ビールを飲むことは認知症・アルツハイマー病の進行阻止に役立つ。

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ビールを飲むことはβ-アミロイドの蓄積から脳を保護する働きがある

アルコール依存症に関する専門誌に掲載された論文で、研究の結果標記の結論に至ったというもの。研究者らは、飲酒と認知症や精神障害の関連を議論する中で、様々なアルコール飲料の消費とアルツハイマー病の脳へのβ-アミロイド蓄積の関連を調べた。ヘルシンキで突然死した35歳から70歳、125人の男性の検死を行い、アルコールの摂取と脳内のβ-アミロイド蓄積とアポリポタンパクE(APOE)の遺伝子型を判定した。

その結果、アルツハイマー病の罹患率は年齢とともに上昇したがビールを飲んでいる人は罹患率とβ-アミロイド蓄積が減少した。蒸留酒やワインの摂取とアルコールの摂取量にはβ-アミロイド蓄積に関連がなかった。

効果があるとわかったのはビールだけで、その他のアルコールの飲み過ぎは良くない。

認知症の多くはβ-アミロイドとタウタンパク質の蓄積によって引き起こされる脳神経細胞の死滅が原因。

・アミロイドβ……脳神経細胞の老廃物で蓄積が続くと脳神経細胞先端部を傷つける物質

・タウタンパク質…脳神経細胞の中に蓄積し神経細胞そのものを死滅させる物質

初期段階ではアミロイドβの蓄積から始まりその約10年後からタウタンパク質の蓄積が始まります。それから更に約15年間アミロイドβとタウタンパク質は蓄積を続け、脳神経細胞を死滅させ認知症を発症させます。発症は初期段階から約25年かかります。認知症は70歳頃からの発症率が高い為、その多くは〈70歳-25年間=45歳〉45歳頃からアミロイドβの蓄積が始まっている事になります。45歳を過ぎたら認知症予防を始めましょう。

出典:認知症を予防しよう




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Sharetube