土砂崩れで阿蘇大橋(中央部分)が崩落していた=16日午前6時3分、熊本県南阿蘇村、朝日新聞社
16日未明の地震で、熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋が崩落したとみられる。阿蘇大橋に近い熊本県南阿蘇村の宿泊施設「アソシエート」に勤める男性は16日朝、電話取材に「阿蘇大橋がなくなっている」と語った。宿泊施設周辺の状況については「建物はひび割れが入り、地面のコンクリートも割れている」と話した
阿蘇大橋は1971年に開通し、全長約200メートル。南阿蘇村の阿蘇山カルデラ西端の開口部にあり、阿蘇から流れ出る黒川の約80メートルの峡谷にかかる。熊本市からカルデラ北部の阿蘇市に向かう国道57号から、南部の南阿蘇村に向かう国道325号が分岐する地点にある橋。東海大学阿蘇キャンパスや京都大学火山研究センターも阿蘇大橋の近くにある。
南阿蘇村の「阿蘇大橋」崩落 救助活動に支障のおそれ
熊本県によりますと、震度6強を観測した南阿蘇村にある阿蘇大橋が崩落したということです。現場近くでは大規模な土砂崩れが起きていますが、橋の崩落が土砂崩れによるものか地震の揺れによるものかどうかは分かっていないということです。阿蘇大橋は村内を流れる黒川に架かる全長およそ200メートルの橋で、熊本市内につながる国道57号線と村内を通る国道325号線が合流する地点にあります。
熊本県によりますと、阿蘇大橋が崩れたことで熊本市内から南阿蘇村への陸路は別のルートを使って大きくう回しなければならず、救助活動や今後の復旧作業に大きな支障が出るおそれがあるということです。