Googleがアサド政権転覆の手助けをするとクリントン国務長官に提案していたことが明らかに

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ヒラリー・クリントン上院議員が国務長官だった時代にやりとりした3万通以上のメールと添付ファイルをWikiLeaksが公開しました。このメールのやりとりの中で、Googleが当時の国務長官だったヒラリー・クリントン氏に対して、シリアのアサド政権転覆の手助けをする提案をしていたことが判明しました

Googleとクリントン氏との橋渡し役になったのはジャレッド・コーエン氏。スタンフォード大学を卒業したのち、2004年からジョージ・W・ブッシュ政権のコンドリーザ・ライス国務長官の政策アドバイザー、さらにバラク・オバマ政権のヒラリー・クリントン国務長官の政策アドバイザーを務め、2010年10月に国務省を辞めてGoogleのシンクタンク「Google Ideas」(現・Jigsaw)の初代ディレクターとなった人物です。


クリントン氏の事務所に対して、コーエン氏が「アサド大統領を亡命させて政権を転覆させる」という計画を伝えたのは2012年のこと。クリントン氏はオバマ政権の閣僚の中でも特に好戦派として知られ、反政府勢力を武力支援してのアサド政権打倒を呼びかけていました。


コーエン氏はメールの中で、「シリアに情報を流すことがどれだけ難しいか」と前置きして、アルジャジーラと手を結んでシリア内のデータを収集・確認して、改めてシリアに流すという計画を明らかにしています。これでは具体的な部分がわかりませんが、アサド大統領が亡命せざるを得ないよう仕向ける計画だったものとみられます。


このメールは副書記官のビル・バーンズ氏、シニアアドバイザーのアレック・ロス氏、首席補佐官のジェイク・サリバン氏に送られ、サリバン氏は「とてもクールな案です」というメッセージを添えてクリントン氏に転送していました。


ちなみに、オバマ大統領がアサド大統領に向けて退陣を呼びかけたのは2011年8月のこと。その後、アサド政権打倒を目指す試みは2012年夏ごろに諦められ、シリアの反政府勢力を支援する方針に代わっていました。

出典:WikiLeaks publishes searchable archive of Clinton emails

コーエン氏は、政府政策アドバイザーからGoogleのシンクタンク代表に転職、在任時代のコネクションを使ってGoogleがアサド政権転覆の手助けをするとクリントン国務長官に提案したことがありGoogleがこういった人材を政治的に有効活用

	
2005年以来、政府関連組織からGoogleに入った人間の数は197人、一方でGoogleやその関連組織から政府へと入ったのは61人で、合計258人の動きが確認されています。


そのうち、53件はGoogleとホワイトハウスとの間の移動で、22人の元ホワイトハウス高官がGoogleに加わり、31人のGoogle役員がホワイトハウスや連邦諮問委員会に加わりました。この他の組織としては、国防総省や情報当局、国務省、連邦通信委員会などの名前が挙がりました。


同様に、ヨーロッパでも2005年以来、Googleにはリトアニア無任所大使のTomas Gulbinas氏、欧州議会フランス代表のGeorgios Mavros氏をはじめ、元政府高官が少なくとも65名加わり、逆に、Google常務取締役のバロネス・ジョアンナ・シールズ氏がイギリスのインターネット担当大臣になるなど、15名が政府などに入り込んでいます。

出典:Googleは政府関係者の「天下り」を受け入れつつ社員を政府に送り込み政治的影響力を増大させている - GIGAZINE

	

◆【メディア】アサド政権転覆にヒラリー関与
 グーグルと3人4脚
 ウキィリークスが暴露
 ブライアン・マクドナルド(ジャーナリスト)

 ウィキリークスがまた大きな仕事を成し遂げた。
ヒラリー・クリントン国務長官時代

	

クリントン氏は米国の介入主義者。 / “【Googleアサド政権転覆に協力】手助けをするとクリントン国務長官に提案していたとウィキリークスが暴露

	

2016(平成28)年3月27日にアルヨウムテレビは、ウィキリークスが公開した書簡を紹介して、アメリカ政府がグーグルとアルジャジーラテレビと共謀して、シリアのアサド政権を打倒しようとしたと報道した。

	







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Sharetube