[沖縄]「賛成なんて一人もいない」高江ヘリパッド 政府が建設強行
抗議する男性を車でひき、女性の首を締めて昏倒させる…22日、安倍政権が強行した、沖縄県の東村高江周辺の米軍のヘリコプター発着場(ヘリパッド)の増設工事は、同政権の「沖縄潰し」の強硬姿勢をまざまざと見せたものだった。工事のための建設資材の運び入れを防ごうとする約200人の市民を、他県からも集められた機動隊員、約500名が襲いかかる。座り込みで抗議していた市民を力づくで排除していった。
出典:安倍政権の「沖縄潰し」本土マスコミが伝えない機動隊の暴力ー高江ヘリパッド建設問題(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース
2016.7.25 高江ヘリパッド強行工事 ゲート前 山本太郎スピーチ
人口140人の小さな集落、沖縄・高江
「地元に住む人のほとんどは反対運動に参加していないじゃないか」―。米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に反対する座り込みが連日続いている中、村外の人からそんな声が漏れ伝わる。
高江に住む浦崎直秀さん(68)はその批判に対し語気を強めた。
「賛成している人なんて今も一人もいない」。
高江区は1999年と2006年、住民総会で移設反対を決議している。だが、伊集盛久村長が移設を容認しヘリパッド工事は進められ2カ所が完成している。浦崎さん自身、座り込みに行くことはほとんどない。
「運動に行きたいという気持ちはあるけど畑をしていたら一日中そこにはいられないさ」
人口約140人の小さな高江集落のほとんどは、農業で生計を立てている。農家にとって、1日でも作業を休むと農作物に影響が出る。生活が懸かっているため、ヘリパッドに反対だが声を上げ切れない人は多い。
出典:人口140人の小さな集落、沖縄・高江 「賛成なんて一人もいない」ヘリパッド建設強行 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設のため、全国から派遣された機動隊員。高江区民から「悔しい」「もう少しやり方があるはずだ」との声が漏れる=22日、東村高江
自民議席失い、政府強行
参院選の投票箱が締め切られて約10時間後、東村高江の米軍北部訓練場メインゲート前には機動隊による人垣ができ、ヘリパッド建設に向けた関連作業の資機材搬入が始まった。政府は衆参全ての県内選挙区で自民党議員が議席を失ったことで、選挙対策のために控えてきた米軍基地建設を一気に強行し、県民を“敵視”するような方向にかじを切り始めている。
「工事再開は全然問題ない。こちらのタイミングで進めるだけだ」。
政府高官は参院選直後の強行をこう説明した。工事は国の特別天然記念物ノグチゲラなどの営巣期が明けた7月に入れば可能になる。
それでも着工を遅らせたのは、米軍属女性暴行殺人事件など米軍関係者の事件事故が相次いで県民の反基地感情が高まり、逆風にさらされていた島尻安伊子沖縄担当相への配慮だったことをにじませた。
辺野古代執行訴訟の和解を受けて国と県が設置した「作業部会」で辺野古の陸上部分の工事再開を説明する政府側担当者(左)=14日、県庁
高江の機動隊投入「暴力団壊滅と同規模」
工事に向けた準備は水面下で進められていた。建設に反対する市民の抗議を予想し、警視庁など全国各地の機動隊員約500人を現場に投入する手配を開始した。
一部の警察、防衛関係者からは異論もある。警備関係者は「工藤会の壊滅作戦と同規模だ。重火器を持つ暴力団と一般市民を同一視するのは尋常じゃない」と苦渋の表情を浮かべ、特定危険指定暴力団工藤会の壊滅作戦で2014年に機動隊が約530人に増派された例を挙げ、同様に一般市民に対峙(たいじ)する政府の姿勢を疑問視した。
ヘリパッド建設に反対する市民らが抗議する中、ゲート前を通過する千葉県警の機動隊車両=17日午後1時すぎ、東村高江区の米軍北部訓練場N1地区ゲート前
容赦ない機動隊員の暴力
機動隊と市民との衝突は既に21日の夕方に始まっていた。同日18時半、ランドクルーザータイプの警察車両の前で座り込みをしていた50代の男性が、突然、ひかれた。しかもその警察車両を運転していた警察官は機動隊に守られるようなかたちで、その場から退散。事実上の「ひき逃げ」状態となった。しかも、怒った市民側が「事故」の現場検証を求めたにもかかわらず、警察は現場検証を行わなかったのだ。
「警察が、『駐車禁止』の立て札を置こうとしたんです。ヘリパッド周辺の道路は、駐車禁止じゃないのに、抗議で集まった人々への嫌がらせですね。そこで、私が警察車両の前で抗議して、座り込んだところ、頭にゴツンとバンパーが当たって、そのまま押しつぶされるようなかたちになりました」(ひかれた男性談)。
出典:安倍政権の「沖縄潰し」本土マスコミが伝えない機動隊の暴力ー高江ヘリパッド建設問題(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース
【沖縄・高江】大変です!警察がひき逃げか?逃げ去る7/21 19pm【高江からなので電波状況悪いです】
機動隊員による首絞め事件が起きたのは、午前9時過ぎ頃。ヘリパッド搬入口前にバリケードとされた車を撤去させる攻防で、抗議中の女性が機動隊員にロープで絞められ、救急車で搬送されるということがあった。その一部始終を見ていたという、別の女性はこう証言する。「彼女は車につなぎとめられたロープにつかまっていたんです。それを引きはがそうとした、機動隊員が彼女の頭部に絡まったロープを強引に両手で締め上げたんです。あれは事故ではなく、故意にやっていました」「彼女の身体は痙攣していました。本当に死んでしまうかと思いました。目の前取材をしていた独立系メディアの女性記者も、ショックを受け、過呼吸で失神する程だったのです」(目撃者の女性談)。
結局、前日の21日を含め、5人が救急車で搬送されることになった。
出典:安倍政権の「沖縄潰し」本土マスコミが伝えない機動隊の暴力ー高江ヘリパッド建設問題(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース
機動隊にごぼう抜きされる反対市民ら=21日午後10時54分、東村高江
「強制撤去に法的根拠なし」弁護士が指摘
激しいもみ合いになった一因は、機動隊はヘリパッドに反対する地元住民らが設置したテントやバリケードとして置かれていた車を撤去したからだが、「撤去には法的根拠がない」と現場に立ち会った小口幸人弁護士は指摘する。「テントに勝手に立ち入り、撤去すること、車をレッカーしていくこと、県道を封鎖すること、全て何の法的根拠もなしに行われています。機動隊員らが根拠とする警察法2条の『安全と秩序の維持』も訓示的なものであって、これをもって個人の自由を無制限に侵害できるわけではないのですが、機動隊の振る舞いは、政府が示した秩序を守るためには、沖縄県では何をやってもいい、という無茶苦茶なものですね」
(小口弁護士)。
出典:安倍政権の「沖縄潰し」本土マスコミが伝えない機動隊の暴力ー高江ヘリパッド建設問題(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース
小口 幸人弁護士
南山法律事務所沖縄県島尻郡八重瀬町伊覇291-1
高江ヘリパッド問題とは
沖縄県北部の東村と国頭村にまたがる米軍の北部訓練場の半分を返還するとした、1996年の日米合意で、条件とされたのが、東村高江周辺に、6か所のヘリパッドを新設することだった。しかし、ヘリパッドが集落を取り囲むような位置で建設されること、騒音や事故率が高いとされる米軍輸送機オスプレイが配備されることなど、さらには建設地周辺の貴重な生態系が破壊される恐れがあることなどから、現地の住民らは強く反発。2007年に、政府はヘリパッドの建設工事を始めたが、住民らの反対もあり、完成したのは、2か所のみで、残る4か所については、工事が行われていなかった。
出典:安倍政権の「沖縄潰し」本土マスコミが伝えない機動隊の暴力ー高江ヘリパッド建設問題(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース
高江へリパッド工事強行と機動隊の暴圧を許すな!〜官邸前で緊急抗議行動
http://www.labornetjp.org/news/2016/0724nisinaka
7月22日夜8時半過ぎ、反原発金曜行動の余韻が残る首相官邸前で、沖縄県国頭郡2村(東村、国頭村)に股がる広大な「米軍海兵隊•北部訓練場」で9年ぶりに再開された、「オスプレイ着陸帯」4カ所の「ヘリパッド」建設工事の強行に反対する緊急抗議行動が行われた。
高江を十年前から知ってる人間としてはこういう悪質な虚偽をばらまく小物の卑劣さと面の皮の厚さに驚く エレキ抱えちゃってるけど…一体なんのために政治家になったのか この歪みを正視できずして 今後どんな日本を構想できるというのかpic.twitter.com/0kQbqvXLXN
高江の様子 【いつでもどこでも通行止め/弁護士編】
目線を合わさず、立ってるだけの若い機動隊員たち。弁護士が「なんでここを通る自由が制限されるのか、理由を教えてください」と何度尋ねても終始無言。これが国家権力。これが戦争の始まり。pic.twitter.com/jveWNEGjYM