の懐への帰還だと考えているのだが。

	







著者プロフィール
Sharetube