【第18弾】”意味が分かると怖い話”まとめ。読んだら鳥肌が止まらない…(解説付き)
1.壁
ある日、ニュースを見ていたら、友人の家が映った。「え!?」
壁の中から少女の遺体が発見されたという内容のニュースで、現場はその家だった。
俺はすぐに友人に電話して事情を聞いてみた。
話を聞くと友人は既に引っ越していて、もうその家には住んでないらしい。
「でさ、そのお前が住んでた家なんだけど、壁の中から遺体が出てきたらしいぜ。」
「え、マジかよ。」
「今の住人がリフォームしようとして、見つけたんだと。」
「うわぁ……怖ぇな……」
「怖いよな。殺して壁に埋めるって、正気の沙汰じゃないよな。」
「いや、その女の子も可哀想だけど、オレ何も気づかずその家に住んでたんだぜ。」
「確かにそうだな。」
「それが怖ぇよ。考えるとゾッとしてきたわ…とりあえずまた連絡するな。」
「…おう。」
確かに、自分の家に遺体が埋まってたとか、考えただけでもゾッとするよな。
トラウマとかにならないといいんだけど…。
解説
「いや、その女の子も可哀想だけど、オレ何も気づかずその家に住んでたんだぜ。」
なぜこのニュースを知らなかったはずの友人が、遺体は「女の子」だと知っていたのでしょうか…。
2.お化け屋敷
彼と遊園地でデートした時の話。彼が、入ろう入ろうって、うるさいから仕方なくお化け屋敷に入った。
とにかく私は怖がりだから、中が真っ暗なだけで怖くて震えてた。
終始、彼の腕を肘ごと抱え込んで、目もつぶって俯きながら歩いたの。
彼は「こんなん作りもんじゃん!」って言うんだけど、私はもうキャーキャー叫びまくり。
目をつぶってて何も見えないから彼がたまに「うわっ」とか言うだけでビクビクしてしまった。
最後の方なんて「もう少しだから頑張れ!」なんて彼に背中をさすられながら半泣きで、何とか出口まで歩いた。
外に出て彼の腕を放すと、くっきりと私の手形が付いてて、自分のビビり具合に笑ってしまった。
すごい怖かったけど、今となってはいい思い出かな。
解説
「私」側の彼の腕は、肘ごと抱え込んでいたはずなのに、彼が「私」の背中をさすることはできる…?
3.アート
俺は電力会社の点検員をしている。実は、今ニュースで流れている殺人事件の、被害者の家に今日行ってるんだよね。
そいつは、インターホン2回押しても出てこなかった。
やっと出てきたと思いきや、髪ぼっさぼさの髭も生え散らかってて、パジャマ姿。
ニート丸出しって感じだった。
ブレーカーの場所まで案内するのもなんか探り探りだったし、よっぽど部屋にこもりきってたんだろう。
実際に点検するときもずーっと俺のこと見てんの。
不気味だったからちゃっちゃと終わらせて帰ったんだけど。
でもテレビで出たそいつの写真は髪も整ってるし髭も剃ってるしで好印象。
人って身だしなみでがらっと雰囲気が変わるんだなーって思った。
まぁそれはいいんだけど、報道の内容が間違ってるんだよ。
俺は正午くらいにラーメン食ってから行ってたから、警察がいう死亡推定時刻午前11時は絶対ありえない。
警察ってあてにならないよな。
まぁ、明日にでも警察から聴取が来るだろう。その時に一応教えてあげようかな。
解説
「俺」が会ったのは、被害者ではない。
すでに被害者を殺し終えた犯人だったのだ。
5.公園
今日、僕はたかしくんと公園であそびました。夢中であそんでいると、がっこうのチャイムの音がきこえてきました。
「あ、じゅぎょうが始まっちゃう」 ぼくは笑いました。
たかしくんが冗談を言っているのが分かったからです。
なぜなら、ぼくらはもうがっこうのチャイムなんて気にする必要はないんだ。
またしばらく遊んでいると、五時のチャイムがなりました。
「あ、かえりのじかんだ」 ぼくは笑いました。
たかしくんが冗談を言っているのが分かったからです。
「じゃあ帰ろうか」
「いやいや、今日はまだ帰れないよ。」
「ああ、そうだっけ。まだか。」
そうしてぼくらは二時間ほどブランコをこいだ後、 さよならを言って家に帰りました。
その日の夜ごはんは、大好きな嫁の作ったハンバーグ。とってもおいしかったです。
解説
一見、小学生のふたりの会話に見えるが、
「僕」と「たかしくん」は、リストラされた中年男性で、会社に行っているふりをしている。
6.心霊スポット
惨殺事件があったという廃墟の家に、俺と友人A、Bの3人で、深夜に肝試しに行ったんだ。「なぁ…惨殺だったんだろ?恨みとか凄そうじゃん。怖ぇよ。」
「あぁ、そりゃ悲惨だったらしいぞ。えぐられたり、くりぬかれたり、滅多刺しにされたり…!
しかも、犯人はまだ捕まってないんだよなー。」
「ひえー、怖すぎるだろ。」
なんて言いながら、家の中を懐中電灯の灯り一本で見てまわった。
割とキレイなままのキッチンに、
座布団があちこちに散乱している居間と思われる部屋、
仏壇の扉が開いたままの仏間…。
気味は悪かったが、これといった霊現象を体験することもなく家を出た。
深夜だし、周りに街灯はない。外は真っ暗だった。
はやく車に戻ればいいものの、安心からか廃墟の前で俺たちは喋っていた。
「なぁ、俺、霊みたいの何も見なかったけど、おまえ見た?」
「いや、俺もな~んにも。おまえは?」
「俺も全然見てないよ。」
「俺も、何も見て無いんだよ。」
ちょっぴり拍子抜けだったな。
まぁ俺たち誰も霊感とかないし、見えなくて当たり前だったのかも。
俺たちはケラケラ笑いながら、行きに乗ってきた車に乗り込んだ。
「あれ…?」
解説
3人で来たはずが、最後の会話の人数が増えている。
真っ暗で気づかなかったが車に乗り込む時に4人いることに気付いた。
霊感のない4人。
増えたもう一人は、幽霊ではない。惨殺事件の犯人。